ttm003e(Master E)
ttm003eはDAWのマスタートラックに挿入して楽曲の最終調整を行うために設計されたエフェクタです。
2トラックのステレオ音声だけではなく、Mid/Side分離した音声信号に対してそれぞれ独立したイコライジングを行うことが可能です。
イコライザ以外には、ビットコンバータ、サンプリングレートコンバータ、独自アルゴリズムのコンプレッサを搭載しています。コントロールチェンジを使用して動的なLo-Fiサウンドを作り出すことも可能です。
最新版 Ver.01.01:KVRのサイトからダウンロード
1) ホストに保存したパッチデータが正しく反映されない不具合を修正。
特徴
ステレオ音声、M/S処理、M/S分離、分離したM/S信号のステレオ化が可能。
2つのチャンネルに対して独立して3バンドイコライジングが可能。
ビットコンバータ及びサンプリングレートコンバータ機能を搭載。
独自アルゴリズムのコンプレッサを搭載。
メモリ使用量が小さく負荷が軽い。
パラメータの説明
モード
以下の4つのモードから選択します。
Normal:ステレオのL/R信号として処理します。
M/S:Mid/Side信号に変換して処理した後、ステレオのL/R信号に戻して出力します。
to M/S:Mid/Side信号に変換して処理します。Mid/Side信号のまま出力します。
from M/S:入力されたMid/Side信号を処理した後、ステレオのL/R信号に戻して出力します。
ゲイン
出力ゲインを0~400[%]の間で調整します。
コントロールチェンジの20番でリアルタイムに制御することができます。
コンバート機能
Bit:量子化ビット数(正負それぞれの絶対値)を1~12[bit]の間で調節します。12でビットコンバート機能は無効になります。コントロールチェンジの21番でリアルタイムに制御することができます。
Freq.:サンプリングレートを1~192[kHz]の間で調節します。コントロールチェンジの22番でリアルタイムに制御することができます。1~120=1~120[kHz]、121=128[kHz]、122=136[kHz]、123=144[kHz]、124=152[kHz]、125=160[kHz]、126=176[kHz]、127=192[kHz]に対応しています。
オートゲイン
出力信号を1~100[ms]遅延させることで、その間に0[dB]を越えた音声波形を自動的に0[dB]以下に抑える処理を行います。0で無効になります。
補間
コンバート機能の結果をDAWの設定に合わせて補間します。ONで有効、OFFで無効です。
オプション
P.Link:Mid(L)とSide(R)のパラメータをリンクさせて常に同じ設定になるようにします。ONで有効、OFFで無効です。
Bypass:イコライジングなどの効果がかかっていない音声を出力します。ONで有効、OFFで無効です。
入力
Gain:入力ゲインを0~400[%]の間で調節します。コントロールチェンジの23番でMid(L)、24番でSide(R)をリアルタイムに制御することができます。
Comp:コンプレッションの効果を0~100[%]の間で調節します。
ローシェルフフィルタ
Freq.:カットオフ周波数を10~1500[Hz]の間で調節します。
Gain:音量を-40~+40[dB]の間で調節します。
ピーキングフィルタ
Freq.:中心周波数を10~20000[Hz]の間で調節します。
Band:周波数の幅を0.10~4.00[Oct]の間で調整します。
Gain:音量を-40~+40[dB]の間で調節します。
ハイシェルフフィルタ
Freq.:カットオフ周波数を1000~20000[Hz]の間で調節します。
Gain:音量を-40~+40[dB]の間で調節します。
小技
設定の微調整を行う
Shiftキーを押しながらGUIを操作すると値の変化量が通常の1/5になって微調整が行いやすくなります。