当院の在宅医療

当院の在宅医療の実際~どんな患者さんを診ているの?


1) 在宅酸素療法を実施される患者さん

 入院で在宅酸素療法を導入され、退院してこられた患者さんの在宅管理を依頼される場合が比較的多く見られます。日頃の医学的管理とインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種管理を主に行います。在宅酸素療法は火事になるのでタバコを吸われる患者さんにはできません


2) 心不全の患者さん

 心臓が弱ってくると全身に送り出せない血液がむくみを起こします。この時、点滴を行うと、ただでさえたまっている水分を更に体にためることになりますので、点滴を行わない方がよい場合が多くなります


3) ガンの患者さん

 ガンにかかられた場合、おうちで過ごせるかどうかは苦痛がコントロールできるかどうかにかかってきます。いざという時に病院に入院することは満床でない限りは可能ですが、ホスピス・緩和ケア病棟への入院は手続きに日数を要しますので、ホスピス・緩和ケア病棟への入院をお考えの場合はなるべく早めにお申し出いただき、一度、ご希望のホスピス・緩和ケア病棟の外来を受診され、ご希望をお伝えいただくことになります。当院の在宅医療からホスピス・緩和ケア病棟に移行された患者さんもいらっしゃいますので、お気軽にご相談ください。


4) 自然な最期をご希望される患者さん

 当院では長年通院してくださった患者さんが自然な最期をご希望なさる場合に通院できなくなった時点で在宅診療が始まります。

自然な最期とは 

 実際に最期の時が近づいてきた場合、そのままおうちでお過ごしの場合もありますし、やっぱり不安になったからと入院される場合もあります。人間ですので気が変わるのはあまりまえです。しかし急な変更には対応できない場合もあります。

豆知識【ケアマネジャーは変えられる】

 在宅医療と介護は切り離せません。介護で中心となるのはケアマネジャー(介護支援専門員)さんとヘルパーさんです。中には相性が悪かったり、きちんとやってくれない場合があるようで、当院でも御相談を受けることが少なくないのですが、みなさんご存知ないのは担当のケアマネジャーさんを変えられるということです。

 ほとんどの場合は誤解が多く、ケアマネジャーさんとお話しをすれば解決することが多いようですが、中にはひどい方もいらっしゃるようですので、困られた場合は抱え込まずに、一度、区役所や社会福祉協議会に御相談された方がよいかもしれません。