株式会社シンク・フジイ シンク・フジイ 土石流 土石流センサー地盤計測 現場 安全管理 警報装置 LoRa通信 土石流警報システム レンタル 藤井基礎設計事務所 石流センサー ワイヤーセンサー
このWEBページは土石流センサー全般(有線式、従来型特小無線式、LoRa通信式、デジタル簡易無線式)についてのページです。
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河川上流側 ワイヤーセンサー(土石流センサー)
河川下流側 受信機・警報機・メール通報装置
WEBカメラによる河川の監視(オプション機器)
最新NEWS
がシリーズに加わりました。
この機種はレンタルが可能です。
従来型特定小電力無線(FSK方式)に比べて5倍以上の通信距離(見通しなら10㎞以上)が得られます。ワイヤー断線信号(接点信号)の通信に特化した特殊なLoRa通信モジュールの採用により双方向通信確認を含めて約1秒でワイヤー断線信号を届けます。
双方向通信により送信機側で受信機からの返信を確認できます。設置の際、通信に適した機器の場所を探ることができます。
LoRa(ローラ)通信方式 土石流センサー通信機(送信機・受信機)
LoRa通信送信機 LoRa通信受信機
シンク・フジイ土石流警報システム とは
河川上流の土石流の通り道に張られた土石流センサー※(ワイヤーセンサー)が切断されると、 下流に設置された警報機がサイレンと回転灯などで土石流の発生を知らせます。警報装置は様々なオプションから選ぶことができ、現場に応じたシステムを作れます。
※本来「土石流センサー」とは土石流を検知する部分であり、ワイヤーセンサーがこれに当たりますが、警報機まで含めたシステム全体を「土石流センサー」と呼ぶのが一般的となっています。
システムの概要(下の図は特定小電力無線式土石流センサーの場合) LoRa通信土石流センサーは→こちら
河川上流のワイヤーセンサーと下流の警報機までの(障害物の有無を含めた)通信距離により無線通信の方式を選ぶことができます。
現場状況・使用条件などにより適した方式をご採用ください。
1.無線を使わない(有線式土石流センサー)
ワイヤーセンサーを張った場所で警報機を作動させる、またはワイヤーの断線をその場所からメールで通報する場合、無線通信は必要ありません。
ワイヤーセンサーをタイマー式接点出力装置に接続し、ワイヤーが断線した場合、接点出出力装置に接続された警報機器を動作させます。
2.近距離(~300m程度);従来型(FSK)特定小電力無線
河川上流のワイヤーセンサー設置場所から下流の警報機設置場所までの距離が300m程度までの場合、FSK特定小電力無線でワイヤーの断線信号を警報装置に伝達します。FSK特定小電力無線による通信は、見通しが利けば通信距離800m(八木アンテナ使用で2000m)が得られますが、間の障害物(尾根や樹木、建物)により通信距離が短くなります。
通信にかかる時間 ; 即時
3.長距離(~2㎞程度);特殊LoRa(ローラ)無線 新製品
河川上流のワイヤーセンサー設置場所から下流の警報機設置場所までの距離が2km程度までの場合、429MHz LoRa無線通信でワイヤーの断線信号を警報装置に伝達します。429MHz LoRa無線通信による通信は、見通しが利けば通信距離10kmが得られますが、間の障害物(尾根や樹木、建物)により通信距離が短くなります。
通信にかかる時間 ; 約1秒
河川上流のワイヤーセンサー設置場所から下流の警報機設置場所までの距離が10km程度までの場合、デジタル簡易無線でワイヤーの断線信号を警報装置に伝達します。デジタル簡易無線による通信は、見通しが利けば通信距離30kmが得られますが、間の障害物(尾根や樹木、建物)により通信距離が短くなります。デジタル簡易無線は電波の使用に関して登録と電波使用料の納付が必要です。
通信にかかる時間 ; 約12秒
5.WEB通信(インターネット経由;のび太安全管理システムとの連携)
ワイヤーセンサーの断線信号をワイヤーセンサー設置場所からWEB経由でサーバーに伝達して遠隔地の関係者に通報します。ワイヤーの断線のみ通報する場合は1.有線式土石流センサーとなりますが、他の地盤計や気象・水位などのモニタリングを併せて行う場合、のび太安全管理システムと連携させます。
安価で設置が簡単
ワイヤーセンサー式とした場合、短時間で設置ができ安価です。ワイヤーは鋼線入りで150kg以上の張力が掛からなければ切れず、動物の接触や噛み切りなどによる誤報を防ぎます。
ワイヤーには送信機を接続します。送信機は小型(手のひらに載るサイズ)で河川沿いの樹木や杭などに設置が容易です。
無線で送信
河川上流で起きたワイヤーセンサーの断線は送信機により下流に設置された受信機に無線で送信されます。敷設ケーブルが無いため、現場作業や通行の妨げにならず、装置撤去後に大量のケーブル廃材が出ることもありません。
土石流発生箇所の識別
複数の送信機(4台まで)の信号を1台の受信機で受信し、個別に警報出力を得ることができます。何処の送信機が警報を発信したのか受信側で識別できます。
現場に応じて選べるシステム
下流の受信機には様々な警報装置(オプション)が接続可能です。お客様のご要望に応じた警報システムをご提案いたします。必要な機能のみ選んで構成するため、安価で合理的なシステムとなります。
警報機は屋外の現場に設置するもののほか、受信機と警報機を住宅内に設置して、直接住民に警報を知らせることもできます。
また、雨量計を接続して雨量警報を発令したり、音声自動通報装置やメール通報装置を連携させ、土石流の発生を離れた場所にいる関係者の携帯電話に通報することもできます。
雨量警報
受信機に雨量計(オプション)を接続すると、日時、本日の雨量、昨日の雨量、降り始めからの累積雨量などの表示が可能となり、時間雨量を設定することにより雨量警報を発令することができます。 小型のロガー(オプション)を接続すると長期的なデータを蓄積することができ、CSVファイルとして取り出すこともできます。
個別警報
受信機にお知らせ装置(オプション)を接続すると携帯型警報装置(携帯光受信機)により個人別に光や音や振動で警報を知らせることができます。 作業現場でサイレンや回転灯の音や光が届きにくい場所にいる作業員や、住宅内で警報機が設置されている部屋とは別の部屋にいる人にも警報を知らせることができます。
ソーラーパネルで充電
受信機と警報機はソーラーパネルと独立電源を使用することにより商用電源の無い場所でも設置することができます。このため受信機や警報機は持ち運びが可能で、設置場所を自由に選べます。
省電力設計
送信機は入手が容易なアルカリ電池で6ヶ月(ワイヤーセンサー使用時:B接点式)稼動します。A接点式センサーの場合は約1年稼動します。
設置に役立つテストモード
警報受信機には送信テストスイッチと警報テストスイッチがあり、設置時に送信機からの電波の受信や警報機の動作を確認することができます。
現在も多くの現場で有線式の土石流警報機が使用されています。 有線式は河川上流のワイヤーセンサーから麓の警報機までケーブルを敷設し、警報機の制御装置に直接、 接点信号(警報信号)を伝えます。 接点信号をそのまま警報機のスイッチ信号とするので簡単で安価な機器ですみ、 通信機器を使用しないためコストが低く抑えられることが、今も多くの現場で使われ続けている理由です。
しかし、有線式はケーブルの距離が長くなると敷設(多くの場合、山や川沿いの木々に渡して伸ばします) に苦労することになり、また、監視中にケーブルが倒木や動物(ネズミ、タヌキ、イノシシなど)による噛み切りによって断線し、 下流の警報機を動作(誤警報の発令)させてしまう可能性も高くなります。
無線式にすればこのような誤警報の発生を抑えることができます。また、 無線式は下流の住宅地など、道路や水路がありケーブル敷設が困難な場所にも警報機を設置することができます。
無線式
→
土石流センサー(ワイヤーセンサー)には通常、鋼芯入屋外線(TOV-SS)を使用します。 河川上流の土石流発生の恐れのある場所にワイヤーを張り、これに接続された送信機はワイヤーに常に微弱な電流を流します。 土石流が発生してワイヤーが断線すると、送信機はワイヤーに電流が流れなくなったこと(B接点信号)を検知して警報信号を発信します。
ワイヤーセンサー設置例
ワイヤーセンサーを河岸に固定する方法は河岸の状況により選択します。樹木にベルトで固定する、岩盤にアンカーボルトで固定する、適当な樹木も岩盤もない場合、鉄筋を打ち込んで固定するなどの方法が考えられますが、ワイヤーセンサーが張力150㎏前後で切断(破断)されるため、少なくとも張力200㎏以上の力に耐える固定点を河岸に作ることが必要です。
ワイヤーセンサーの下段側や河岸部の地面に近い部分(高さ30㎝以下)については動物(ネズミ・タヌキ・イノシシなど)に噛まれる恐れがあるため必要に応じてフレキ管などで保護します。
下段をフレキ管で保護(噛咬対策)
河岸が岩盤の場合
アンカーボルトで岩盤へ固定
砂防堰堤上への設置
樹木にスリングベルトで固定
河川を流下するものが落石や泥土の場合、ワイヤーだけでは隙間をすり抜けるため捉えることが困難です。このような場合、ワイヤーセンサーにネット(ジオグリッドなど)を併用します。小さな岩や石などの落下はこのネットで防ぐことができるため下流側の作業の安全管理にも役立ちます。
下図は三井化学産資(株)のテンサーネットRE40を使用したネット併用型土石流センサーです。ネットが土石流を受けて伸びると縫い等されたワイヤーセンサーが断線しします。ワイヤーの導線ループや送信機、受信機と警報機などは通常の土石流センサーの場合と変わりません。
テンサーネット併用落石センサーは基本的に上図の構造としています。ただし、現場斜面上に設置する際、鉄筋杭によるテンサーネットの固定が不充分な(ネットが前後に倒れる恐れがあるなど)場合、ネットの上側斜面にさらに杭などを打ち、ネットをロープで固定する等の追加構造を施す必要があります。また、ネットを固定する鉄筋杭は約1.5m間隔としているが、地盤の状況により構造の維持に必要な間隔に変更します。
施工例
落石が予想される斜面
設置作業状況
泥土の流下が予想される河川
小さな落石はネットで止まる
接続が可能なオプション機器
土石流受信機は警報機をはじめ他の機器を動作させる無電圧接点を出力します。
無電圧接点出力により動作する機器
は接続することができます。
DC12V電圧印加で動作し、消費電力の小さなもの(警報機も含めて電流値が5A以下となる)は本機の電源から並列にとることができます。この場合、動作は警報機と連動となります。
図は特小FSK無線型土石流センサーですが、長距離LoRa通信機器や遠距離デジタル簡易無線機器の場合も同様にオプション機器の接続ができます。