【 テーマ 3 】児童生徒に情報活用能力を育成するための指導法
7 . ICT を活用したライフプランの作成
7 . ICT を活用したライフプランの作成
【教員】
Google Classroom の[課題]から、授業内容と以下の資料を共有する
□ 授業スライド
□ 学生用ワークシート:スプレッドシート(将来プログラム) >、白紙の Jamboard >
□ 事前課題:Jamboard( 1 か月の支出と収入 ) >
【学生】
事前課題として、1 か月の支出と収入を調べる
Classroom に投稿された内容を読むとともに今回の授業目標を確認する
※ここでは複数回の授業で実践された学習の流れを紹介しています
目標:
「 Google Workspace for Education の様々なツールを活用し、生涯の家計計画とリスク管理を考えるシミュレーションの体験を通して、生徒にライフプランについて検討させる授業を構想できるようになる」
【 Classroom 投稿例 】
① 授業スライド 1 、2 の説明を聞き、収支を把握することの大切さを理解する
② 事前課題をグループ内で共有し、自分で気づけていなかった収入と支出の項目があれば、事前課題の Jamboard に書き足す
③ 洗い出した収入と支出の中から、主な項目になる単語に丸をつける
④ スプレッドシートの「収入と支出」シートを使って③であげた項目ごとに収入と支出の額を算出する
⑤ 何にお金を使っているのか、収支のバランスはどうかを「収入と支出」シートに振り返る
支出の部に大学の入学金、授業料、教材費等を加算して 48 か月で除したものを加えるように指示するとよいでしょう
パソコンやスマートフォンの通信料、家賃、光熱水道費等、保護者が支払っているものも、今後自分で支払っていくべきものなので、金額も調べさせましょう
【 授業スライド 1 】
【 Jamboard 投稿例 】
【 スプレッドシート「収入と支出」シート記入例 】
① 教員になったと仮定し、就職してからどの程度の収入があるかを独身、結婚どちらのパターンも想定して、スプレッドシートの「 ライフプラン」シートの「年間収入」の列に記入する
② 以下の 2 パターンでライフイベントを想定し、「ライフイベント」の列に記載
1:独身パターン
2:結婚して子どもができるパターン
③ ②で記入した「ライフイベント」を加味しながら、支出を記載しシートを完成させる
※結婚している場合は、パートナーの収入も加える
④ シミュレーションしたスプレッドシートをみて、収支のバランスが取れているかを振り返る
収入は額面の金額が手に入るわけではなく、所得税(就職 1 年目には無し、2 年目は 9 か月間の所得に対して、3 年目は 1 年間の所得に対して課税される)や住民税等の税金を差し引かれた手取りの収入を考えさせましょう
ライフイベントにかかる費用(家を建てる、車を購入する、結婚式等)と、こだわりたいこと(毎年家族で海外旅行に行く等)の費用についても金額を調べて、算出させましょう
【 スプレッドシート「ライフプラン」シート記入例 】
・2 〜 3 で体験したライフプランを立てる活動を、キャリア教育の一貫として児童生徒に授業をする際に、気をつけなければならないことを Jamboard の白紙のシートにグループで書き出す
・各グループで議論した内容を全体で発表する
他のグループの発表を聞く中で得た気づきや学んだことは、自分のグループの Jamboard に新たに追加しましょう
スプレッドシートで収支を一覧化することで、親に頼っているものの大きさを目の当たりにした。自分が子どもをもったとき、大学へ通わせてあげられるだろうか。今から、積み立てを始めてみようと思う
ライフプランを立てることによって、何時お金を貯められるか、あるいはお金がいる時期が分かったが、生徒には、同じようにライフイベントを想像することは難しそうなので、どんな足場がけがあるとよいかグループで話し合えて参考になった
次の授業では、学習指導案を持ち寄り、グループでフィードバックし合う時間にするとよいでしょう
対象学齢については、学生自身が設定してよいというルールにすると、学齢の違いによって気をつけなければならないポイントが異なることを理解するきっかけになるでしょう