【 テーマ 3 】児童生徒に情報活用能力を育成するための指導法
14 . 特別支援教育における Google Workspace for Education の活用
14 . 特別支援教育における Google Workspace for Education の活用
【教員】
Google Classroom の[課題]から、授業概要と以下の資料を共有する
□ 授業スライド
□ 学生用ワークシート:共同編集演習用ドキュメント >、2022 スライド教材一覧 >
□ 事後課題:事後課題用フォーム >
※ 本授業は Google Meet を活用した遠隔授業での実践を想定しておりますが、通常の対面授業でも実践いただける内容です
① Classroom に投稿された内容を読むとともに今回の授業目標を確認する
※ここでは複数回の授業で実践された学習の流れを紹介しています
目標:
「Google Workspace for Education の様々なツールの機能と特性を理解し、また主に特別支援教育のための活用方法を習得する」
② スプレッドシートを使い、授業スライド 3 を参考に、以下のどの選択プログラムを実施するかを決める
A : 入院児オンライン交流
B : 知的障害児クラブ活動
C : 肢体不自由児学習支援
【 Classroom 投稿例 】
① Bransford and Johnson( 1972 )による理解困難文の和訳版(西林 2005 )を読み、その文章が説明する風景のイラストを描く
② Google Meet のカメラ機能を用いて、各学生の描画したイラストを一斉表示し、お互いにイラストを確認する。また、数名が、課題文からなぜそのイラストになったのか説明する
③ 課題文の説明を示した正解イラスト(日常で我々は見る事のない風景)を提示し、文章とイラストの関係を確認する
④ 2 名 1 組でドキュメントを共同編集し、もとのイラストの説明文を修正する。コミュニケーションは、ドキュメントのコメント機能を使って行う
⑤ 修正した文と、コメント機能を使ったコミュニケーションについて振り返りを行う
⑥ 作成した文章を用いて Classroom の剽窃チェック※を体験する
※剽窃チェックは、Google for Education Paid Edition の機能なので、無償版では使用に制限があります 詳しくはこちら >
1 人ひとりにとっての「当たり前」は、その人の理解できる世界の範疇にとらわれやすいこと、特別支援教育ではまず 1 人ひとりの障害の違いによって生まれるその児童生徒なりの「当たり前」を理解する必要があると考えましょう
意思共有のためにはどのように情報を伝えるか吟味しましょう
音声と文字だけのコミュニケーションとの違いを体感するためにも、共同編集中は、会話を禁止にするとよいでしょう
① スライドのリンク作成機能を用いた視線入力対応教材を体験する
② リンク作成機能を使用した教材の作成方法と、この際のページの構造化の方法について説明を受ける
③ 教材を作成する
④ 作成したスライド教材をドライブで共有する。また、フォームに、作成した教材の概要(教材テーマ、対象学年、作成視点)を記入する
教材テーマと内容は、児童生徒の学年や障害を具体的にイメージして企画しましょう
デザインやキーの配置などは、視線入力のしやすさを意識しましょう
また、意図しない動作エラーによる困り感が生じないように、ページ構造やキーの役割を十分確認しながら作成しましょう
Web 素材の使用については著作権ルールを必ず確認しましょう
① スプレッドシートに全員の教材概要(教材テーマ、対象学年、作成視点を記載)を記載した相互評価シートの内容を確認する
② 4 人グループをつくり、同一グループ内の他者の教材を体験する
③ 体験した教材について「教材の感想(学んだ点、工夫等)」「修正指摘(追加アイデア等も可)」に匿名で記入する
デザイン、操作性、アイデア、テーマ、内容等に着目して体験・評価しましょう
教材作成者への評価内容の伝え方について、2で体験した文字コミュニケーションの特性を意識して伝えてみましょう
評価しながら、自身の作成した教材のデザインや操作性、またページ構造についても振り返りましょう。本授業で行う教材作成と他者の作品への修正コメントのプロセスは、プログラミングの考え方の理解にもつながるでしょう
ドキュメントによる文章の共同編集は効率的であると感じた
文字コミュニケーションだけで意思を共有することは困難だった。オンライン会議と併用するなど音声コミュニケーションも利用できる工夫が重要だと思う
スライドのような一般的なアプリで障害に対応した教材を作成できる事に魅力を感じる
スプレッドシートによる相互評価は意見を集約しやすかった。匿名入力の工夫もよかった
成績評価のポイント
Google Workspace for Education のツールの活用において、特別支援教育の視点で教材作成や意見提示ができているか
スプレッドシートによる相互評価を十分活用して、スライド教材を作成することができているか