【 テーマ 2 】情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進
6 . 模擬授業における学習指導案の作成
6 . 模擬授業における学習指導案の作成
【 学習目標 】
各自の作成した学習指導案をグループ内で共有し、相互に評価し合うことを通して、より適切な主眼や学習問題、授業展開を検討し、グループとしての学習指導案を作成することができる
各自の作成した学習指導案をグループ内で共有し、相互に評価し合うことを通して、より適切な主眼や学習問題、授業展開を検討し、グループとしての学習指導案を作成することができる
学習の流れ
0. 事前準備
【教員】
前時までに、グループ毎に模擬授業を構想する授業を行う
Google Classroom の[課題]から、授業概要と以下の資料を共有する
□ 授業スライド
□ 学生用ワークシート:グループごとの学習指導案(ドキュメント)>
□ 事後課題:事後課題用フォーム >
【学生】
前時の授業で考えたグループ毎の授業構想をもとに各自が学習指導案を作成・提出する
1. 目標と学習の流れの確認
Classroom に投稿された内容を読むとともに今回の授業目標を確認する
※ここでは複数回の授業で実践された学習の流れを紹介しています
目標:
「各自の作成した学習指導案をグループ内で共有し、相互に評価し合うことを通して、より適切な主眼や学習問題、授業展開を検討し、グループとしての学習指導案を作成することができる」
【 Classroom 投稿例 】
2. 学習指導案を構成する要素について理解する
学習指導案の設計を理解するために以下の観点を確認する
・学習指導案の設計
・学習課題と学習問題の違い
・学習目標(主眼)の書き方
・授業中の教員の言葉の分類(「説明」「指示」「発問」)
改めて学習指導要領の構成の要点を解説し、理解を促しましょう
各自が設定した主眼において、授業のゴールとして具体的な児童生徒をイメージできるか、またその姿は適切かを検討させるとよいでしょう
【 授業スライド 4 】
【 授業スライド 6 】
3. 各自の学習指導案を共有する
① 事前課題で作成してきた学習指導案をお互いに紹介し合い、コメント機能を使って質問や改善案などを書き込みながら意見交換をする
② 各自の指導案のよい点を参考にしながら、グループとしてどのような内容の学習指導案にしていくかを話し合う
作成者以外の学生が学習指導案を編集してしまわないように、ファイルの共有設定を「閲覧者(コメント可)」にして学生に共有しましょう
誰か 1 人の案だけではなく、お互いの案のよさをうまく取り入れさせましょう
授業のゴールを明確にし、そのゴールを達成する展開になっているのか、グループ全員で確認させましょう
4.分担して学習指導案を作成
① グループごとに執筆分担を決めて、共同編集で新たに 1 つ学習指導案を作成する
② ある程度進んだところで、グループ内で記載内容を確認・議論する
文書作成を効率化するために、各自が作成してきた学習指導案から使える部分はコピーして活用させるとよいでしょう
同一枠内で同時に共同編集をすると、書き込みの干渉が発生することもあるので、枠毎に担当させるとよいでしょう
【 ドキュメント「学習指導案」シート入力例 】
5. 次回までの課題を確認
① グループ毎に進行状況を報告する
② 学習指導案が未完成のグループについては、次回までの役割分担をグループ内で確認する
他グループの発表を聞いてよいと思った点を学生にコメントさせたり、教員が補足したりすることで、よりよい学習指導案作成のヒントを得られるようにするとよいでしょう
次の授業では、完成した学習指導案をもとに、授業の教材準備に取り組ませると、より具体的に授業を設計できるようになるでしょう
お互いの指導案を共有し、一緒につくることで、自分 1 人でつくるときには出てこなかった視点や自分の指導案の特徴等が見出せて、とても有意義な時間になったと思う
1 人では大変だった指導案づくりが、協力して同時に 1 つの指導案を作成することで、他の人の意見が参考になるだけでなく、一気に形になり、とても効率的だった
振り返りの中に、学習指導要領のどの部分を担当したのかを明記させておきましょう
模擬授業として実際に行う際に、学習指導案についても相互評価をさせるとよいでしょう