【 テーマ 1 】情報通信技術の活用の意義と理論
3 . ICT を活用した協働的な学びの実現
3 . ICT を活用した協働的な学びの実現
【 学習目標 】
学校内で ICT 機器を効率的・効果的に活用するためのスキルを身につけ、多様な児童生徒たちが自由に学べる環境づくりを支援することができる
学校内で ICT 機器を効率的・効果的に活用するためのスキルを身につけ、多様な児童生徒たちが自由に学べる環境づくりを支援することができる
学習の流れ
0. 事前準備
【教員】
Google Classroom の[課題]から、授業概要と以下の資料を共有する
□ 授業スライド
□ 学生用ワークシート:白紙の Jamboard >
□ 事後課題:事後課題用スプレッドシート >
1. 目標と学習の流れの確認
Classroom に投稿された内容を読むとともに今回の授業目標を確認する
※ここでは複数回の授業で実践された学習の流れを紹介しています
目標:
「学校内で ICT 機器を効率的・効果的に活用するためのスキルを身につけ、多様な児童生徒たちが自由に学べる環境づくりを支援することができる」
【 Classroom 投稿例 】
2. 協働学習と教材研究の大切さを確認
(授業スライド:スライド 1 ~ 6 )
(授業スライド:スライド 1 ~ 6 )
① 学習指導要領を参照し、「何ができるようになるか」を中心に据えて対話的で深い学びが求められていることを確認する
② 協働学習を通じて児童生徒の学びがどのようになされていくのか、協働学習の効果が何であるかを事例をもとに確認する
③ 授業スライド 5 「共同して誤った結論に至る」の授業事例をもとに、この授業実践における問題点は何か、このような誤った結論に至らないためにはどうすべきであるかを考える
④ ③について、個人で考えたことを Jamboard 上に記入し、グループ( 3 ~ 4 名)で意見をまとめたり、共通点や差異をみつけながら議論をする
指導者による緻密な教材研究が,児童生徒の対話的・協働的な学びの実現につながることに学生が気づけるよう、 Jamboard 上の意見を拾いながら3につなげていきましょう
【 Jamboard 投稿例 】
3. 教育方法・教科内容の知識取得の重要性を確認
(授業スライド:スライド 7 )
(授業スライド:スライド 7 )
TPACK の図を示し、ICT スキルだけでなく、教育方法や教科内容の知識・理解の深まりがなければ、ICT も効果的に活用できないことを意識させる
ICT が効果的・効率的に活用できるかどうかは、基礎的・基本的な教育方法論や教科指導法が身についたうえでの授業設計力であることを意識づけさせましょう
【 授業スライド 7 】
4. 教員の授業観を変える必要性の意識づけ
(授業スライド:スライド 8 〜 12 )
(授業スライド:スライド 8 〜 12 )
『ブランソンの学校の情報技術モデル』を提示し、従来の教員は「何でも知っていて学校で知識や技術を教える」スタイルから、知識や技術は 1 人 1 台端末を通じて生徒も平等に触れることができるようになり、その中で教員は「ファシリテーターとして授業目標に向かって生徒たちをマネジメントしていく」ことが求められることを意識させる
GIGA スクール構想により、教員・児童生徒ともに情報活用能力の差が生じる可能性はあり、ICT 支援員などの教員とは別の存在も関わり合って、取り組んでいくことの重要性について触れるとよいでしょう
ICT を学習活動に使用するかどうかも含めて児童生徒にツールの選択を委ねることも大事であることを説明するとよいでしょう
【 授業スライド 8 】
児童生徒がやりたいことを実現するためのツールとして児童生徒が ICT を選択できることが重要だと感じた
社会や私生活においてスマートフォンやタブレット端末などのデジタル機器が当たり前のように活用される中で、教育だけが ICT 機器を使うことに否定的になる理由はないと思う
Society 5.0 時代を迎え、予測困難な時代を送るこれからの児童生徒が、これらのツールを使わずに問題解決を図っていくことは難しいと感じた。学校教育の段階から学び方を学び、一生涯学び続ける姿勢を身につけることが重要であり、そのために先端技術を有効に活用することは選択の 1 つとしてあってよいと感じた
スプレッドシート上で学生に共有することで、自分では気がつかなかった授業の内容や他の人の考えを発見し、ICT 活用授業の意義や理論を再確認し、学習成果を定着させるようにしましょう