【 テーマ 2 】情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進
4 . 学習活動を広げるオンライン授業の可能性
4 . 学習活動を広げるオンライン授業の可能性
【 学習目標 】
オンライン授業が必要となった背景や実践の型を理解し、効率的・効果的なオンライン授業の構想を立てることができる
オンライン授業が必要となった背景や実践の型を理解し、効率的・効果的なオンライン授業の構想を立てることができる
学習の流れ
0. 事前準備
【教員】
Google Classroom の[課題]から、授業概要と以下を共有する
□ 授業スライド
□ 学生用ワークシート:教育内容・方法論#01(スプレッドシート)>
□ 授業で使う資料:遠隔教育システム活用ガイドブック第 3 版 >、学校基本調査(文部科学省)>
□ 事後課題:事後課題用フォーム >
【学生】
オンライン授業(個別支援)の動画を探す
1. 目標と学習の流れの確認
Classroom に投稿された内容を読むとともに今回の授業目標を確認する
※ここでは複数回の授業で実践された学習の流れを紹介しています
目標:
「オンライン授業が必要となった背景や実践の型を理解し、効率的・効果的なオンライン授業の構想を立てることができる」
【 Classroom 投稿例 】
2. 人口減少社会による教育的課題を確認
(授業で使う資料:学校基本調査)
(授業で使う資料:学校基本調査)
① 文部科学省の学校基本調査の年次統計・統計表一覧をもとに
全国の 4 割以上の小中学校が過小規模校となっていることを知る
② へき地・小規模校において、地理的・時間的な課題を解決するために、ICT が効果的に活用されている実践事例を見る
自分たちが普段生活している都道府県の中で実際に行われている小規模校の事例を取りあげると、学生たちも身近に感じることができてよいでしょう
【 授業スライド 2 】
3. Google Meet を使ったオンライン授業のメリットや自分がそれを行ううえで心配に感じることを議論
(学生用ワークシート:教育内容・方法論#01(スプレッドシート))
(学生用ワークシート:教育内容・方法論#01(スプレッドシート))
①自分のこれまでの経験にもとづいて、スプレッドシート上にオンライン授業のメリットや自分が実際に行ううえでの心配なことを共有する
②グループ( 3 ~ 4 名)討議の中で「なぜそう感じたのか」「どうしてそう考えたのか」、理由を述べて考えを整理し合う
自分たちが学習者として経験してきたオンライン授業を振り返り、素直に感じた利点や課題を共有し合いましょう
【 スプレッドシート「教育内容・方法論#01」シート入力例 】
4. オンライン授業の類型を確認
遠隔教育の類型(合同授業型、教育支援型、教科・科目充実型)の特徴を理解し、複式学級を有するへき地・小規模校での課題を取りあげ、児童生徒が多様な人々とつながったり、教科等の学びを深めたり、個々の児童生徒の状況に応じてオンライン授業が効率的・効果的に行われていることを説明する
少子化社会において、教員人生の中で 1 度は小規模校に赴任する可能性が高まっていることを説明し、自分事となるように促すとよいでしょう
複式学級がそもそもどのような授業形態なのか、具体的な事例をあげて説明できるとよいでしょう
【 授業スライド 6 】
5. オンライン授業に対する自信をもつための意見交換
(学生用ワークシート:教育内容・方法論#01(スプレッドシート))
(学生用ワークシート:教育内容・方法論#01(スプレッドシート))
① 4の類型や実践事例をもとに、児童生徒に対してオンライン授業を実施する自信があるか挙手をしてもらい全体把握する
② なぜ自信がもてないのか、自信をもつために具体的にどうしたらよいのかをスプレッドシートに記入し、そのうえでグループ( 3 ~ 4 名)で意見の共有を行う
オンライン授業の経験をもっていたら、それを教育にどう活かすかという観点で議論をしてみるように促しましょう
【 スプレッドシート「教育内容・方法論#01」シート入力例 】
6. オンライン授業実習を見て授業実践のポイントを考える
① 事前に探してきたオンライン授業(個別支援)の動画を視聴させる
② オンライン授業に対する感想を伝え、自分自身が実習生だったらどのような授業をやってみたいと思うか、その考えをスプレッドシート上にまとめさせる
動画視聴では、どのようなところに気をつけて、児童生徒にどのような指示を与えて学習の手助けをしていたのか、随時停止しながら教育的な意義や意味をふまえた解説を加えましょう
実習生の実践事例をもとに、教員の立場になってどうするかを考えて記述させましょう。スプレッドシートに記述した内容をもとにグループ( 3 ~ 4 名)で発表させて、授業アイデアの共有を図るとよいでしょう
【 授業スライド 22 】
何度も経験を積み、慣れることで自信がつくということは大人も子どもも共通しているのだなと思った。児童生徒がよりオンライン授業を意味あるものに活用するためには、教員の授業の展開の仕方やツールの用い方が重要になると感じた。よりよい授業を行うために練習や、たくさんの対応の方法を知っておく必要があるのだと思った
オンライン授業はデメリットもあるが、メリットのほうが大きいのではないかと考える。今回の講義や意見交換を通してオンライン授業は教員が足りない過疎地域の小学校でも教育格差が生じないようにできること、海外の学校とつながったり、プロフェッショナルの方の話を聞いたりと色々な可能性を秘めているなと感じた