つかみかけた 熱い腕を ふりほどいて 君はでてゆく
わずかに震える 白いガウンに君の 年老いた悲しみを見た
リングに向かう長い廊下で なぜだか急に 君は立ち止まり
振り向きざまに こぶしを見せて
悲しそうに笑った
とにかくやたらに流行っていて、
うまく口になじむ歌詞というのか
すぐに覚えてしまった。
物語調で、子供には深い意味は分からなかったが、
大人のかっこよさを強調した歌詞は、
あこがれを誘うには十分だった。
アリスは大人にもそうだろうが、子供に人気があった。
分かりやすさのゆえだろうか。
すっと入ってくる歌詞は、谷村新司の才能だろう。
キャッチコピーのように耳に残る。
「いい日旅立ち」とかね。
(後日、このタイトルは、日立ともうひとつどこかの、合弁事業だったからだと聞いた。)
獣のように挑戦者は おそいかかる 若い力で
やがて君は 静かに倒れて落ちた 疲れて 眠るように
わずかばかりの 意識のなかで
君は なにを 考えたのか (You are king of kings!)
立たないで もうそれで十分だ
おお神よ 彼を 救いたまえ
当時は具志堅さんとかボクシングも人気があり、
タイトルマッチをみんなで見ていた。
チャンピオンには、がんばれ元気とか、当時連載中の
ボクシング漫画を重ねていたな。
アリスは谷村新司さんとバンバンのラジオも有名で、
下の話が多く、人気があった。
最近も三人でラジオやってたみたいで、一回聴いた。
昨日NHKSONGSで見たんだけれども、なかなか感慨深かった。
やはりアップテンポの、「冬の稲妻」とこの曲が、かっこよく、
また当時最先端を行っていたんだとあらためて感じた。
ドラムの入り方とか、今でもしびれる独自のかっこよさ。
あと谷村、堀内両方、曲の合間の独特の掛け声。(っは~。)