大会企画シンポジウム2
新しい分野に挑戦するために
シンポジウム日程:11月7日(日)13:00-14:30 (90分の予定)
タイトル:新しい分野に挑戦するために
使用言語:日本語
開催形式:オンディマンド動画配信およびリアルタイムのZOOMミーティング
大会数日前より講演者の作成した調査法動画を公開し、その内容や関連した調査法やテクニックについて事前質問を受け付けます。当日は質問に講演者(の一部)にリアルタイムで回答をいただく予定です。
オーガナイザー(三木健 龍谷大学先端理工学部)
企画趣旨
皆さんは、これまでになじみのない分野において研究を構想したり実際に研究を始めたりする際、これまでに扱ったことのない初めての生物種、生物間関係、生態系、測定/実験機材・解析方法に挑戦する必要が出てきたら、どうやってそれらについて学ぶだろうか? 対象生物や手法について詳細まで解説されている雑誌記事や論文を読んだり、最近で言えば、手法を中心に開設した教科書(たとえば、共立出版・生態学フィールド調査法シリーズ)を参考にしたりすることが有効だろう。しかし、やはり言語化が難しい情報もあって独力で学ぶのは難しく、その道の専門家が知り合いの中にいるのであれば、直接教えてもらうのが一番の近道かもしれない。あるいは、学会等の小集会で手法を紹介する企画に参加するのもよいかもしれない。ただし、小集会等では最先端の手法を企画者・後援者の売り出しも兼ねて紹介するタイプのものも多く、本当にその分野の素人が深く理解できるものとは限らない。
本大会企画シンポジウムでは、そのような新たな研究に挑戦する際に突き当たる壁を少しでも低くすることを目的に、個体群生態学会の会員が興味を持つであるだろう話題を集めて提供する。具体的には、植物‐動物間相互作用、生態系プロセス、データ解析環境、それぞれにかかわる話題を取り上げる。
一つの分野や研究対象で研究の経験があるような大学院生以上を主なターゲットとし、それぞれの分野の最新の手法を紹介するというよりも、各分野で基盤となる手法を学ぶことができるような発表となっており、講演者の売り出しは目的としておらず、過度の宣伝要素も含まれていない。
なお、大会数日前より講演者の作成した調査法動画を公開し(オンディマンド視聴可)、その内容や関連した調査法やテクニックについて事前質問を受け付ける予定である。大会当日は寄せられた質問に対して、講演者(の一部)の方にライブで登壇していただいて回答してもらう形で集会を行う。
植物-動物間相互作用に関する話題
動物ー植物相互作用の野外調査法入門
登壇者:内海俊介(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)・鍵谷進乃介(琉球大学 熱帯生物圏研究センター)
野外環境での植物の情報化学物質と植物上の動物群集に対する非破壊的調査方法
登壇者:米谷衣代(近畿大学農学部)
プランクトンの相互作用を紐解く~単離・培養・実験方法~
登壇者: 鏡味麻衣子・望月学・寿璐・橋爪達郎・中西博亮・栗山尚子・勝原向日葵(横浜国立大学)
共著者:瀬戸健介(横浜国立大学)
生態系プロセスに関する話題
森林生態系における土壌圏炭素動態の計測法入門
登壇者:片山歩美・久米朋宣(九州大学農学研究院・宮崎演習林)
データ解析環境に関する話題
RStudioで広がるデータ解析 ~ R, python, Cpp ~
登壇者:潮雅之(京都大学白眉センター)・伊藤公一(北海道大学)、共著者:三木健(龍谷大学先端理工学部)