研究の成果 >
第16回京都から発信する政策研究交流大会(主催:公益財団大学コンソーシアム京都)
日時:2020年12月20日(日)
場所:オンライン
①佛教大学社会学部大谷ゼミ黒髪班「伝統産業によるまちづくりの可能性─京都府京都市上京区の西陣織産業の事例─」
京都府京都市上京区と北区には、日本を象徴する伝統産業である「西陣織」がある。上京区は古来に渡来人である秦氏から受け継いだ養蚕と絹織物の技術が、時代を経て「西陣織」という形で現在まで継承されてきた。
しかし、上京区には「西陣織」の他にも様々な文化財があり、さらに西陣まちづくり委員会が発足し、地域活性化や地域間交流を広げる活動を行なっているにもかかわらず、人口減少による少子高齢化が大きな問題となっており、「西陣織」の若手の担い手不足や文化継承が深刻化している。今後、こうした伝統が廃れていく可能性がある。
そこで我々は、西陣織工業組合にインタビュー調査を行い、「西陣織」と地域の実態や課題を調査した。
調査結果を踏まえ、地域の魅力を発見できる旅行を目的とした「スローツーリズム 」を実施することを提案したい。これによって、地域外との新たなネットワークが構築され、地域活動の基盤が強化されると予想される。