大谷ゼミとは?
【ゼミの特徴】
<社会調査にもとづく実証的な研究>
佛教大学社会学部現代社会学科大谷ゼミ(大谷栄一担当)は、社会調査(フィールドワーク、インタビュー調査、アンケート調査、文献調査等)を行い、京都の地域社会と伝統文化(盆行事や祭り、着物文化、食文化等)を実証的に調査・研究するゼミです。2009年4月に開講しました。
今年度(2024年度)も、「京都の伝統文化をフィールドワークする」というテーマの下、京都の伝統文化について調査・研究をしています!
自分たちで実際にフィールド(現場)に赴き、実証的な調査・研究を徹底して行う。これが、大谷ゼミの特徴です。そうした調査・研究の成果を、報告書(3回生時)や卒業リポート集(4回生時)という成果物としてアウトプットします。
【ゼミの活動】
<グループワークによる共同調査(3回生時)>
3回生時には、2~3グループに分かれてグループごとの共同調査を実施し、調査報告書を作成します。
2009年度の3回生ゼミでは、現代日本の死生観をテーマとし、「若者と地主神社」と臓器移植法改正について調査しました。
2010~2012年度の3回生ゼミでは、京都の夏の伝統的な盆行事(五山送り火や地蔵盆等)の調査を行いました(2013年度は国内研修のため、閉講)。
2010年度:千本ゑんま堂の盆行事、妙法の送り火
2011年度: 大文字送り火、左京区下鴨松ノ木町の地蔵盆、右京区嵯峨鳥居本の千灯供養と愛宕古道街頭灯し
2012年度:左大文字の送り火、伏見区枡形町と北区紫野西藤ノ森町の地蔵盆、
2014~2019の3回生ゼミでは、京都の祭りの調査に取り組みました。
2014年度:祇園祭、西院春日祭、京都の祭りと観光の関係
2015年度: 時代祭、晴明神社の晴明祭、建勲神社の船岡祭
2016年度:石清水八幡宮の石清水祭、御香宮神社の伏見祭、粟田神社の粟田祭
2017年度:松尾大社の八朔祭、三宅八幡宮の秋季例大祭、瀧尾神社の神幸祭
2018年度:南丹市美山町鶴ヶ岡の上げ松、三宅八幡宮の秋季例大祭
2019年度:京都府南丹市美山町鶴ヶ岡の上げ松、京都市伏見区の御香宮神社の神幸祭、京都市上京区の大将軍商店街の一条百鬼夜行
2020年度の3回生ゼミでは、左京区鞍馬・貴船地区を対象とした自然災害対策、先斗町を対象とした景観問題、西陣織産業を事例とした伝統産業によるまちづくりを対象として、京都の地域社会についての調査を行いました。
2021年度からは、京都の伝統文化の調査に取り組んでいます。
2021年度:「京友禅による更なる地域活性化─京都府宇治市の京友禅業界の事例―」「ブランド京野菜を用いた地域活性化─京都府亀岡市の事例─」「脱京菓子離れ─若者へ向けたPRから文化継承へ─」
2022年度:「酒蔵ツーリズムを活用した清酒の消費拡大─京都市伏見区の事例─」、「宇治茶と空き家を融合させた宇治市の魅力発信」、「「香り」を活かしたまちづくり」
2023年度:「ワークショップで広げる京版画の魅力――伝統文化の周知と京都市北区の地域活性化を目指して」「提灯を活用した京都市下京区の新しい観光政策」「商店街と伝統産業のコラボレーション―千本商店街・朱雀大路の街における京うちわの宣伝・展示の事例」
研究成果の一部は、公益財団法人大学コンソーシアム京都主催の「京都から発信する政策研究交流大会」(旧「政策系大学・大学院研究交流大会」)で発表しています。
<研究成果の評価と表彰>
過去にはその発表内容が評価されて、2012年5月、京都の大学を代表して、ベトナムで開催された世界歴史都市会議で第3期生のゼミ生たちが英語で研究発表を行いました!
2018年度の「第14回 京都から発信する政策研究交流大会」では、美山の上げ松を調査した第9期生の美山班が、優秀賞を受賞しました!(授賞式の様子は→こちら)
2019年度の「第15回 京都から発信する政策研究交流大会」では、美山の上げ松を調査した第10期生の美山班が、日本公共政策学会賞を受賞しました!(授賞式の様子は→こちら)
2023年度の「第19回 京都から発信する政策研究交流大会」では、千本商店街・朱雀大路の街と京うちわを調査した第10期生の京うちわ班が、日本公共政策学会賞を受賞しました!(授賞式の様子は→こちら)
なお、過去の調査報告書は、佛教大学図書館と京都府立京都学・歴彩館に所蔵されています。報告書の一部は、ドイツのフンボルト大学日本語・日本文化センター、台湾の国立台北藝術大学にも寄贈し、海外でも読まれています。
<各自の研究テーマにもとづく卒業リポート(4回生時)>
4回生時には、各自の研究テーマにもとづく調査・研究を行い、卒業リポートを完成させます。テーマは、自分が取り組みたいテーマを自由に設定し、作成します。自らの問題意識を存分に発揮してください。ただし、自分で社会調査を行い、自分で集めた一次資料にもとづいて執筆することが条件です。オリジナリティを重視します。
なお、全員の卒業リポートを一冊に編集し、製本した卒業リポート集を作成し、卒業式の日に渡します。
<アクティブなゼミ活動>
両回生とも、年数回のゼミ・コンパと年1回のゼミ合宿を実施しています。その様子は、ゼミの写真ページ(→こちら)で見ることができます。
以上のような2年間のゼミを通じて、ゼミ生たちはアクティブに活動しています。過去のゼミ生たちの結束は強いものがあり、笑いが絶えず、優れた研究成果をアウトプットしてきました。卒業してからも、グループLINEの大谷ゼミOB・OG会のつながりがあります。
「アクティブに楽しく学ぶゼミ」をめざしています。手ごたえのある達成感や充実感。それがみなさんの成長につながります。ぜひ、ゼミの仲間たちと一緒に、学ぶことの楽しさを実感してください。
【ゼミの研究成果】
歴代の3回生の調査報告書は、→こちらをご覧ください(佛大図書館か都府立京都学・歴彩館で現物を閲覧できます)。
歴代の4回生の卒業リポート集は、→こちらをご覧ください(現物は大谷研究室と社会学部資料室[11号館1階]に所蔵しています)。