研究の成果 >
第7回政策系大学・大学院研究交流大会(主催:公益財団法人大学コンソーシアム京都)
日時:2011年12月4日(日)
場所:キャンパスプラザ京都
①送り火班「観光化していく送り火と地域社会との関わり-大文字送り火と京都市左京区浄土寺地区の事例から-」【分科会2(情報・文化)】
京都の伝統行事である大文字送り火は観光の対象としてメディアに取り上げられてれきた。観光化すれば地域は経済的に豊かになる。しかし、精霊送りという本来の伝統的意味が十分に伝えられていないため、伝統的意味が薄れてきている。このような状況について地域の人々はどのように感じているのだろうか。大文字送り火の運営を担ってきた京都市左京区浄土寺地区を中心に現地調査を行い、研究してきた。今後、大文字送り火において、観光と伝統が両立できる政策を提案したい。
②千灯供養班「地域の魅力発見、創造、発信のまちづくり-嵯峨鳥居本地区の事例から-」【分科会5(地域活性化)】
昨今、少子高齢化や人口減少など多くの問題を抱える地域から、観光を利用した地域振興に注目が集まっている。観光は成功すれば地域に活力を与える。地域を経済的に豊かにし、地域住民に愛着や誇りを持たせる契機となる。そのような観光を利用した地域振興の現実を、京都市右京区嵯峨鳥居本地区を事例に考察する。本発表では、観光客減少問題に悩む嵯峨鳥居本地区を対象とし、この地域に向けられる「観光のまなざし」に注目して、社会学的な角度から観光を利用した地域づくりの方策を提案したい。
③地蔵盆班「伝統行事が地域社会で果たす社会的役割-京都市左京区下鴨松ノ木町の地蔵盆の事例から-」【分科会7(まちづくり)】
京都で昔から盛んに行われてきた地蔵盆が少子高齢化等の影響を受け、衰退するなどと大きく変化している。そこで京都市左京区松ノ木町における地蔵盆の現地調査をもとに、伝統的に続いてきた地蔵盆の現状を明らかにする。その上で地蔵盆が地域社会にどのような影響をもたらし、大人や子どもの人間関係にどう影響を与えているのか社会学的に分析する。そして今後地蔵盆はどうなっていくのか、どのような役割を担っていくのかということについて発表する。