10月29日(水)に第1回健康スポーツ科学研究科キャリアセミナーが開催され、株式会社ファンケルで各種研究所所長を歴任された山口宏二先生をお招きし、ご講演いただきました。山口先生は、獣医師として動物病院に勤務の後、研究所で基礎研究、大学・企業で健康食品の開発を歴任、現在も客員教授や企業顧問としてご活躍されています。
講演では、「前職の経験が次の職場で活き、その土台には誠実さと、人との信頼関係がある」とお話されていたのが印象的でした。
学生の皆さんにとって、進学や就職を具体化する転機になったのではないでしょうか。
『多彩な職歴とその基礎となった学び』についてご講演いただきました。
聴講者には大学院生だけではなく、学部3年生の姿も多くありました。
最後に、「研究テーマはどのように生まれるか?」という学生の質問に対して、エピソードを交えながら「突然ではなく、日常の対話や議論から生まれることが多い」と回答されており、誠実なお人柄が伝わってきました。
特別講演後には、健康スポーツ科学研究科の紹介がありました。栄養科学科の3年生は、この秋学期から研究室配属が始まり、卒業研究やその先の進路を考える時期になっています。
8月23日(土)に開催されたオープンキャンパス2日目の様子をご紹介させていただきます。
2日目の体験企画は「本質に迫れ!栄養科学の力で身体からのシグナルを解読しよう!〜健やかな生活をサポートする科学的アプローチ〜」というテーマで行われました。昨年度と同様、体験企画の教室では、体組成計を使って体組成の評価を行い、指先で簡単にヘモグロビンの推定値を測定できる装置を用いて貧血チェックを体験していただきました。また、テーブルに並べられたさまざまなフードサンプルの中から、本日の夕食を想定して選んでいただき、その後、「食育SATシステム」を使った栄養評価も行いました。
この体験を通して、自分の身体組成や食生活の栄養バランスを知るだけでなく、現状を把握した上で課題を解決するための栄養科学科が普段行っている科学的アプローチを体感していただけたのではないかと思います。また、体験企画だけでなく、学科説明会や教員相談コーナーにも両日多くの方にご参加いただきました。
夏休みの貴重なお時間に足をお運びいただき、誠にありがとうございました。
今年も多くの方にご参加いただきました。
たくさんのフードモデルがあるので、選ぶのも一苦労!楽しみながら選んでいただきました。
実際に参加者(学生)が選んだメニュー写真です。評価はいかに‥?
食育SATシステムを使って、食事評価をしました。これにより、足りない栄養素や食品が何かを知っていただくことができたと思います。
8月22日(金)に開催されたオープンキャンパス1日目の様子をご紹介させていただきます。
1日目の体験企画は「身近な食品と化学」をテーマに、『ヨーグルトを比べてみよう!~ヨーグルトの不思議と工夫~』のタイトルで開催されました。
企画では、化学の授業で耳にする「pH(ピーエイチ)」をキーワードに、食品の味、特に「酸味」とpHの関係について学びながら、ヨーグルトの酸味の理由や酸味の変化を理解していきます。まずは実際にヨーグルトのpHを測定するところから。複数のメーカーのヨーグルトを準備し、同じヨーグルトでもメーカーごとにpHが異なるのか、を実際に栄養科学科の実験実習でも使用しているpHメーターを用いて測定していきます。さらに、今度は同じメーカーのヨーグルトで賞味期限が迫ったものと購入直後(賞味期限が後)のものを測定し、そのpHの変化から酸味の変化を考察しました。pHが変化したヨーグルトもあれば、ほとんど変わらないヨーグルトもありました。その違いはどこにあるのか。乳酸菌やビフィズス菌といった微生物の種類の違いなのか、食品包装の工夫に秘密があるのか、教員や大学院生のスタッフの解説を聴きながら、参加者同士で考える様子が印象的でした。
続いて、牛乳にレモン水を加える実験を通して、pHの変化と牛乳の形状の変化の関係について検証しました。参加者同士で協力しながら、レモン水を少しずつ加えていくと、pHの低下と共に牛乳の形状に変化が現れます。中には、家でも同じことをやったことがあるといった声も。牛乳の形状が変化する現象そのものは比較的身近なものかもしれないですが、ではなぜ形状が変化したのか、pHが下がるとなぜ牛乳が固まるのか、これを考えるためにはpHの理解だけではなく、タンパク質やアミノ酸の性質もしっかりと理解しておく必要があります。そしてその理解こそ、ヨーグルトの酸味や固まる理由を科学的に説明できることに繋がります。これはまさに、栄養科学科が実践する「科学的根拠に基づいた学び」であり、今回の体験企画を通して栄養科学科の学びの実践の一部を体感することができたのではないでしょうか。
参加した皆さんが、実際に手を動かし、測定しながら記録する姿は、栄養科学科の実験実習さながらの光景でした。
また、今年度から初開催となった模擬講義の企画では、『暑さに負けない身体づくりの新習慣』をテーマに、近年の夏の猛暑から身体を守る栄養成分・食品機能性成分の探索について講義が行われ、こちらもメモを取りながら熱心に講義を受ける参加者が多く見られ、大変嬉しく感じました。
暑い中、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
担当の石田教授の説明を受ける参加者
pHメーターを使用して食品のpHを測定中
みんなで測定結果を確認しながら記録も忘れずに
牛乳を攪拌する準備をして
「マイクロピペット」を使用してレモン水を少しずつ加えていくと...
各メーカーのヨーグルトから分離して培養した菌のプレートも準備
プレートを見ながら参加者同士で意見交換
実験実習さながらの光景です
学科別ガイダンスにも多くの方にご参加いただきました
今年度初開催の模擬講義ではメモを取りながら熱心に聞いていただきました
先週末の日曜日、2025年度1回目の「“学び”LIVE授業体験」が開催されました。栄養科学科の授業体験では、1限目に「コンビニの🍙が美味しいのはなぜ?-でんぷんの消化-」(太田昌子教授)と題して、2限目には「ビタミンC,なぜ摂るべきなのか?-健康長寿を目指して-」(佐藤綾美准教授)と題して授業が行われました。1限目、2限目を通して70名を超える参加者にご参加いただきました。授業後には、高校生が栄養科学科の在校生に直接相談できる「在校生なんでも相談Lab.」が開かれ、参加した高校生にとっては実際の大学生活や授業、サークルのことなど、「在学生の声」を聞くことができる貴重な時間になったのではないでしょうか。
また、同日には多田英明副学長による講演「未来を哲学する、東洋大学」も行われました。
雨の中、ご参加いただきありがとうございました。
(写真は1限目の太田昌子教授の授業の様子)
今年度も”スポGOMI in 東洋大学”が、赤羽台キャンパス周辺の街中を舞台に開催され、学生たちによる白熱したゴミ拾い競争が繰り広げられました。当日は定められたエリアで制限時間内にゴミを拾い、その種類や量に応じてポイントを競いました。
今年の優勝のチームは、2位に400ポイントもの大差をつけ圧勝でした。おめでとうございます!
回収されたゴミの総量は117 kgにのぼりました。学生たちからは「思ったよりも多くのゴミが落ちていて驚いた」といった声が聞かれました。
競技をきっかけに学生同士の交流が深まっただけではなく、赤羽台キャンパス周辺の環境や地域の暮らしに関心をもつ機会にもなったのではないでしょうか。
※スポGOMIとは?
企業や団体が取り組む従来型のゴミ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと変換させた日本発祥の全く新しいスポーツです(https://www.spogomi.or.jp/about/ )。
この日は27℃の陽気でした。競技にも熱が入っていました!
植え込みの中にはものすごい量のゴミが!皆さん残さず回収していました。
今年も大勢の学生さんが参加しました!