保護者の皆様、こんにちは。特別支援教育について、ご説明いたします。
これまでは、特殊教育という対象の少ないサポートでしたが、これからは、発達に遅れのない、普通のクラスにいる子どもたちにも必要な支援を広げていこう、一人ひとりのちがいを理解し、適切に支援しようという考え方ですすめられるようになりました。
どのクラスにも 支援を必要としている子はいます。
このような子で思い当たることはありませんか?
学習面で。
支援、配慮のポイントは、本人が悪いわけでもなく、保護者が悪いわけでもないという理解と、どこで困っているのかを気づくこと。正しい理解が支援の第一歩です。
それでは、本校の支援教育についてです。
通常学級に在籍しているお子さんが、特別支援ヘルパーを申請することで一斉授業の中で支援を受けることができます。
また、通常学級在籍のお子さんがことばの教室に週に2~3時間通って学習すこともできます。
また、知的学級、情緒学級、病弱学級からなる、特別支援学級に在籍し、支援を受けることもできます。令和4年度は、5学級を予定しています。
ここでは、ゆっくり成長する子どもたちや、生活の中の不安や不満などの気持ちに対して、どうしていいのかわからなかったり、我慢したりすることが苦手だったりする子どもたち、慢性疾患や身体虚弱のため生活規律等で体調管理しながら学校生活を送るための支援が必要なお子さんが在籍します。
続いて、ことばの教室について説明致します。
ことばの通級指導教室は、県内に20校設置されており、うるま市内には勝連小と中原小の2校となっております。
自校通級と他校からの通級という形態になっており、今年度は20名の児童が通級してきています。
通常学級在籍のお子さんが、ことばの教室に週に2~3時間通っての学習の支援も行っています。
では、どのような児童が通級してくるのかと言いますと
言葉に困り感を持っている子どもたちで、ほとんどの子が発音に誤りがあり、言葉の教室に通ってきます。幼児語が残っていて成長とともに正しい発音になる子もいれば、1年生になっても、正しい発音が言えない子もいます。中には気づかずそのままの状態で育ってしまっている場合もありますので、お子さんの発音に気を配り、気になれば、いつでもご相談ください。
また、聞こえが気になる児童もいます。
そのほかに、吃音(どもり)のある児童や言語発達遅滞といって言葉に遅れが見られるお子さんが通ってきます。
また、(器質的な障害を持っていて、訓練を必要とする児童も通級しており)医療機関と連携をしての訓練も行っている児童もおります。
特別支援学級(本校では、チャレンジクラスと呼んでいます)は、先述したように、ゆっくり成長する子どもたちや、生活の中の不安や不満などの気持ちに対して、どうしていいのかわからなかったり、我慢したりすることが苦手だったりする子どもたち、慢性疾患や身体虚弱のために、生活規律等で体調管理しながら学校生活を送るための支援が必要なお子さんが在籍します。
特別支援学級は、子ども一人一人の困り感に寄り添いながら、子どもたちに必要な支援をしていこう・・・という考えに立ち、指導を行っていく学級です。子どもたちは、その子の特性に応じた、特別な手立てや支援を受けながら学習できる環境となっています。
特別支援学級では、どのような学習をしているのかというと、通常の学級と同じような教科学習と、日常生活の指導、より具体的な経験を通して学ぶ生活単元学習、生活上の困難を改善・克服するための自立活動など、通常学級にはない特別な学習形態の教育課程もあります。
特別支援学級に在籍しているお子さんは、その学級だけで学校生活を送るわけではなく、主に国語・算数の学習を支援教室で行っており、実態に合わせて、通常学級や同学年のお友達と一緒に学習をしています。
支援学級の学習の様子です。
次に、支援開始までの流れを説明いたします。
まず、相談したいことがありましたら保護者から・クラスの担任・コーディネーター・教育相談担当者などへ、逆に、学校生活を送る際に気づいたことなどを担任が保護者に相談することから始まります。
お子さんの「得意な事は何?」「苦手なものは何だろう?」などを把握するための検査をします。
そして、必要な支援はどんなことか、等を保護者・担任・担当者が話し合いながら、学校内ではまた「校内委員会」で話し合いを持ち、支援が必要な場合は、必要書類をそろえ、教育委員会に提出し、保護者面談を経て、「許可」・・・入級・通級・ヘルパー等の支援開始となります。
今年度もこのような流れを通して、入級・通級するお子さん、ヘルパー申請したお子さんがいます。1学期を期限に
相談を進め、書類作成し、許可に至っています。
「ちょっときになるなぁ」が出発点です。
お気軽にクラスの担任・特別支援コーディネーター・教育相談の担当にご相談ください。
また、不安や悩みを抱えている子や、お母さん・お父さんの相談などがあれば、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーに相談にのっていただいたり、家庭支援員による登校支援などの支援もあります。
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、家庭支援員は、毎年配置されるものではありませんが、できる限りのサポートを考えていきます。
願いは「子どもの豊かな成長」ただ一つです。一人一人に必要な、よりきめ細かい支援を行えるよう努力しています。
入級に関しての相談・参観は勝連小学校特別支援コーディネーター、ことばの教室で行なっております。
お子さんの学習・行動面、ことばについて、気になることがありましたら、気軽にご相談下さい。
ご覧いただき、ありがとうございました。