保護者の皆様、保健室より、入学時の健康・安全についてご説明いたします。
健康には、「体」の健康と「心」の健康の2つがあります。両方が健康な状態を保つことで、学校生活を、明るく豊かに過ごすことができます。
これから、入学前の健康管理と入学後の健康管理についてご説明いたします。
まず、小学校に入学する前に、生活習慣をふりかえり、生活リズムが整っているかチェックし、改善しましょう。
特に低学年では、早寝、早起きの習慣をしっかりに身につけさせ、睡眠を十分にとることが大切です。
成長ホルモンは、夜10時~11時の間に最も分泌されるといわれており、健やかな成長には、夜9時頃には就寝させることが望ましいです。
また、心と体の健康を保つには、10時間程度の睡眠が不可欠です。ぜひ、ご家庭で実践されてください。
成長ホルモンの分泌量のグラフです。夜の10時頃から、急激に分泌されることがよくわかります。
(そのことから、夜9時ごろの就寝が好ましいのです)
早寝・早起きは基本的生活習慣の土台となります。早寝をすることで、成長ホルモンが分泌され、成長を促し、十分な休養を取ることで、明日の元気につながります。また、早起きすることで、学校生活の時間帯に脳が活性化され、学習効果が上がることにもつながります。
健康的に過ごすには、「早寝・早起き」「十分な睡眠」「バランスのとれた食事」「朝ごはんの摂取」「朝の排便の習慣化」「適度な運動」などが大切です。
学校生活を明るく、健康的に過ごすには、基本的な生活習慣から始まります。これは、ご家庭での生活がポイントとなりますので、ぜひ、生活リズムを整え、笑顔で学校へ向かわせるような環境を作ってあげてください。
次に、病気の治療についての説明です。健康面で気になることは、病院で治療を済ませていますか。治療が必要な場合には、可能な限り治療を終えておきましょう。
特に、むし歯、中耳炎、扁桃腺肥大、視力異常、アトピー性皮膚炎、喘息など、医療機関で診察してもらい、健康に学校生活が送れる最善の対処をして、入学を迎えてほしいです。
また、感染症などの予防接種を受けることもお勧めいたします。予防接種には、はしか、ポリオ、日本脳炎、BCG、DPT等があります。接種は済んでいるか、今一度ご確認し、未接種の場合は、接種をお願いいたします。
入学後には、身体測定などの発育状況の把握、学校医や学校歯科医による健康診断等を行い、児童の健康状態をチェックします。
流行性の感染症などにかかると、感染拡大防止のため、出席停止の措置を取ることがあります。学校感染症には、図のような種類があります。ご確認下さい。
昨年度より、新型コロナウィルス感染症の流行により、出席停止の措置の事例も多くなりました。新型コロナウィルス感染症にかからないように、本校では、マスク着用、消毒・検温チェック、換気など、徹底した感染症対策を講じています。特に、感染拡大を防ぐためには、毎朝の健康チェックにより、風邪症状等、体調が悪いときは、無理して登校させないことが大切です。
ご家庭で、児童の健康状態をしっかり把握するために、朝の健康観察をしっかり行い、健康観察シートへ、体温などの記入をお願いします。ご家庭でも、徹底した感染症対策へのご協力をお願いします。
登校前の健康観察のポイントです。
朝の健康観察のポイントは、①顔色はどうか?②食欲はあるか?③熱はないか?④頭痛・腹痛はないか?⑤眼の腫れや充血はないか?⑥皮フにしっしんはないか?などをチェックし、いつもと様子がちがっていたり、学校へ送り出す際、気になることがありましたら、メモでかまいませんので学校へ連絡してください。
健康観察の際、子どもの表情や言動にも注意をはらうことが大切です。子どものつぶやきの裏にある「SOS」サインを読み取り、気になる場合には、学校へ連絡、又は、ご相談下さい。
心の健康は、家族とのコミュニケーションがとても大切です。家族団らんの時間を大切にし、日ごろから、子どもの話に耳を傾け、言動の変化に注意をはらっておきましょう。
また、ゲーム、スマホを長時間使っているお子さんが増えています。家庭での約束を決め、節度ある使い方を身につけさせておきましょう。
学校で、体調が悪くなった場合は、早退となります。次のようなときは、保護者に迎えに来ていただきますので、ご協力をお願いします。
①37.5度以上の熱があるとき
②嘔吐をくりかえすとき
③熱はないが、保健室で休養をしても体調がもどらず、授業が受けられないとき
④けが等で病院受診が必要な場合
⑤感染症の病気が疑われるとき
などです。安全上、一人では帰せませんので、必ず保護者の方のお迎えをお願いします。
欠席する際は、学校へ連絡が必要です。本校では、学校ホームページに、欠席届フォームを活用して、連絡できるようなシステムを取っています。
学校ホームページにアクセスし、欠席届フォームにて、必要事項をチェック、記載して、送信してください。
また、特に重要な連絡事項などがある場合は、電話での受付もしています。
連絡は、朝の健康観察に間に合うよう、8:15までにお願いします。
登下校の安全についても確認しておきましょう。通学の順路を確認をし,登下校の際、危険がないか把握し、安全に登下校することを心がけることを、家庭で話し合っておきましょう。特に、以下のポイントは配慮が必要です。
①歩道,車道の区別
②狭い道路の歩き方
③信号の確認
④横断の仕方
入学前に、しっかりと話し合っておきましょう。
独立行政法人日本スポーツ振興センターの保険についてご説明します。本制度は、学校の管理下(登校から下校まで)における児童のケガや事故の際に生じた障害等に対しての給付金が支給される制度です。
医師の診断を受け、必要書類を記載して、学校へ提出してください。後日、給付金が支給されます。
この給付制度は、全児童が加入(加入金240円)することになっています。
健康管理上、学校へ提出する書類もあります。
①保健調査票
②運動器に関する保健調査票
これは、お子さんの健康状態を把握し、学校生活において、配慮する資料となります。入学式前に提出をお願いします。
次に、保健室の運営について説明します。
保健室は、健康診断や身体計測などを行い、児童の健康状態を把握をします。また、救急処置や病気の時、休養すると場所でもあります。
保健室は、保健指導や健康相談をしたり、児童の保健活動(保健委員会)の場としても使います。
また、保健資料の収集や保管場所でもあり、健康診断用の器具や環境衛生検査器具などの保管もしています。
保健室では、子どもたちの健やかな成長を願って、ご家庭と連携を取りながら、お役にたちたいと思っています。どうぞ、ご協力をお願いします。