研究力把握意見交換(H28.2.8)

第三者評価等のための研究力把握に関する勉強会


平成28年2月8日(月)13:00-16:00

山形大学 東京サテライト キャンパス・イノベーションセンター 5階501・509

(東京都港区芝浦3-3-6)

参加者:26名(スタッフ6名を含む)


※情報交換を目的とした会なので、実施概要のみの掲載となります。

13:00-13:20 趣旨説明・話題提供

 この勉強会の開催趣旨を説明し、国立大学法人評価に用いられる観点や各種様式 において求められている根拠・データ例、平成25年度「研究大学強化促進事業」、 平成26年度「スーパーグローバル大学創生支援プログラム」のタイプA(トップ型) などで用いられている審査の観点や指標等を紹介するほか、研究力把握において 活用できる各種情報源等について、話題提供させていただきました。


開催案内(PDF:147KB)]

趣旨説明資料(PDF:449KB)]  [資料2:評価の参考例*1(PDF:106KB)]

資料3:第1期のWOSカバー状況*2(PDF:94KB)]


*1 この文書は、以下のページに公表された「学系ごとの教育・研究水準の評価にかかる参考例」をとりまとめたものです。

「教育・研究水準の学系別評価基準のあり方にかかる調査研究報告書

- 学系別の教育・研究水準の評価にかかる参考例」2015 年 8 月

https://niadqe.jp/wp/wp-content/uploads/2018/02/b008-1508-gakukei.pdf

*2 この文書は、上記のページに公表されている「第一期法人評価で提出された研究業績のWeb of Science 収録状況」を掲載したものです。

13:25-15:40 グループ討論

 各参加者は、2班に分かれて、研究活動や研究成果の状況分析及び研究力把握の現状と課題について話し合いました。 

○ A班

 A班は、研究力の把握方法全般を知りたい方向けのグループです。こちらは、参加者相互の討論によるノウハウの提供や提案を行う方式で進めて行きます。特定のツールやデータベースに関する個別具体の方法等については扱いません。

 議論する3つの観点(研究活動の状況の把握[アウトプット、アウトカム]、優れた研究業績の選出方法)に関する基本的な説明を行いました。その上で、参加者の方に3つの観点での課題をご報告いただきました。それに対して、司会や他の参加者より、解決のためのヒントや経験談などを出して行きたいと思います。エルゼビア社の方からも情報提供をいただきました。


当日配布資料(PDF:515KB)]

A班討論結果概要(PDF:74KB)]  [A班討論結果(PDF:85KB)]

○ B班

 B班は、書誌情報データベースやその分析ツールを活用して研究力把握の具体的な手法を知りたい方向けのグループです。

 参加者のみなさまにもパソコンをご持参いただいたうえで、実際にデータベースを操作しながら研究力の状況分析につながる書誌情報の作成、指標の解釈等について参加者と共に考える班です。

 国立大学法人評価の「学部・研究科等の現況調査(研究)」の「分析項目Ⅱ」及び「研究業績説明書」で求められている自己評価書の記載事項を確認しました。その上で、求められている記載事項に対して、InCites Benchmarkingから得られる情報を、どのような操作や手順を通じて得ることができるのか、各種指標の中からどれを選ぶことができるのか、それらの指標の意味するところはどのようなところにあるのか、といったことについて検討しました。

 特に、研究業績説明書を作成するうえで、「SS」と「S」を選定する際、これらの指標、またはデータを選定基準とし、それらを根拠として示すことができるのかといったことを見ていきました。

 この班には、トムソン・ロイター社の方も参加されて情報提供をしてくださいました。


当日配布資料*3(PDF:436KB)]  [B班討論結果(PDF:467KB)]


*3 大学評価・学位授与機構の第2期中期目標期間の教育研究の状況についての評価のページに公表されている 文書「「研究業績説明書」における各欄の記入に当たっての留意事項」を掲載しています。

http://www.niad.ac.jp/n_hyouka/kokuritsu/__icsFiles/afieldfile/2015/04/02/no6_3_05kennkyuu-ryuuitenn.pdf

15:45-16:00 まとめ

 2つの班での討論結果について報告しました。

 A班では、業績の把握に困難さが共通の課題として浮かび上がっており、 その中で優れた研究業績の選定には苦慮する大学が多いこともわかりました。 研究マネジメント全般としても、研究の育て方がなかなか軌道に乗らないなど、 さまざまな課題があることが分かりました。

B班では、書誌データベースから優れた業績を選定する指標として「Top 1%、Top10%論文」、「Impact Factor(IF)」「Highly Cited Paper」、「Hot Paper」などの用い方や留意点について議論を進めました。また、公開から日の浅い論文への注目度などについても話題に上がりました。

○アンケート

参加されたみなさまにお願いしましたアンケート結果はこちらからご覧ください。

アンケート結果(PDF:239KB)]

○ 報告書の作成予定はありません。 

◆ この勉強会の開催には、以下の科学研究費補助金を用いました。

○ 当日のスタッフ

浅野茂*(山形大)、大野賢一*(鳥取大)、小湊卓夫*(九州大)、嶌田敏行*(茨城大)、末次剛健志*(佐賀大)、 関隆宏*(新潟大)、土橋慶章*(神戸大)


勉強会の開催にあたり神戸大学様には、会場の提供などお世話になりました。

また、この連絡会の参加されたすべての方に感謝申し上げます。


[*は大学評価コンソーシアム幹事]

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