第4回(H22.8.26-27)大学評価担当者集会2010
第二分科会「日本の大学評価とIR」
第二分科会「日本の大学評価とIR」
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日時:平成22年8月27日(木)14:20~16:20
会場:九州大学箱崎キャンパス 旧工学部 本館3階第10講義室
参加者:57名(うちスタッフ4名)
[第二分科会報告書(PDF:1.93MB)]
14:25~14:30 趣旨説明
この分科会では、「日本の大学評価とIR」というテーマに取り上げ、大学評価とIR活動の関わりに興味を持っている方を対象に、評価担当者の行うデータ収集・分析・提供機能について自己評価書作成だけを目的とするのではなく、広く大学の運営や改善に影響を与える可能性を議論していきました。
報告はIR全般についてと大学評価におけるIR機能について2本の報告とその後のパネルディスカッションをとおして、大学評価を行っていく上でのIR機能の意味と役割について検討しました。
14:25~14:55 「評価室から展開するIRの可能性と限界」
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佐藤 仁 (福岡大学)
本発表では、評価業務からIRを検討した。具体的には、まず、わが国にはすでにIRが存在するという議論に対し、米国のIRの議論から再検討し、「存在する」と一概に理解できない点を指摘した。次に、そうした検討を踏まえ、日本のIRの進展に必要な要素として、データの一元的管理と組織的対応の二点を取り上げ、そこに評価室がどう貢献できるのかを議論した。こうした状況の中で、具体的事例として、九州大学大学評価情報室によるIRに向けた活動の特質を自身の経験をふまえて論じた。最後に、評価室がIRを進めるメリットとデメリットをまとめている。
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[講演内容(PDF:430KB)] [スライドのみ(PDF:282KB)]
14:55~15:45 「米国のInstitutional Researchの概要と日本への示唆」
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本田 寛輔(Ph.D. Candidate, ニューヨーク州立大学Albany校、IR Analyst, Empire State College, SUNY)
本報告では、米国のInstitutional Researcherである本田氏による米国のIRの業務について概説いただき、我が国の高等教育機関(本田氏も勤務したことがある)においてどのようにそれらの機能を活用すればよいのか、という示唆をもらった。
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[講演内容(PDF:1.8MB)] [スライドのみ]
[報告後の補足資料]
15:50~16:20 パネルディスカッション
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モデレータ 小湊卓夫(九州大学)
パネリスト 佐藤仁(福岡大学人文学部) 本田寛輔(ESC, SUNY)
コメンテーター 淺野昭人(立命館大学) 嶌田敏行(茨城大学)
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我が国において、IRをどのように活用すべきか、ということを中心にご質問をいただき、順次回答しつつ、議論を行った。
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[パネルディスカッション(PDF:176KB)]
○分科会のまとめ「評価を行っていく上でのIR 機能の意味と役割」
小湊 卓夫(九州大学)
本分科会では、講演者からの話題提供をもとに、評価を行っていく上でのIR 機能の意味と役割を考えていこうと思っておりました。しかしながら、数多くの興味深い示唆について、話がつきないうちに時間が無くなってしまい、本来、議論をしようと考えていたことができませんでした。
そこで、「評価を行っていく上でのIR 機能の意味と役割」という題で、紙上で分科会を振り返ってみることにしました。本番時の資料と併せて、ご覧いただければ、と思います。
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[分科会のまとめ(PDF:129KB)]
○運営スタッフ
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淺野 昭人*(立命館大学 学務部 次長:コメンテーター)、小湊 卓夫(九州大学 基幹教育院 准教授:司会)、佐藤 仁*(福岡大学 人文学部 講師:講演)、 嶌田 敏行*(茨城大学 評価室 助教:コメンテーター)、本田 寛輔(IR Analyst, Empire State College, SUNY) [*は大学評価コンソーシアム幹事]
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