第一回目の講義では,導入講義として,無機化学の講義概要を説明したのち,原子と電子配置について講義します.
原子番号7番の窒素Nの電子配置は1s22s22p3であり,アンモニアNH3分子中の窒素原子は,sp3混成をとると説明できる.4つの等価なsp3混成軌道のうち,3つのみが水素との結合に関与している.残り1つのsp3混成軌道には,孤立電子対(非共有電子対,ローンペア)が存在し,アンモニア分子は三角錐型構造をとる.孤立電子対が存在するアンモニアは,ルイス塩基として働くことができる.
上記文章は,すんなりと理解できますか.
すでに,これらのことは既習である人も多いかと思いますが,まずは,これらのことが理解できるように,用語,関連事項に触れながら,講義を進めていきます.
原子と電子配置の講義では,原子の電子配置に関するルールについて講義します.
ルールは3つ,
1.構成原理,
2.パウリの排他原理,
3.フントの法則です.
原子中の電子が存在できる領域,すなわち原子軌道のどこに電子が存在するのか,理解していきましょう.
この理解が今後の講義において必須となります.
次回講義までの課題もあります.(講義時のアナウンス,配布プリント参照)
必ず予習をお願いします.なお,予習部分は,次回の講義では省略し,まとめた形で振り返ります.