第13回では,錯体の反応の話の続きとしてトランス効果を講義します.トランス効果とは,平面四角形錯体の配位子置換反応において、脱離基 X のトランス位に存在する配位子 Ltrans が X の置換を促進する現象のことをいいます. 続いて,白金錯体であるシスプラチン(抗がん剤)について講義します.シスプラチンは,白金を含む抗がん剤であり,DNAなどの生体成分と結合して,抗がん活性を示す化合物です.これまでの錯体に関する知識を用いて,DNAとの結合様式や活性発現機序などを説明します.
(1) トランス効果 (テキストp.171)
(2) 抗がん剤シスプラチン (テキストp.187-188)
(予習しておくと良い点)
平面四配位錯体のd軌道分裂様式