(2020-09-22 初稿 - )
購入したM5Stackで、小さなスケッチを作って遊んでいるのですが、作成・変更するたびにUSBで接続して実行していました。
一度、スケッチをM5Stackに転送してしまうと、一つ前や、その前に作ったスケッチを忘れてしまい、それらを実行するためには、再度Arduino IDEでコンパイル、転送する必要があり、非常に面倒に感じていました。
Webを検索すると、とても良いスケッチをアップしてくださる方がいました。
・github.com/tobozo/M5Stack-SD-Updater
簡単に言うと、実行するスケッチをSDカードの中に保存しておけば、起動時に実行したいスケッチを選択できるスケッチです。
上記サイトから、gitまたはzipファイルをダウンロードします。
M5Stack-SD-Updaterをコンパイルするためには、以下のライブラリが必要です。
M5Stack Library (これは、Arduino IDEインストール時に入れたはず)
M5Stack-SD-Updater
ArduinoJSON
いずれも、Arduino Library Managerから検索して、インストールできますので、事前にインストールしておいてください。
M5Stack-SD-Menu.ino をコンパイル
スケッチ」メニューの「エクスポート(コンパイルしたバイナリを出力)」でディレクトリにbinファイルを保存
保存したbinファあイルを menu.bin に名前を変更
コンパイルしたスケッチを、「右矢印マーク」または「スケッチ」メニューの「書込装置を使って書き込む」でM5Stackに送信
以上で、準備は完了です。
以下のページに、SD-Updaterに対応したバイナリファイルがありますので、お気に入りのスケッチをSDカードの中にコピーします。
左端のAボタンを押しながら、電源ボタンを押す(再起動)と、SD-Updaterが起動し、Cボタンでスケッチを選択し、AボタンでLOADすると、スケッチが実行できます。
スケッチを転送するための母艦が必要ないため、出先でも簡単にスケッチを変更して、実行することができます。
自分で、SD-Updaterに対応したスケッチを作る場合は、以下の2点のみスケッチに
書き加えるだけです。
#include <M5Stack.h>の次の行に、以下の行を加える
#include "M5StackUpdater.h"
M5.begin(); の次の行に、以下の行を加える
checkSDUpdater();
とても簡単ですね。
後は、コンパイルしてバイナリファイルをSDカードに保存するだけです。
世の中、不便に感じることは、既にどなたかが開発してくれているものです。
このSD-Updaterも、そんなソフトフェアのひとつだと思いました。
自作のスケッチをアップする前に、この便利なSD-Updaterのことを書いておこうと思いました。
また、何かわかったら追記します。