(2020-09-20 初稿 - 2020-09-30 追記)
Raspberry Pi、Arduinoに続けて、M5Stackも買ってしまいました。
約5.5cm四方の小さなサイズで、WiFiやBluetoothの通信機能や小さな液晶、スピーカまでついているので、単独で利用しても楽しそうです。
Raspberry Piが1万円前後、M5Stackが4千円と両者ともに高機能なので、やや使い分けが難しいところですが、単体で液晶やBeep音で確認できる点は、メリットだと考えます。
ここでは、M5StackのためのArduino IDEのインストールと、いくつかのサンプルプログラム(スケッチと呼ぶ)を紹介します。
購入したM5Stack Basic
4,125円で購入
M5Stackのスケッチを開発する環境として、Arduino IDEを利用します。
Debianには、arduinoパッケージがあるのですが、Versionが1.0.5と古く、M5Stackのスケッチ開発のためには使えませんでした。
いろいろ検索したのですが、debパッケージが見つけられず、しかたなくtarボールからインストールしました。
まずは、以下のサイトからarduinoをダウンロードします。ちなみに、筆者の環境はDebian 64bit、Raspberry Pi 32bit ARMでしたので、それぞれ別なものをダウンロードしました。
ダウンロード後、以下のとおりインストールしました。ちなみに、筆者がダウンロードしたバージョンは、1.8.13でした。
ちなみに/optに展開したのは、気分的な問題です。
cd Downloads/
tar -xf arduino-1.8.13-linux64.tar.xz
sudo mv arduino-1.8.13 /opt/
cd /opt/arduino-1.8.13/
sudo ./install.sh
続いて、インストールしたArduino IDEを起動し、IDEの各種設定を行います。
なお、以降の記述は、主に以下の本を参考に実行しました。この本のサンプルスケッチはとても実用的で良書だと感じました。
「みんなのM5Stack入門」 下島武彦著 株式会社リックテレコム発行
下図のように、「ファイル」、「環境設定」から追加のボードマネージャのURLを追記します。
「ツール」、「ボード:Arduino/Genuino UNO」、「ボードマネージャ」を選択します。
検索窓に「esp32」と入力すると「esp32 by Espressif Systems」が現れるので、「インストール」を押してインストールします。
左図では、既に「M5Stack-CoreーESP32」が選択され、シリアルポートも「/dev/ttyUSB0」が選択されていますが、同じように選んでください。
なお、シリアルポートはM5StackをUSB接続しないと現れませんし、お使いの環境によって番号は異なりますので、注意してください。
続いて、「ツール」、「ライブラリを管理」から「ライブラリマネージャ」を起動します。
検索窓で、「m5stack」と入力すると、「M5Stack by M5Stack」があるので、インストールボタンでインストールします。
最後に、以下のとおり python-serial をインストールします。
筆者は、python3-serialはインストールしてあったのですが、python2系にもインストールしておかないといけないようでした。^^;
sudo apt install python-serial
実際に arduino IDEを利用する際には、ユーザ(ここでは、hoge)が dialout のグループに入っていないと、書き込み等ができないので、以下のとおりユーザを dialoutグループに追加します。
sudo adduser hoge dialout
一旦、ログアウト後、ログインして、groupsコマンドで、自分(hoge)がdialoutグループに所属していることを確認してください。
groups
以上、インストールは完了です。
M5Stackで作製したLチカ
ここでは、筆者が使って便利なスケッチや書き方の参考になるサンプルスケッチを紹介します。
まず最初は、M5Stack-SD-Updaterです。作ったスケッチをバイナリで出力し、SDカードに保存すれば、SD-Updaterが呼び出して、起動してくれます。
もうこれなしでは、使ってられないくらい便利なスケッチです。
M5Stackは、WiFiやBluetoothが使えるのですが、とにかくWiFiの設定が面倒でした。
そこで、WiFiの設定等について、調べましたので、参考までに記述します。
また、何か便利なものができたら紹介します。