神楽部はいつでも部員を募集しています!
秋の実りに感謝し、神様に奉納(奉げる)する歌や舞のことで日本全国各地域に特色ある様々な神楽が伝承されています。起源は古事記(こじき)にも掲載されている天の岩戸(あまのいわと)のお話までさかのぼります。日本の神様でも有名な太陽の神様・天照大御神(あまてらすおおみかみ)は弟のいたずらに耐え切れず、天の岩戸(岩でできた洞窟)に隠れます。その時に天照大御神を天の岩戸から出そうとし舞った舞が神楽の起源と言われています。
広島県には5つの神楽が伝承されており、私たちは芸北神楽(広島神楽)を伝承しています。芸北神楽(広島神楽)は島根県の石見地方で生まれたものが、形を変えながら広島に伝わってきた神楽です。そして第二次世界大戦後には神様が主役など神道色が強いためGHQに神楽が禁止されました。しかし神楽を舞いたいという思いが強かった当時の人々によって、神様の影響が少ない(主役が武士)演目が作られ現在まで伝承されています。この時に作られた演目を「新舞」といい神楽部では「土蜘蛛」・「滝夜叉姫」・「悪狐伝」など伝承しています。そして戦前から舞われている伝統的な演目を「旧舞」といい、神楽部では「鍾馗」・「塵倫」・「八幡」などを伝承しています。
神楽部ではこのように新旧両舞を伝承しています!
①衣装がきらびやか
衣装は金色の糸や銀色の糸がふんだんに使われており、豪華な見た目となっています。衣装についている生き物の刺繍が多いほど高級な衣装と言われ、各団体1つ1つ思いを込めて生き物を決めています。
もちろんミシンなどではなく手縫いで1つ1つ丁寧に作られており、時間と手間暇がかかります。
是非衣装に何匹の生き物がいるか数えてみてください🐉
②勧善懲悪でおもしろい
神楽の物語は善役(ヒーロー)が悪役(悪者)を討伐する勧善懲悪の演目が多くあり、見やすいのも特徴です。テレビ📺で放送されているスーパー戦隊や仮面ライダーのように、気楽に見てみてください。
③様々な表情を見せてくれる面
面は各役を表現するのに重要です。鬼だとくわっとしゃくれた顎など、どの面にも特徴があり、見る角度によって少しずつ表情が変わります。
また面は面師の方々が1つ1つ丁寧に各表情を作られています。昔は木🌲でできていましたが、今は軽いということで和紙で作られています。