2024/11/16
参加者:安藤正雄、平野吉信、西野加奈子、蟹澤宏剛、志手一哉、小笠原正豊、金岩哲郎、橋本真一、片岡誠、曽根巨充、染谷俊介、大越潤、勝田尚哉、朱正路、唐詩、小峰紡花、神谷友里恵、藤田隼毅
書記:李由由、小島瑚子
日時:11月16日(土)15時00分〜
開催場所:芝浦工業大学 ゼミ室
対面開催
(藤田)
志手研究室、学部4年生の藤田隼毅と申します。これから、工業化工法に関連するパイロットハウス、芦屋浜高層住宅プロジェクトの振り返りの発表をさせていただきます。発表構成はこの通りで、私の研究目的と計画を話した後に、パイロットハウスと芦屋浜に関して発表します。
海外のDFMAは国内における工業化に習い発展したというのは周知の事実であり、今回私は工業化工法の経緯とイギリス・シンガポールのDFMAを比較し、相違点類似性を明確にしたいと思っています。その上で、海外におけるDFMAの中でどのような技術が普及するか、あるいは使われなくなるかを考察し、今後の日本における留意点を整理していきたいと思っています。研究の計画としては次のようになっていて、日本の工業化工法に関しては1970年のパイロットハウス技術考案協議、1973年の芦屋浜高層住宅プロジェクト1991年の中高層ハウジング提案募集の3つを調査します。イギリスとシンガポールは企業と政府の方針をもとに調査して、日本の工業化工法と比較していきたいと考えています。
本日は、調査をしたパイロットハウスと芦屋浜高層住宅プロジェクトのまとめを発表したいと思います。
まずはパイロットハウス技術考案協議です。1970年のパイロットハウス技術考案協議は、技術開発の促進を目的に開催されました。詳細として、住宅建設工業化の新たな要求システム化評価システムの開発、価格と品質の安定性、民間企業の技術開発評価システムの開発が詳細の目的となっています。パイロットハウス技術考案協議の登録件数は112社145件であり、このうち16社17件は書面審査により入選候補として選出され、性能等の確認のため試行、検出が行われました。入選した17件を構造建て方に分類すると図のようになります。調査した共同建てでは、コンクリート造が5件、金属系が4件、木質系が0件となっていて、独立住宅の木質系が1件のみという事実からも、木質系は材料特性などから生産性向上は厳しく、コンクリート系や金属系の方が1970年前後において生産性向上の工夫が容易であるというふうに分かりました。また、他産業からの革新的な技術開発の促進を目的に行われていましたが、プレハブメーカーが8社、建設業が6社、製造業が2社であり、他産業からの介入は依然少ないという結果となっています。パイロット技術考案協議の共同立て全球案を構造用重機械プレーン輸送手段、特徴的な生産技術を各提案ごとに表にしました。赤枠で囲んでいるところは、私が特に面白いなと感じた工法の技術になっています。以上、こんな感じとなっています。
次に、これは共同建て全9案の具体構造、床・壁・間仕切り・給排水設備関連のパネル化か、ユニット化などの生産方式について分類をしました。床や壁・間仕切りにおける部品のパネル化により、現場における熟練工を提言しています。仕上げまで施したPC版を工場で製造し、現場で組み立てるのみの簡単な作業にすることで、現場で作業する熟練工が不要となっています。
次に特徴的な提案の紹介です。一つ目は東急SM工法というものがありました。東急SM工法は、SM型枠とPC版による躯体の形成、生活装置をプレハブコンポーネントにより作るといった2つの工法の組み合わせによって成り立っています。トンネル上の区体に柱梁壁がないことや、躯体の組み合わせによって躯体の大きさを変えること交じ切り家具方式の特徴を生かし、量産住宅でありながら、自由な居住空間を演出しています。写真は大型SM型を擁住しているところ、運搬開壁PCを擁住し接合しているところの写真となっています。東急SM工法を活用することで、多くの生産性向上効果を期待することができます。一つは、職種数、労務数の減少です。鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事をすべてSM工というまとめることで、職種数を減らし管理の容易化に期待できます。2つ目は工期の短縮です。規格化された構造区体を形成し、機械力を利用するため省力化することができ、工期の短縮につながります。3つ目は自由な居住空間の確保ができる点です。構造区体が規格化されているため、コンクリート系、その他のカーテンワール、内部パネルおよび設備ユニットなどの工場生産材の使用が自由にできます。
2つ目の特徴的な提案として、三井造船のブロック工法です。建物としては鉄骨ラーメン構造の5階建てとなっていて、1住戸がいくつかのブロックに分割され、各住戸単位は集合して1棟を構成していて、階段室や廊下を含む重灯の持つ機能もブロック化しています。このブロック工法の主要な特徴としてブロック自体に構造フレームを内蔵している点が挙げられます。輸送に関してですが大型化したユニットは、道路交通法の特任要件大型トレーラーで夜間輸送を行い、荷台高さを極力低くし、振動を吸収する装置を設置するなど特別仕様となっています。各工事を連続的に施工するセクショナルハウス工法を活用していて、連続反復工程による単純作業省人化及び工期短縮を期待できます。また、内装のパネル及び家具はすべてユニット本体内部にあらかじめセットされていて、簡単に取り付ける家具ユニットセットシステムを採用しています。
次に3つ目が竹中コムテンが提案したB-Hiveトラスシステム工法です。純鉄骨造の7階建てとなっていて、1階置き2半半スパンずつずらして体力壁を配置し、延長荷重及び水平荷重に抵抗するように計画されており、機能に対応した空間の確保ができます。また、工期の短縮及び現場作業の減少に期待でき、SRC造の現場打ち工法と比較すると、5ヶ月の工期の短縮を達成することができます。また、在来工法では11ヶ月の工期を必要としていましたが、具体から仕上げ設備工事までを徹底してプレハブ化、シンプル化することにより、現場作業量を少なくし、実質6ヶ月の工期で完成することができるそうです。設備ユニットは、ユーティリティ、トイレを一体としたキュービック方式によるカセット方式を採用していて、現場作業の省力化、工期短縮を図っています。
今回、パイロットハウス技術館技術考案協議で考察した内容として、現在でも活用される技術は何かというのを考察しました。建築部材の寸法を標準化するモジュラーコーディネーションは現代でも利用されていて、パイロットハウスの時代では、部材の組み合わせや交換の容易化による生産性と施工効率の向上が目的に導入されていましたが、現代では、生産性と施工性の向上に加えて、サステナビリティの面においても期待されています。耐震性能の向上を目的とした材料と工法の活用は現代でもされています。パイロットハウスでは、体制建設が導入している高強度軽量コンクリート竹中工務店のB5トラスシステム工法の活用がありました。現代でも高強度軽量コンクリートは、中高層建築物などで利用されていて、生産性向上だけでなく、耐震性や居住空間の自由度を高めるために活用されています。
現在活用されていない技術としては、一つ目は大型ブロック工法です。シンガポールのPPVCに一番近い形となっていますが、この工法ではブロック全体を輸送するため、トレーラーによる大型輸送や道路交通の対立が問題となっています。日本では、輸送施工の効率性の観点から、現代ではより小型のモジュールやパネル単位で運搬、設置する方法が主流となっています。2つ目は、清水建設が活用していたモノ型のゴライアスクレーンです。平地で広い敷地に適した大規模な擁住機械であるため、現代の都市部や狭い地での施工に不向きとされています。現代の都市部では柔軟に動くことが可能なクレーンが採用される傾向にあり、タワークレーンなどが適用されています。
続いて芦屋浜高層住宅プロジェクト提案協議です。住宅産業の処分野に関連する各企業の提携分担等のシステム化を一層促進することを狙いとし開催されました。また、増大する高層住宅の工業化工法の開発により省力化・コストダウン・品質の向上等に貢献し、併せて重頭を取り巻く施設を含めて良好な住環境を創造する手法の開発を図ることを目的に行われました。参加した企業は全部で148社に及び、これらの企業が22グループに分かれて25の提案を行いました。構成メンバーは業種別では設計事務所、建設会社、不動産住宅関連会社、デベロッパー、構造部材製造業など極めて多種多彩であり、外国企業でデベロッパーの実績のあるものと連合して提案を作成したものもありました。審査において審査委員会の審査結果に基づき実施委員会で審議した結果、入選案として第1位から第3位までの3案、準入選案として4案、優秀提案として5案となり、入選提案のうち、第1位は実際に芦屋浜住宅団地として建設されています。
パイロットハウスでも分析したように、足屋浜でも構造、養生機械、輸送手段、特徴的な生産技術に分けて表にしました。以上のような感じになっています。こちらもパイロットハウスと同じように、具体構造、床壁、間仕切り、給排水設備関連の生産方式の表を作りました。これの詳細についても後に発表させていただきます。
これは入選案1位として入選したアステムグループの提案となっています。アステムグループは、パネル化された床や壁などにより構成される10個ユニットと、主構造体である純鉄骨造で構成されています。20個1階段を基本とし、これを2つを組み合わせて10棟の構造上の基本単位としていて、北方向は階段コア部分を柱とし、共用階を張りとする大きなラーメン状の加工を2面に主役しています。また、張り管方向は階段側面加工4面をラーメンとプレースとの加工としてトラス状のものを持つ加工形式としていて、独特な加工形式をミディストラクチャと名付けています。重工ユニットはプレキャストコンクリート板組み立てによるパネルシステムとしているのが特徴となっています。鉄骨工事専攻によるPC板積層工法を採用していて、立て方用クレーンの用銃、運搬可能範囲、部材の加工精度等を考慮して最大限にブロック化と大型化、標準化を図り、生産効率と施工精度の向上に期待していました。また、メガブロック単位に鉄骨工事とPC版組み立て工事を分離させることにより、内装工事のユニット化に対する施工精度の確保と現場管理の合理化が可能になっています。設備コアの製作、一体組み立ては全て工場サイトで行うノックダウン方式を適用していて、クレーンで設備コアを擁受した後コアの固定と配管ユニット、電気配線の接続のみであるため、現場作業の標準化、簡略化を図ることが可能になっています。内装資材設備コアはほとんど工場加工によりパネル化ユニット化され、その表面仕上げまでを含めて仕上げ部品パックとして梱包を搬入し、PC版を建てるときに一重庫一パックとして収められ、資材用事のご利用を図っています。このような内装パネル組み立て方式により、現場人口数の軽減と熟練工の大幅な削除を実現することができます。
次に特徴的な提案です。一つ目は青木建設グループの現場仮設工場によるパネルユニットの大型化です。現場仮設工事の部材供給センターを設立してPC工場やプレパッケージ工場、鉄筋工場を含ませていて、パネルユニットの大型化をすることができ、運搬や用住効率の向上を期待することができます。
2つ目として、三菱グループが提案した工法のブロック建造的な大型鉄骨の3層単位のメガ構造に、工場で100%近く完成された10個の石膏モジュールを据え付ける工法を適用しています。石膏モジュールの重量は、運搬用重の1単位である20トン以下とし、石膏、シリンダー、ファサードユニット、重工内設備システム、輪仕切り、収納システムなどで構成され厳密な品質管理の下、工場生産され、これらの部品寸法はすべてモジュラーコーディネーションがされており、様々な石膏モジュールを作ることができます。
3つ目は、SAPグループが提案した新構造方式です。SAP工法は、集合住宅等を、床パネル、壁パネル、開口ユニット、サニタリーユニット、内装システム、パック、キッチンユニットなどのほとんど仕上げまで完成した大型の重工サブシステム及び階段ユニット、パイプ、シャフトブロック、屋根パネルなどの重工サブシステムに分解し、これら各部品を工場またはサイトプラントで製造し、レール走行大型クレーンで揚重して組み立てることを特徴としています。工法システムの中心であるIRSフレームは、20cm角の角柱の修正による壁構造的な加工であり、重工内に柱型針型の土質がない全くない単純明快で工業化に適した空間を作ることができます。
4つ目は、住友建設グループが提案している技術の折りたたみ式ユニットです。純鉄骨造の加工の中に、軽量材料であるPLCを使用した2階建てスキンユニットを挿入し、重空間を構成する工法を採用しています。このスキンユニットは天井壁、床からなる重空間を形成し、工場で生産され、壁を折りたたんだ状態で現場に搬入され、2層分のスキンユニットを鉄骨に挿入します。挿入されたスキンは鉄骨とともにジャッキにより上に押し上げられ、所定の高さに達し、引き上げられたスラブは、上の階の針より吊られたテンションロッドにより支持されるという工法になっています。
生産性向上で欠かせないモジュラーコーディネーションは全ての提案において適用が見られました。住戸計画の段階から、基本モジュールを適用し、内装パネルや家具設備ユニットを規格化するため、構造体の内部空間を900ミリのグリッドでモジュール化している提案が見受けられました。現代でも建築の合理化に欠かせない要素となっていて、規格化された寸法を用いることで部材を量産化しやすく、施工性やメンテナンス性が向上するため、集合住宅やオフィスビルなど多様な建物で活用されています。設備コアや住戸内装をパネル化して現場での組み立てを単純化し標準化を図るノックダウン方式は現代でも採用されていて、各ユニットを簡単に接合することができ、少人数の作業チームでの繰り返し施工が可能となっています。
現在活用されていない技術の一つ目は、先ほどの石膏を用いた居住ユニットです。三菱グループの提案では、石膏を用いた居住ユニットが提案されていて、石膏を一体成形したモジュールを高構造に乗せて建設する方式が取られていました。アステムグループでも、石膏を用いた文字切りパネルが適用されていて、石膏は耐火性や気温性に優れていますが、耐久性や防水性に課題があるのが特徴です。そのため、日本の機構や建築基準に適合ししにくい面があり、石膏モジュールでの建築は日本では採用されていないのが現状です。活用されていない2つ目の技術は内装設備のパッケージ輸送です。足屋浜では内装や設備ユニットを15単位でパッケージ化しコンテナに詰めて現場まで運ぶ方式を採用している企業連合がありました。しかし、現代の建設現場ではユニットやモジュールの個別搬入が一般的であり、大規模なパッケージ輸送は現場スペースや交通規制の関係で困難なことが多く、柔軟な物流が求められる都市部での中高層建築建設には適さないとされています。
以上で発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
(志手)
こんな感じでですね。過去のことを調べてもらいながらそれらとですね。現在のシンガポールだとかああいったところでやっているような話を比較をしようという彼の研究ではあるんですけどもえっとまあまあいうのを振り返っていきます。日本のその建設業って1960、まあこれ、55年かけます。60年くらいからこういう壁式のaプレキャストですね。ずっとやってきてで、住宅部品のaまあ、サブシステム化と、こういうのをずっとやってきてでまぁ。今の話ですね。あのパイロットハウスや芦屋浜みたいなものの正作的な動きもあってでまぁこれらを得てですねだいたい1990年とか80年後半とか、その頃には多分こういった複合化工法というものが多分ゼネコの中では割と一般的に設計に組み込んでいこうというような話が多分起きてきていて、これがいわゆるシンガポールのビルダビリティですね。あっちの方に移植されていくとこういう流れだったかと思います。だから言ってみればこの辺の話というのが多分。今のDFMAなんかの話と、なんとなく時期的には時期的にというか何ですかね。考え方としてはなんとなく合っているようなそんな雰囲気も受ける一方で日本はここからどういうふうにいくかというと、プレキャストの方は、こんな形でいろんな部材がプレキャスト化していき、なおかつこういった構造部材のいわゆるアドバンスドなプレキャストコンクリートの構築に向かって超高層のタワーマンがバンバン建てていくと、こういう方向に何となくこの工業化というのは向かっていく一方で、投資額の減少でどちらかというとプレキャストでやるよりも、人口をかけてやった方が安いという時代も続きということかなと思っています。
海外どうなのかという話なわけですけれども海外ですね。シンガポールとか、あるいはイギリスのMMCですね、モダンメソッドオブコンストラクションとかああいうものでもザクッとなんとなく分離みたいなものがありますけども、なんとなく工業化というか、プレファブリケーションとかオフサイトコンストラクションみたいな話だと、プレカットとかプレ加工みたいな分類と、それからパッケージ化されたサブシステムということで、例えば断熱性を持った外装パネルだとかですね。ユニット配管だとか若干基本的なもの、あるいはモジュール化されたエレメントとか空間ですね。プレキャストの外壁の窓が組み込まれたやつだとか、あるいはユニットバスだとかあります。それとボリュメトリックコンサラクションですね。PPVCみたいなような空間ごと丸ごとやっていこうと、こんなような感じでいくつか分類があったりして、その中で多分日本が複合化工法という時代までにやってきたのはおそらくこっち側の話で、ここからこっちはですね。多分需要の関係だと、かいろんな道路規制の関係だと、かいろんなのがあって、こっちは来なかったとこんなようなことなのかなと思っています。
そういう中でですね。ちょっと僕自身考えたいなと思っていることが、モジュール化とモジュラー化という話をですね。やっぱりちょっとこのDFMAという話の中では、ちょっとちゃんと考えていかなきゃいけないかなと思っておりまして、プレファブリケーションしてあるユニットを作っていくというのは、これはモジュール化という話だと思うんですね。
ある程度の塊にできるものは一つのモジュールとして作っていき、それを工場の方にお願いをしてパッケージ化してくると、そうすると、例えばこういうですね、モジュール化されたエレメントが空間とかになって現場に持ってくる、というようなやり方。このあたりが多分、BIMとものすごく相性がいいところで、いわゆる例えばRevitのファミリーで一つのモジュールを組み込んでいって、その単位でデザインをして、マニファクチャーにもお願いするということがあるのかなと。
もう一つのモジュラー化というのは、そのモジュール間の相互の依存性ですね、この依存性を複雑、いわゆるインテグラムのような状態ではなくてモジュラーな状態にしていかないとこっちがやっぱりこのDfMAで言っているデザイン・フォー・マニュファクチャー・アッセンブリーのあたりとかが、こっちの相互依存性が簡素になっていないと、現場の中での生産効率というのが多分上がっていかないのではないか。だから、この接合のインターフェースというのをどのように考えたらよろしいんでしょうかね。というのが何となくこれからの日本の課題なのかなと思うし、日本はうまくできているのか、海外はその辺どう考えているのかというのがあるのかなと思います。
そんな話の中で多分ブライデンウッドの話ですけども、彼らのP-DfMAと言っているやつは、一つ一つのパーツの汎用性の高さというのはそれはそれであると思うんですけども、パーツとパーツの間の接合みたいなところは一体どう考えていたんだろうかというのを、彼らが膨大に残している資料から読み取れないかなと思っていますし、彼らが出している写真とかを見ていくと、こういう一つのモジュールを想定していて、いくつかの材料組み合わせで断熱性能を担保したエレメントがありますと、これをどんな形で設置していくのかという中でのこの双方依存の関係ですねこのあたりのところも、取り付けの周りのインターフェースのところをちょっと見ていきたいかな、というところもありますし、あるいはこれちょっとシンガポールの例なんであんまりいい事例じゃないですけども、イギリスのウェンブリーの事例とかになってくると、このモジュールユニットですね。
ユニットとこの外装のプレファブリケーションですね。こいつをやっぱりきれいに切り分けていくことでうまいこと、施工だとか、デザインとかもやっていくみたいなところがあったような気がしています。これはTENGAですね。シンガポールの今一番新しいHDBのやってるやつですけども、ここになってくるとプレキャストもですね。ユニットではなくてパネルで行けるところはパネルで行き風呂みたいにですね。あらかじめ配管とかもやってきちゃった方がいいとこはそうするし、外装までやってきちゃって馬車で行こうというとこはそうするし、という形でかなりこの使うプレキャストがもういろんなものが入れ混じった状態で構築していこうというような方向に今チェンジしてきていますというような話の中で、じゃあこのパネルを使っていこうみたいなところが増えていったときに、じゃあ、どういうことになるかというと、我々オランダで見てきたようなプレキャスト工場で似たような厚さのパネルだったらば14人で年間2万枚のパネルを作成しますみたいな。そういう全自動の工場を作れていっちゃうみたいなですね。
こんなようなことがいろんな国に見引きしてきた話をつないでいくと、こういうようなことが多分これ、デジタル化だとかBIMだとかと絡めていくと、昔の日本がやってきたようなことのさらに先にあることっていうのはなんかそういうことかな、という気がしています。なんか、新しい工法を作るぞとか、新しいパーツを作るぞとか、そういうことでは多分なさそうな気がしていて、それらのつなぎ方だとかそれらのうまい配置の仕方だとか、それらの接合みたいなものの簡素化みたいなところが検討していかなきゃいけないところかな。と私自身なんかちょっと思ったりしていたりします。
あとこれですね。これは岩国にあるこれは日本ですけども、マンションの給配水の配管のユニットを作っている工場がありまして、ここは設計からビームデータをもらってきたら、それで自分たちで配管のデータを自動で起こすプログラムを持っていて、それをプログラムで起こして配管ユニットをいっぱい作って東京の現場に送り込んでいくと、現場はこれをもらったら、わっと広げるだけでも配管ができてしまうと、給水給湯ですね。給湯管、給水管、あと、お湯焼き管ですね。そんなようなことをやっていると、ここがすごいなと思ったのはこういう工場なので、岩国の駅前の結構ビルの中で工場を作ったりしていて、こういう作り方なんでですね。1日のうち3時間だけ来て働きますとか、1日のうち5時間だけ来て働きますみたいな。そういうシフトの組み方を可能にしていて、子育て中の方々がそこにいっぱい、従業員でたくさん来ていてですね。しかもBIM使ったり、何とかとか割と高い技術を使っているのですごくモチベーション高くやってますみたいな。そんなような面白い取り組みもあったりしました。
DfMAとかいう話の中で、こういう部分もですね。あまり表に見えてこないようなところも、実はいろんなことが進んでいたりするのかな、というような雰囲気を持っています。
そんな中でですね、この前ちょっと小笠原先生とも話をしていまして、来年度の頭のぐらいのDfMAのシンポジウムは、どちらかというとファブリケーター側の方の方々に来ていただいて、しかも例えばの話で本当にその分類がいいかどうか分かりませんけれども、RC系のファブリケーター、S造のファブリケーター、木造のファブリケーター、内装のファブリケーターとか、こういった設備のファブリケーターもあるかもしれませんけれども、なんかそんなような切り口で実際に作っている側の方々の話を聞けたらいいかな、というようなちょっとイメージを抱いていて、その中ではやっぱりちょっとモジュラーていうですね。こういうようなテーマで少し発表してもらえるようなことを仕込んでいけないかな、というぐらいの今漠然としたイメージを持っていますというところまでが、今日お話できるところなんですけど、もこの辺りでちょっといろいろご意見をいただきたいなと思っています。
(安藤)
ちょっと一つじゃあいいですか。方法がはっきりしたというのは、とてもいいことだと思うんですよね。作り手の側からの関心を集めているんですよね。そういう意味では、いくつかの共通認識を今日の志手先生のプレゼントで開示してもらって共有しておく必要があると思うんですね。それは私は何かというとBIMが介在してきて、DfMAとかオフサイトコンストラクションとかを言っているんだったら、それは必ずオープンモジュラーみたいな世界のことを言ってますよと、先端的なところであるんですね。だけど、例えば芦屋浜とかパイロットハウスの時の開発が誘導したのはクローズドインテグラルなアーキテクチャのものだったわけですよね。その中の部分が複合化工法ではオープン化してきているわけですよねという感じですよね。だけど、それは上位のRCの躯体というものがオープンな存在だから成立しているわけです。そういう意味で、我々は必ずしも、例えばメーカーさんを集めたりとか作り手を集めていっているときに、我々はオープンモジュラーのシステムを目指しているんですよ。という前提で話すのは多分無理だと思うんですよね。そうですねだけど、BIMはそれを意味していますよということは言っておかなくちゃなっていけなくてだったらば、なぜ今これをやっているかということも最初のところで発見された。
それでオープンモジュアルな世界っていうのは一体どういうことかっていうと、極端なことを一つの性格をいうと性能発注なんですよね。建物の作り方としては、そうすると、性能発注ならばどういう解の答えの種類が出てくるかということを誘導するものなわけですよね。そうすると、今の技術を説明されているものは答えの種類なんですよね。答えをどう分類するかだけど本当に苦労しているのはイギリスなんかを見ていると、発注者がどういうふうにニュートラルに対処を分類できるかということであってとなると私の論文は多分読まれていないと思うんですけど、オフサイトとか、あるいはDfMAとかの分類というのは結局はもう何て言うんですか。ものとしての分類は意味がないよ、ということがイギリスである結論として了解されているはずなんだけれども、実はイギリスでも了解されていないということがあるわけですよね。だから藤田さんはご苦労ですけども多分答え出てこないと思うけども性能発注なんですよ。答えがクローズドモジュラーのものがどんと出てきてるんです。だからね、性能発注の時にどういう発注要件を書いてるか。これは結構大事なことなんですよね。ですから、それだけだとあんまりよくできてないと思いますからだけど、そういう目でちょっと見るということもしてみてください。これくらいかな。とりあえずは。その辺で、ただもの作り手に関して分かりやすく言うのは分かるけど、そこだけは気をつけて。
もう一つ言うならば、モジュラーなアーキテクチャーって言ったもんね。モジュラーとモジュール化っていうのですよね。モジュラーになっていない、要するに、インターフェースがはっきりしているということですよね。それがオープンモジュラーになるんだけどもはっきりしていないとクローズドになるんですよね。クローズドでもモジュール化はできる。オープンでもモジュール化ができる。その時にね、さっきちょっと複合化工法の時に言いましたけど、上位のシステムがオープンでないと切れ目がインターフェースが自由にできるような、そういう切り分け方ってできなくて、それがイノベーションを阻害しますよってのは内田先生のあみだ型の理論だったわけですよね。私はそれは外国には理解されてないと思う。それは複合化工法を説明するときに必要になることだと思うんですよね。となるとブライデンウッドは何をやっているかということなんですけれども、ブライデンウッドはUniclassを前提としているから、本来はモジュラーなインターフェース、どこでもはっきりしたものの世界でやりますよと言っているんだけれども、一方でサブアセンブリーという言葉を使っていたような気がするんですよ。だからそのサブアセンブリーは何かということをここでは少しねきちんと議論する必要がある。議論しているというか、DfMAの今度の会議をやる前に一定のコンセンサスで語れるようにしておく必要があるんじゃないかなと思います。
それからついでに思い出したけれども、オフサイトの話になると、これは現場でやっている作業を工場に移そうというやり方と、もうちょっと工業化した製品化する、ということがあり得るわけですよね。このときに大きな困難が出てきて、要するに、設計みたいな行為とその責任が全然違ったものになっていくんですよね。これいずれかの問題でもいいけども言うだけは言っておきましょうね。メーカーさんがおりに言ったらね。その手頃が私は一時的になっている。要するに、製造物責任になるのか、通常の専門家責任になるのかという境目ですよね。それはちょっと言い過ぎかもしれませんけど、
(志手)
いやー、でもそこは結構ありますよね。例えばさっきの仮に、えっとこれじゃない。先ほどの中でなんかとか外装のパネルみたいなものを作ってきましたみたいな時に、それそのものが製品として何か。こういうユニット系のものを我々の製品ですとパラメトリックに数値はご自由に設計してくださいみたいな時に、それどこまでの話がどちらの責任なんですかっていうのは当然、やっぱりあるというか問題になるような気がしてきます。あるいはユニットバスとかの場合だとじゃあどうなのかとか。すでに行われているもので、ちょっときれいに切れるものは良いと思うんですけどね。空間の中の話と配管のところで全部ブチッと切れるところ。
(安藤)
平野さん、志手先生。このグループからこういうものだぞってなってきたんですが
(志手)
そうですね。あ、と思っているというのかあれですけど、
(安藤)
ジグニティみたいなものは良いと思うんですよね
(志手)
そうなんですね。それは多分全レコード、ハイラインでやる話なんでこのタイプのPCですよね。やっぱりこのクローズドタイプのPCを使って逆に言うと、オープンな機体を作るみたいな。そういうもので、あとはもうデッキなり、何なり乗っけてけみたいな。このPCが結構大変なことになってるな。というのが、しかもつなぎ目がすごい難しいしね。今の朱君が出した論文でもあるんでしょうけど、
(安藤)
でもそれも何かルールがあると思うんですよね。本来は?上位のインターフェースがはっきりしていると、例えば躯体と設計がはっきりしているんですよね。でもそれも固体と設計が絡むところもあったりするからねそうですね。そういうのに何か一つの考え方のベースを示すということができれば、とりあえずは成功になってますね。上位のシステムがオープンな性能発注で記述できるようなものではなく、インターフェースを自由に任せることはほとんどできないことだと思うんですよね。
(平野)
確認のために申し上げている説明の中でオープンとクローズの概念の違いはどういうふうに理解しているのか。
(安藤)
オープンというのは業界標準があるということでしょうか。どこから持ってきてもこのプラットフォームだから業界標準のあるインターフェースと石田先生的にいうと、値段がどうなったか、価値がどうなったか、
(平野)
それをどうしたらいいかということですね。それを一見であればいいということですね
(安藤)
そうですね。一社会、こういうのは一社会、業界標準という意味ではないでしょうか。
(蟹澤)
木造軸組みプレカットはものすごいことなんですよ。
(安藤)
ものすごいことだね。だからあれだってもう随分違うそれぞれの会社によって違ってきているのに、在来軸組みだって言っているのはその上位のものが一般標準があるものだからじゃないのですから、これはちょっとスタンダードですけどね、
(志手)
時間もそろそろ行かなきゃいけないんですけど、そんなことで、ちょっと最初の主題解説的な最初の基調講演的なものをもうちょっと多分2本ぐらい、2人で最初に今の話も踏まえた上で、どういう形で設置するかとやって、あとはプレキャスト工場をアドバンスの方のプレキャスト工場とかあと鉄骨の工場は大越さんにお願いして、内装の方は神谷さんにお願いして、という感じで、いろいろと声をかけながらやっていこうかなと、年明けぐらいから動いていこうかな、というふうに考えています。最後の一つですか。
(染谷)
さっきのモジュールの話なんですけども多分、ちょっといろいろいろんな方に説明するときに誤解されそうなのはPPVCといったものをモジュールとして使うし、でもパネルもモジュールとして使うので、どのレベルのどういう段階のモジュールをインテグラルからモジュール化しているのかっていうところが多分、聞く人にとって全然違ってくると思うので、そこら辺は何かそもそも違うってことが前提だということを認識した上で、言葉とか状況を使っていった方が誤解が少なくなるのかな、と
(志手)
そうですね。
(染谷)
そういう意味では、先ほど志手先生が説明されたシンガポールの事例とかあれはやっぱりPPVCまでいって、それからやっぱりそれだともうモジュールとしてでかすぎるので、もう少しサブに分解するということで、アドバンスでもキルキャッチシステムに移行しているということを考えると、まあ、そういう意味では日本と結構近くなってきているのかな、という気もします。そうすると、やっぱり人が物を作るという行為って大々にしてまとめたがるけど、やっぱりそこら辺に収束してくるみたいなことが最後に出てくるのかなと思うことが一つと。あとイギリスでいくつか自分をヒアリングしたじゃないですか。あれはやっぱり極端にクローズドだったと思うんですよ。PPVCのプロジェクト全部オーナーがいて、オーナーが自分のための自社が優位性を発揮するためのPPVCのプロジェクトをやりたいということで開発してやっているというプロジェクトが全部だったので、それを考えるとブライデンウッドはそういう輝かしいオープンなプラットフォームを提案しつつも、実際行われている。そういう作業は、どちらかといえばクローズドなものがどんどん行われたのかな、という気が
(安藤)
次回ちょっと必要だったら紹介してもいいんですけど、PPVCみたいなものをUniclassでどこに付けてるかというと、システムの中に入りきらないんですよね。なぜならシステムはもうファンクショナルエレメントのレベルだからもうばらけているんですよ。だから、スペースの側とかこっちの側に来ざるを得ないんです。あるいはエンティティの側とかね、その分類をちょっと紹介して考えてみましょうか。アメリカは従来からだからマスターフォーマットの中にしかないんですものとしても、そこに特殊構造としてくくられてるんですよね。だから、オープンモジュラーになった時のモジュールの考え方って何かって結構難しいんですよ。空間になると、これを例題として考えてみませんか。
(平野)
もう一つだけ、そういう意味では真のオープンはない、ということですね。真のオープンというのはない。真のオープンというのは、システムが繰り上がってそのレベルになった時にシステムとしての設計の仕方が非常に標準化されているというんですよね。
(安藤)
そうです。だからデパートとして、それはもう在来として選択できるようなものとしてクローズなものが存在したと、
(平野)
それと今のお話のサルセットの切り取り方がいろいろありますよと。いろんなカメラ、いろんなパターンシステム設計の上に置いているのがいいんじゃないか、と。
(小笠原)
あとDfMAとBIMの関係は理想的にはそうだと思うんですよね。BIM化というものとDfMA化がすごい親和性が高いというのはロジックではわかるんですけど、多分それをつけるために必ずしもBIMじゃないようなところですごいすり合わせが行われているような印象があって、そもそもBIM化できるために情報がないとか、特に国を跨いだりとかしている時に相当きつそうだな、という印象をイギリスのヒアリングした時にはちょっと受けたので、BIM化が進むとそういうようなDfMAも進みやすいとか、ちょっと切り離して考えた方がいいかな、というのは思いました。
(志手)
逆だと思いますけどね、DfMAが進むと最終的にはBIMなのかな。最終的にはBIMが進むとDfMAというのは多分ありえなくて。時間も22分になっていますので、次回の日程調整はまたメールで案内をいたします。次回は今日が11月なので、1月から2月末ぐらいにかけてのちょっと長いレンジでちょっと日程調整をします。はいでそうですね、ということなので、ちょっと私も準備してすぐに向かいますので、先にちょっと言ってほしいんですけど、青蓮です。ちょっとパッと出れる人は先導していってほしい。あ、藤田くん、ありがとう。頑張って、ありがとうございました。