2024/8/3
参加者:安藤正雄、平野吉信、西野加奈子、蟹澤宏剛、志手一哉、小笠原正豊、金岩哲郎、田澤周平、橋本真一、曽根巨充、染谷俊介、大越潤、勝田尚哉、朱正路、唐詩
書記:小島瑚子、定松恵斗
日時:8月3日(土)15時00分〜
開催場所:芝浦工業大学 ゼミ室
対面開催
ドクターコースの2年目で、インドの建設業の研究をしている。インドは国として大変なポテンシャルを秘めており、建設業も同等の様相。しかし、そこににつかわない生産性の悪さがある。そこには、品質やコスト、工期、安全に関する問題がある。
そこで、インドの建築現場の実態を把握することを目的とする。
現場外観調査
ムンバイにおける聞き取り調査
などを実施中。
これまでと今後のスケジュールについて
2022年7月:修士2年時にデリーの外観写真実態調査 → 1本目の論文
2024年2月:リサーチアシスタントの方と面談。→ QCDS管理実務実態を2本目の論文に仕上げたい。
2024年10月:個人住宅の調査
PMCについて
支給と品質とコスト
安全性と経済性の関連
日本では労働基準法や新しい工法、機械の導入によって経済性が優先されたことに加え、結果的に安全性も向上してることから、日本の建設業界では経済的な要因が技術の改善を促し、それが安全性に結びついてきたと言えます。そのため、今後インドで経済性が優先されることで安全性も向上するという考察です。
しかし、インドでも日本と同様の状況になると言い切ることは難しく、むしろ資本の論理だけに頼ると安全性は軽視される可能性もあるという指摘がありました。
インドの建設業への示唆
インドでは日本と同様に経済的な動機で技術革新が進む可能性があり、それに伴い安全性も向上するのか、あるいは別のアプローチが必要かという問題提起が行われました。
発注形態と市場の進化仮説
インドの建設市場がどの段階にあり、どのように発展していくかを明らかにするために、市場の分析や発展段階に応じた仮説を立てる必要があるという指摘がありました。
また、発注形態・発注方式の変遷やそれに伴う建設手法の進化が安全性にどのように影響するかも考察する必要があります。
調査方法の改善提案
写真から得られる情報に基づいて市場や発注形態を特定するために、用途地域や密集度などの情報を活用すべきという提案がなされました。また、現場の外観だけでなく、契約形態や発注形態を明らかにすることで、より包括的な分析が可能になると指摘されています。