銀 河
銀 河
銀河は、恒星・星間物質・暗黒物質などが重力によって拘束された巨大な天体で、数千億個の恒星や星間物質が直径数十万光年の範囲に密集しています。地球は天の川銀河に属し、天の川銀河を内側から眺めたのが天の川です。
M31(NGC224)
アンドロメダ座
アンドロメダ銀河
銀河としては天の川銀河に近いところにあり、天の川銀河やさんかく座銀河(M33)などとともに局所銀河群を構成していますが、アンドロメダ銀河は約40億年後に天の川銀河と衝突すると言われています。(最近の研究では衝突確率が下がっているようです)
私が子供のころはアンドロメダ大星雲と呼ばれていましたが、国際的な呼び名に合わせて銀河の名称に変わったそうです。明るくて肉眼で見える数少ない天体のひとつですが、淡い部分を写真に撮ることが難しい天体です。この写真にも淡い部分は写っていません。(光害地のベランダでの撮影なので難しいですね)
M33 (NGC598)
さんかく座
さんかく座銀河
天の川銀河やアンドロメダ銀河とともに局所銀河群を構成しています。比較的大きな銀河で、銀河を正面から見ることのできるフェイスオン銀河で形もきれいです。
M51(NGC5194)
りょうけん座
子持ち銀河
子持ち銀河という名前で知られている、大小二つの銀河が寄り添っているフェイスオンの銀河です。明るくて撮影しやすい銀河です。
NGC253
ちょうこくしつ座
スターバーストしている渦巻銀河です。地球から近いので明るく見やすい銀河です。
NGC7317~7320
ペガスス座
ステファンの五つ子
説明図の〇で囲んだところが「ステファンの五つ子」です。
この中で、NGC7320だけは他のものより地球までの距離がかなり短いそうです。
それ以外はそれぞれが近くにあり物理的な関係があるので、少し離れたところにあるNGC7320Cを含めて
ヒクソン・コンパクト銀河群
というそうです。
ステファンの五つ子の説明図です
この銀河群はハッブル宇宙望遠鏡の撮影対象となって有名になり、銀河同士の衝突・合体など種々の現象を伴っているので研究対象によく使用されるそうです。
NGC4567~8
おとめ座
合体を始めたばかりの渦巻銀河です。最近NGC4568で超新星爆発がありました。赤線で示したところが超新星爆発を起こした星です。
C30(NGC7331)
みずがめ座
NGC7331銀河群のなかで一番大きい銀河で、中央の銀河バルジが銀河円盤と逆方向に回転している銀河だそうです。周辺には小さい銀河がいくつか存在します。
M63(NGC5055)
りょうけん座
ひまわり銀河
形状から、ひまわり銀河と呼ばれています。M51やM101と同じようにM51銀河群に属しています。
M64(NGC4826)
かみのけ座
黒眼銀河
渦巻銀河の中心核に近いところに暗黒帯があるのが特徴で、黒眼のように見えるので、その名が付いています。
M81(NGC3031)
おおぐま座
ボーデの銀河
大きくて明るい渦巻銀河です。淡い2本の渦巻腕があります。
M82とともに、M81銀河群を形成しており、M81の巨大な重力によりM82は変形させられているようです。
M82(NGC3034)
おおぐま座
葉巻銀河
M81の影響を受けてスターバーストという現象を起こしていることで知られている不規則銀河です。フィルターを使うと赤い部分がきれいに写ります。
M81 と M82
おおぐま座
上の二つの銀河を一緒に撮影したものです。
かなり近くにあり、お互いに重力を及ぼしていることがよく分かります。
M83(NGC5236)
うみへび座
南の回転花火銀河
3本の腕を持つフェイスオンの渦巻銀河で、ちょっと面白い形をしています。
M86など
おとめ座
マルカリアン・チェーン
おとめ座銀河団に属する銀河の曲線状の集団で、なめらかな弧を描く曲線状に見えるのでマルカリアン・チェーン(鎖)と呼ばれています。1960年代に、この集団の共通する固有運動が発見されています。
M86(NGC4406)
おとめ座
おとめ座にあるレンズ状星雲で、他の銀河とともにマルカリアン・チェーン(左の写真)を形作っています。
M100(NGC4321)
かみのけ座
おとめ座銀河団に属する渦巻銀河で、腕がきれいに見えています。
M101(NGC5457)
おおぐま座
比較的大きいフェイスオンの渦巻銀河ですが、最近、超新星が現れて話題になりました。
M104(NGC4594)
おとめ座
ソンブレロ銀河
ソンブレロハットに似ているので、ソンブレロ銀河という名前で親しまれている楕円銀河です。空飛ぶ円盤のようにも見えますね。
M106(NGC4258)
りょうけん座
渦巻銀河で、青く光っている部分があり、星生成が活発に行われているようです。
メシエカタログには後で追加されたものです。
M109(NGC3992)
おおぐま座
棒渦巻がよくわかる銀河です。
後で、メシエカタログに追加されたものです。
M110(NGC205)
アンドロメダ座
アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河で、局部銀河群に属する楕円銀河です。
アンドロメダ銀河の写真を見るとだいたいこの銀河も写っています。
C5(IC342)
きりん座
局所銀河群(天の川銀河やアンドロメダ銀河が属する)に近い銀河群、マフェイ銀河群の中にある明るい銀河です。
C23(NGC891)
アンドロメダ座
エッジオン銀河で、天の川銀河を横から見るとこんな感じだろうと言われています。
C32(NGC4631)
りょうけん座
くじら銀河
くじらが泳いでいる姿を連想させることから、くじら銀河と呼ばれています。中心部では強いスターバーストが発生しているようです。
C36(NGC4559)
かみのけ座
エッジオン銀河として有名なC38(NGC4565)の近くにある渦巻銀河です。
C38(NGC4565)
かみのけ座
NGC891と並んで、エッジオン銀河の代表格です。
C43(NGC7814)
ペガスス座
小ソンブレロ銀河
ソンブレロ銀河(M104)に形状が似ていることから「the little sombrero」と呼ばれているようです。
C44(NGC7479)
ペガスス座
プロペラ銀河
逆S字の大きな腕があることから、プロペラ銀河と呼ばれています。核などでスターバーストが発生しているようです。
C60、61(NGC4038、4039)
からす座
アンテナ銀河
ふたつの銀河が今まさに衝突している姿です。アンテナのように伸びた部分があるのでアンテナ銀河などと呼ばれています。
C62(NGC247)
くじら座
近くにあるC65(NGC253)とともに「ちょうこくしつ座銀河群」に属しますが、こちらは少し暗い銀河です。
C65(NGC253)
ちょうこくしつ座
「ちょうこくしつ座銀河群」に属する明るくて大きいスターバースト銀河です。
C67(NGC1097)
ろ座
棒渦巻銀河で薄い腕が長く伸びています。大型のセイファート銀河(中心核が極端に明るく、活動的な銀河の一種)です。
NGC1532
エリダヌス座
エッジオン銀河ですが、上に見える小さい楕円状のものは矮小銀河NGC1531で、やがてこの銀河に取り込まれると言われています。
NGC3184
おおぐま座
きれいな姿をしたフェイスオン銀河ですが、この銀河にはNGC3180とNGC3181という明るいHII領域があります。
NGC3628
しし座
ハンバーガー銀河
エッジオン銀河ですが、少し変わった形をしていてハンバーガー銀河と呼ばれています。M65、M66とともに、しし座の三つ子銀河のひとつです。
しし座の三つ子銀河群
しし座の三つ子銀河
この銀河群は、M65、M66、NGC3628の3つの渦巻銀河から構成されています。M66銀河群とも呼ばれています。
NGC4676
かみのけ座
マウス銀河
現在、衝突と融合の過程にある2つの渦巻銀河です。将来的には融合すると考えられています。ネズミのように見えるのでマウス銀河と言われています。
#銀河 #写真