4月例会
4月例会
劇団俳優座「猫、獅子になる」
劇団俳優座「猫、獅子になる」
●公演の会場/湘南台市民シアター
●公演の日程/2026年4月19日 (日)開演時間未定
【解説】
超高齢化社会の今だから取り上げる「8050問題」。大変重い、今日的な課題ではあるが、大上段から語るのではなく、宮沢賢治の童話『猫の事務所』を絡めながら、生きにくい現代の有り様に寄り添いながら優しく投げかけてくれる作品です。舞台中央に浮き上がって見えるドアに象徴され、様々な形の椅子がいくつも散らばっている装置。その散らばりは、海の底、心の底を思わせ、観る者の想像力に訴えてきます。
【物語】
主人公の蒲田美夜子(52歳)は、中学時代より30年以上ひきこもり生活を送っている。演劇部の諍いが原因のようだ。母の妙子(78歳)は、美夜子との生活に限界を感じ、次女の朝美(49歳)に助けを求める。いつも姉の犠牲になって思春期を過ごした朝美の心中は複雑だが夫・彰仁と娘・梓の理解と支えにより、ひきこもり生活を送る美夜子に手を差し伸べていく。一方梓は、子供向けの公演を行う劇団に所属。学校公演の仕事を得て、宮沢賢治の童話「猫の事務所」を上演することになった。ある日、梓は、叔母の美夜子が中学時代に「猫の事務所」の舞台化をしようとしていたことを知る…。