6月例会
6月例会
Pカンパニー「5月35日」
Pカンパニー「5月35日」
正々堂々と息子が命を落とした場所に
追悼に行きたいだけなのに…
正々堂々と息子が命を落とした場所に
追悼に行きたいだけなのに…
5月35日とは1989年6月4日のこと、
天安門事件から30年
年老いた夫婦の……ある決意
忘却と沈黙の拒絶、
恐怖のない自由を求めて
作/莊梅岩 訳/マギー・チャン・石原燃 演出/松本祐子
出演/竹下景子、林次樹、小谷俊輔、松永拓野、内田龍磨、山田健太 他
●公演の会場/湘南台市民シアター
●公演の日程/2025年6月22日 (日)P.M4:30開演
【解説】
この戯曲は香港で初演され、2020年の香港舞台演劇賞で5部門を受賞しました。しかし2021年、香港に国家安全維持法が適用され、民主的自由の侵害は深刻になっています。翻訳・企画協力の石原燃氏は「香港の劇作家が自分たちの置かれた抑圧の状況を描こうとしたとき、天安門事件を題材にし、その被害者遺族たちと連帯しようとしていることに共感しました。そこにあるのは、国家に対する抵抗であると同時に、市民同士の連帯に違いありません」とコメントしています。
【物語】
天安門事件から30年経った2019年の初め、北京に暮す老夫婦は辛い宣告を受けた。妻のシウラムが脳腫瘍で余命3ヶ月だというのだ。老夫婦は、ひとり息子の天安門事件での死を抱えて生きてきた。シウラムは死を前に夫のアダイとともに、30年間の苦しみや罪悪感を捨て、息子の死と向き合うことを決意し、一世一代の目標を立てる。それは、事件の起きた6月4日(5月35日)に天安門広場で正々堂々と息子を追悼することだった。人は、たったそれだけのことか、と言うだろうか…。
他の会場でも観劇できます