日程:2022年11月23日
場所:オンライン(ZOOM、oVice)
内容:研究紹介、グループワーク、企業・研究所紹介、招待講演
2022年11月23日にZOOMとoViceによるオンラインで、第10回ワークショップを開催しました。3年連続でオンラインでの開催となってしまいましたが、49名の方にご参加いただけました。
まずは「物質生産」「植物病理」「ゲノム編集」のそれぞれの分野で最先端の研究をされる若手の3名の先生方から研究紹介がありました。その後、研究紹介で挙がった3つの分野のうち、参加者ご自身の好きな分野を選択して頂き、7つのチームに分かれてグループワークを行いました。お題は「①10年後を見据えて糸状菌の物質生産でノーベル賞を狙うなら、何をつくらせる?」、「②10年後に画期的な糸状菌用の農薬ができるとすればどんなもの?」、「③10年後に食卓に並んでいるとするなら、どんなゲノム編集糸状菌?」でした。当初はハードルが高いかと思われたグループワークでしたが、特に学生さんの柔らかい発想で面白い案が沢山飛び出し、大盛り上がりで幕を閉じました。
その後の企業・研究所紹介では、4社と海外の1研究機関の方にご講演頂き、糸状菌研究を応用して社会にどう還元できるかを学びました。最後の招待講演では髙木忍先生より、これまでのご研究の紹介と糸状菌研究の今後の可能性についてお話しいただきました。
プログラム全体を通して活発な議論が展開され、総会後の情報交換会にも30名以上の方に参加いただきました。初の試みとして「進路相談室」を設け、学生さんと企業の方がお話をする機会が出来ました。
今回、第「10」回WSであることに因んで、開催テーマは「糸状菌研究のこれからの10年を考える」としました。研究紹介やグループワークから、今後の糸状菌の基礎研究がどう発展し、それがどう応用面に繋がっていくのかを、参加者全員で考えることが出来ました。皆さまのご協力により、盛会に終えることができましたこと、心から御礼申し上げます。
来年も第11回ワークショップを開催する予定です。新型コロナが収束し、来年こそは対面で皆さまとお会いできることを願っています。今後とも糸若会の活動をどうぞよろしくお願いいたします。
(世話人一同)
ナニコレ!?(熊倉さんご提供)