藤田 Nさん、追加で何かありますか。
N 着任していきなり遠隔授業になったので、その準備をいくらがんばっても、今までの経験を対面授業の再開後に生かすことができません。対面授業にいつ戻るのかわかりませんが、いつ戻ったとしても授業は一から作り直しです。着任してから大学教員としてのキャリアを積めずに出遅れてしまっているという点が不安です。
今は、文字資料をつかって授業をしているので、授業準備にも時間がかかってしまいます。他の方法も模索した方がいいのかもしれませんが、今は授業を成立させるだけで精一杯で、しんどい状況です。
O 大変そうですね。授業準備が大変でしたら、たとえば内容を割り引くのがいいと思います。「課題・議論」を一回分でしているのであれば、課題回と議論回を分けることで対応できるのではないでしょうか。
N あまり長くない動画をつくって、残りの時間で関連した課題をやってもらうのがよさそうですね。うちは90分丸々授業することになっていますので。
O 授業の終わりの方で学生だけで談話してもらう機会を設けるのもいいと思います。このような状況で学生も不安なので、質問したいことや聞いてもらいたいこともあるはずです。
N あと、教員を目指している学生向けの授業が展開できずに、担当教員もオルタナティブを示せずに右往左往している状況で、教員という明確な目標をもっている学生にとってはつらい状況です。
P 課題図書を決めて各自で取り組むとかで代替するのはどうでしょう。
M ちゃんと説明することで学生が理解できればいい教育になるんですけど、学部の専門科目でないと厳しいでしょう。
R この間、学生や大学だけでなく、政治の場においてもいろいろな動きがあり、結果として学生・教員間の分断につながってしまうのでは、と危惧するようなこともありました。学生の窮状は痛いほどわかっているので、厳しい状況は続きますが、学生にも教員にもお互いプラスになるようなかたちで今後の対応を進めていくのが望ましいと考えています。