新型コロナウイルス感染拡大下の

大学教育を考える(1)

問題意識と情報の共有に向けて


非常勤講師への各大学の対応


藤田 非常勤講師への対応についてはいかがでしょうか。 

A この2週間は方針変更と学生対応に追われていて非常勤講師への対応まで把握しきれてません。 

B 非常勤の先生方の給料は月払いなので、授業のない4月分も支払われることになっています。また、部局レベルでは非常勤の先生に対して教材費を出して遠隔授業に必要な経費に当ててもらうことにしました。ただ、これは立て替え払いシステムが整っていないと、大学によっては難しいのではないでしょうか。 

C 授業開始の延期に伴って非常勤講師の給料支払いが遅れることを危惧しています。 

D 非常勤講師に関しては、オンライン授業に必要なLMSなどのツールの講習会は4月下旬に開催されることになりましたが、経済的な補助についてはまだ議論になっていません。

E 大学当局に対して所属学部で決議して、非常勤講師が抱える不安への対応、モバイルルーターの貸与などを要請しました。 

F 職員の人数が非常に少ないので、非常勤講師への対応にまで手が回らない状況です。授業日程の変更についても、非常勤講師に対する窓口になっている教員が連絡している状況です。 

G G大学では、4月1日(水)に非常勤講師に対して学部の方針を、さらには4月4日(土)に部局の方針を伝達しました。先に述べたように、非常勤講師に対しても遠隔授業の類型を示した上で、資料掲載・課題方式を強く推奨しています。 

H H大学では非常勤講師も LMS に登録して情報共有しています。 

I I大学では LMS を非常勤講師の方にも使ってもらえるように対応しているようです。