アクリル板レーザー彫刻の事例

2023/12/16  担当:小松


会員としてD-fabをご利用いただいている伸栄工業株式会社様は、CO2レーザー加工機を主にアクリル板の彫刻と切断に使用されています。

以下がその製品例ですが、かなり微細な彫刻が施されていることが確認いただけると思います。(サイトへの掲載許可をいただいております。)

CO2レーザー加工機には彫刻と切断という2種類の加工方法があるのですが、切断に比べると彫刻の方が機械の性能差が出やすいように感じます。

切断加工の場合はレーザー発振管のレーザー強度さえ条件を満たせば、大体目的の加工(例えば5mm厚の木材を切断したい等)を実現することができるのですが、彫刻に関してはレーザー発振管の微細な出力調整能力や安定度、また、軸を駆動するモーターの速度や精度など、様々な要素が加工品質に影響を与えるため加工機の総合力が試される、といった感じです。

D-fabで運用している「Gravotech LS100 40W」という機械はレーザー強度はやや弱いものの、微細な出力調整が可能な金属管レーザー発振器を搭載しており、軸を駆動するモーターも多くの廉価版レーザー加工機で採用されているステッピングモーターではなく、強力なDCモーター制御を使用しているため、高速に高精細な彫刻が可能です。

今後ビジネスにレーザー加工機を活用したい、機材を購入する際の評価基準を知りたい、という方もD-fabまでお越しいただければユーザー視点でのアドバイスをご提供できるかと思います。実際の情報はメーカーが一番詳しいのは確かなのですが、メーカーからの意見だけですとどうしてもビジネス上のバイアスがかかってしまいます。

また、レーザー彫刻を用いた作品作りをご検討の方はD-fabで一度LS100の使用感を体験いただければと思います。彫刻に関しては製品レベルの加工が可能です。

D-fabではモノづくりでの創業を目指す人を支援しています。個人作家、手作り品販売などの小規模事業者も対象ですので興味のある方は一度D-fabまでお越しいただければと思います。