3Dプリンターとレーザー加工機を用いたプログラミング教材の開発

2023/09/09  担当:小松


D-fabの会員さんの中に「けいはんなジュニアロボットクラブ」さんという、子供向けのプログラミング教室を運営している方たちがいます。現在、ジュニアロボットクラブさんではプログラミング教室で使用するロボット教材の開発を進めています。

ジュニアロボットクラブさんはこれまで市販のロボットキットを教材として使用してきましたが、世界的な半導体不足をきっかけに、これまで使用してきたロボットキットが入手できなくなりました。

当初は代わりになるロボットキットを探してみたそうですが他のキットも似たような状況で、安定した供給を期待できそうな製品が無かったため、オリジナルのロボットキットを自ら開発することに決めたそうです。

現在開発途中のロボットの試作品を見せていただきました。ほとんどの部品が3Dプリンターとレーザー加工機を使って製作されています。

世界的な供給不足は私たちの便利な生活が、いかに高度にコントロールされた供給網を前提に成り立っていたかということを強く意識させられる結果となりました。これからは海外製品が当たり前に手に入るという前提を見直し、自分たちで作れるものは自分たちの手で、自分たちの地域で作れるものは自分たちの地域で作る、という人たちが増えると思います。そしてデジタルファブリケーションであればそれが可能です。

世界情勢の変化によって生まれた新たな市場に創業のチャンスが眠っているかもしれません。

D-fabではモノづくりでの創業を目指す人を支援しています。個人作家、手作り品販売などの小規模事業者も対象ですので興味のある方は一度D-fabまでお越しいただければと思います。