物理の会でのゼミの立て方から準備の仕方などについて書いていこうと思います。僕自身がどのように準備しているかということに基づいているので正解というわけではないですが、参考程度に読んでみてください。
※ゼミのやり方は執筆時(2022/4/16)と変わっている恐れがあるので虎の巻などから確認もしてみてください。
・やりたいことを決める
まずは何をやるか決めましょう、電磁気学がやりたい!群論をやりたい!などですね、この時点で読みたい本が決まっていることもあります。
・新ゼミ宣伝チャンネルで宣伝する
何の分野をやりたいか、どういうモチベーションなのか、いつから始めたいかを書いておくといいでしょう。本は少しだけ背伸びをすると議論が活発になっていいかもしれません。
・本、日時、対面orオンラインなどを決める
宣伝である程度の人数がそろったら新たにチャンネルを作って参加する人をそのチャンネルに入れましょう。チャンネルの命名規則はseminar-学問 年度 番号です。(例 seminar-電磁気学2021-1班)チャンネルを作る時はプライベートチャンネルにしないようにしてください。チャンネル内で使う本、日時、対面orオンライン、場所(対面の場合)、担当範囲などを決めましょう。
あとはゼミを始めるだけです!
ここでは物理の本を読むことを想定して記事を書きます書きます。
発表者でもそうでなくても、ゼミの準備でやることは主に以下の5つです。
流れを把握する
本の中でどのようにどの様に話が進んでいるのかざっくりと把握します。
行間を埋める
本の中で論理的な飛躍のあるところや数式の変形など、それぞれの頭の中で考えなければ理解できないところがあると思うので行間が無くなるように自分の言葉で補いましょう。
何が仮定されているかを把握する
物理の本でははっきりとこれを仮定しますとは書かれないことがあるので何が仮定されているか自分な中で整理しましょう。何かを仮定するということは物理としてどのような状況設定をするかということにつながります。
物理的描像を把握する
行間や仮定の確認では特定の一部分に注目していて、全体としてどんなことを考えていたのか忘れてしまうことがあるので、どのような状況で何を考えるとどうなるのか把握把握します。
疑問点をまとめる
読んでいる本にもよりますが、今の自分のレベルではどうしても解決できない疑問点が出てくるときがあるので、忘れないようにどこかにメモを取っておきましょう。ゼミの時に聞いたり、ゼミで解決しなければ質問部屋で聞くのもありです。
発表者の時はそうでない時よりもより一層深く理解することが求められます。
自分の発表をどのようにするか考えるために全体の流れを見直してみて、自分の頭の中でもう一度ほんの内容をざっくりと再構築します。再構築が出来なければ流れの把握が出来ていないのでもう一度見直してみましょう。再構築が済んだらそれを紙などに書き出してみます。次に書き出したものに細かい説明を加えていきます。この説明のときに自分で埋めた行間も書いたりします。そうして出来上がったものが発表現行のようになるのでそれを参考にどこかで発表練習をするといいでしょう。オンラインゼミで他人に見せる試料を作る場合は発表原稿よりも丁寧に作った方がいいかもしれません。発表者は原則として担当範囲内なら何を聞かれても答えられるようにしておくべきですが、どうしても埋められない行間や分からない疑問が出てくることもあります。そんな時はせめてこうなんじゃないかという自分なりの考えは持っておくようにしておきましょう。
ゼミ中では聞いている人は発表者が何か間違っていること、理解できないことを言っていないか注意して聞いておきましょう。間違っていると思うことや、理解できないことがあったら遠慮せずに聞きましょう。また、自分が疑問に思ったことも聞くとよいでしょう。自主ゼミの楽しさは議論をすることにあるのでゼミメンバーと色々と議論をしていきましょう。