もののねだんはどうやってきまる?
白猫ラボ(2019.1.13)
人文学・社会科学を題材とした実験教室の提案
実験教室で扱われる題材は,多くの場合が自然科学に基づいています.
しかし,科学コミュニケーションの範疇は自然科学に限られていないため,
人文学・社会科学を題材とした実験教室もあっていいのではないでしょうか.
ここでは,「消費者心理とマーケットメカニズム」というテーマのもとで,
参加者にお菓子のパッケージを作ってもらい,それを擬似的に販売する実験教室を行いました.
パッケージ制作においては,既存のお菓子のパッケージを分析しつつ,
消費者を引きつけるポイントをいくつか紹介することで,
自由度を保ちつつも一定の制約を加え,単なる遊びとならないように工夫しました.
また,販売するところでは,グループごとに利益を自由に変動させながら販売することで,
最終的に均衡価格に落ち着くということを体感的に理解できるようにしました.
人文学・社会科学を題材としつつも,参加者から好評だった実験教室となっています.