交通渋滞の問題


日曜日の夕方の市道北146(昭和の森ゴルフコースの南)は、大渋滞で、その中を救急車🚑️が走行してきましたが、やっと通り過ぎていきました。命に関わる事態でなければ良いなと願います。

GLPゴルフ場開発工事が始まると、今まで以上の大渋滞が日常的に起こるのでしょう。
そして物流施設が完成したあかつきにはあちらこちらで大渋滞が発生する中で緊急車両の運行は確保できるのでしょうか。
心配ない、大丈夫と誰が保証をするのでしょう。

東京都の環境影響審議会では交通問題による社会生活への影響などは審議に上りません。
今まで以上の大渋滞の発生により緊急車両が通れずに落とす命があった場合、誰が補償をするのでしょう。
周辺道路に逃げ込んで発生した交通事故の補償は誰がするのでしょう。






1.施設の場所の問題

「GLP環境影響評価調査計画書」に記載の「環境に影響を及ぼすと予想される地域」の説明より作成

今回GLPが計画している昭島の施設は、青梅線と西武鉄道に挟まれた住宅地のど真ん中に建設するという計画です。たまたま住宅地の真ん中にあるゴルフ場、東京ドーム12個分もある大きな土地を取得することができたので物流施設やデータセンターを建設するというのは、そこに住む住民の安全や健康を一切考えないあまりにも無謀な計画だとしか言いようがありません。

GLPの計画はあまりにも大きく地域環境に影響を与えることから、東京都環境影響審議会が開催・審議されていますが、その為に作成された「GLP環境影響評価調査計画書」では、昭島駅北側から西武線までの大半のエリアを包含する施設から400m圏内(上図の点線部分)の大きなエリアが環境上の影響を与える範囲市民生活に大きな影響を与えるしています。
東京都環境影響審議会ではこの計画書が環境アセスメント規格の要求事項に合致するかしないかを色々な角度から検証しています。ただ、市民生活に直結した交通渋滞やそれに伴って発生するであろう交通事故などは環境アセスメント規格の要求事項から抜けており議題として取り上げられていないという問題があります。

これは本末転倒です。環境アセスメントの本来の目的は市民の安全、健康で快適な生活を送るためにという目的を環境面から考えるためのものであるはずです。
「環境アセスメントにさえ合致すれば問題はない」のではなく、重要なのは市民の安全、市民の健康、そして未来のある子供たちを守り育てるという点から問題がないのかという論点を忘れてはならないということです。

そして影響を受ける範囲が施設から400mの範囲であるというGLPの話にも大きな間違いがあります。

昭島市は中央高速や圏央道などの幹線が周辺にありますが、そこに行くまでには市道を中心とした片道1車線道路を通るしかなく、その影響はGLPが示す影響範囲を超え、中央線や圏央道までのトラックが通る道筋に大きな影響を与えることが考えられます。

現在まで、GLPが建設してきた「GLP流山」や「GLP相模原」は下図に示すように幹線道路から直ぐに物流施設に出入りできる絶好の環境にあり物流業界の2024年問題を解決するために施設づくりなどのうたい文句でメディアに取り上げられていますが、昭島の計画地は片道一車線道路を中心とした市道中心の交通網を利用するしかなく、昭島市民の生活を踏み台にした施設だとしか言いようがありません。

何故この住宅地に囲まれた昭島でなければいけないのか、明確な理由は何でしょう?そこに大きな土地があったからという理由しか考えられません。

GLP相模原の場所

GLP流山の場所

子供たちの命、高齢者の命は誰が守ってくれるのでしょう

昭島市に於ける 『交通事故の現状』

昭島警察署の発表では、昨年に比べて交通事故は増加傾向にあります。
(2022年と2023年の1月から5月の比較)

事故に遭う人の年代を見ると、小学生、中学生などの子供達に止まらず、20代、30代、そして高齢者など、年齢に関らず事故の件数が増加傾向を示しています。

発生する時間帯は、6時~12時の午前中が特に増加傾向にあります。
また午後3時~夕方6時までの時間帯は多少の減少が見られますが以前高い発生を示し、夕方6時以降はまた増加傾向にあります。

このことから、特に小中学生の登下校の時間帯である朝の7時代や8時代の事故の増加が心配です。

下校時間の5時代や6時代の自己増加が心配です。

未来につなぐ子供たちの命の責任をだれが取ってくれるのでしょう。

昭島市民の生活と子供たちの命を守ってください 

東京都環境影響審議会に向け、東京都小池都知事宛に提出したお願いです。
クリックすると別画面で開きます。

GLP昭島プロジェクト対する環境影響評価調査計画書に係る項目選定及び項目別審議並びに総括審議も終了を致しましたが、上記の懸念から GLP昭島プロジェクト建設前の交通渋滞に係る慎重な調査と、市民の安全確保の対策のご指示をお願い申し上げます。
未来を背負う子供 達 の命を守って頂けないでしょうか。drive.google.com/file/d/1kjXlBsP4hcYyDWlcgcUOwoVCNJUCNM_2/view?usp=drive_link 

2.渋滞の問題と交通事故

一番の問題は交通量が多く、今でも渋滞が頻発している現状があるにもかかわらず、GLPの計画が実行されると交通事故が増えるでしょう。その理由は下記の通りです。

国土交通省によると、日本における交通事故全体での死者数は減少傾向を示しているものの、生活道路では大きく減少しておらず、傾向としては次のことが言えるようです。(国土交通省HPより)

このように生活道路で発生する理由には次が考えられます。
渋滞が起きれば、それを避けて車が一般家庭が密集する生活道路に入り込みます。たまに見ることもありますが、渋滞を避けるように急に曲がったりする車、かなりスピードが出ています。「渋滞を避けて早く目的地に」といったはやる気持ちが事故につながっているのではないでしょうか。

昭島市は今でも渋滞が発生しています。
そこにGLPの計画が実行されると今以上の渋滞が発生し、渋滞を避ける車が交通事故を起こしてしまうでしょう。

現在でもそこかしこで渋滞が起こっています。上図は現在も発生している渋滞の箇所を赤く表示しています。そして青い●●●で示しているのがGLPが通るとしている道路です。そこを出入りする車の量は次の通りです。

 計画が実行されるとこれだけの量の車の出入りが一日に増えして今以上の渋滞が発生することになるでしょう。そして交通事故が今以上に増えることを危惧しています。

3.道路強度の問題

今回GLPの計画では、●武蔵野通 ●諏訪松中通 ●はなみずき通 ●つつじが丘通 ●江戸街道 ●大師通り ●昭島48号 といった昭島市の多くの市道を通る計画になっています。その中でも、計画地の真ん中を走るはなみずき通は、下のような道路状況で既に道路にひびが走っているところを散見します。その他の市道もかなりの箇所に痛みが来ているようです。

本来、道路を新設する時には、将来に亘る交通量を予測し道路の幅員や道路構造を設計するようです。道路に関らずどんなものでもいずれは耐久性は低下するものです。ですから現在の状況も予測された現状かもしれませんが、今回のように突然降って湧いたように一日に発生する集中交通量が11,600台もの増加となればおのずと「道路新設時の将来交通量予測値」をはるかに超え、多くの問題が発生することは間違いありません。

例えばはなみずき通を自転車で走行する際、既に道路にはひび割れなどが発生しているところもあり、自転車での走行には注意していますが、自動車との並走時にこのひび割れなどでの転倒や、道幅が狭いためにトラックからの風圧などで巻き込まれないかが気になります。 

昭島市の道路には、国道、都道、市道がありますが、強度はその順に弱くなるとお聞きしました。と同時に、国道などのように、市道はこんなにも多くのトラックが通ることを予測した強度設計にはなっていないともお聞きしました。
これもどの程度本当なのか分かりませんので、次のような内容の公表を、市長への手紙でお願いしているところです。

これで、現在の交通量が初期の道路設計時の将来交通量を超えているかどうかがわかると思います。

そしてGLPの交通量予測が出されれば、それを加味した「将来交通量予測値」に基づく道路設計を行い、補強をするという手順を取らなければいけないのではないでしょうか。

ただ、この補強に係る費用は誰が負担するのかは大きな問題です。

GLPが物流計画を出さなければ「道路の拡幅、補強」などへの喫緊の出費は不要かもしれませんし、補強の程度も小さくて済んだかもしれません。

然しながら大幅な交通量の増加や想定外のトラックの入出庫があるのであれば、それの対策に昭島市民の税金を使われることには誰も納得がいかないでしょう。


昭島市が提出した意見書では「交通量の大幅な増加に伴う道路舗装の劣化は、振動・騒音の増加に直結するため、道路補修に際し、一定の経費負担等道路管理者に協力すること。」と記載されておりますが、渋滞回避のために侵入するであろうと考えられる周辺道路、住宅地の生活道路への対策含め、発生する予算を明確にするとともに

費用を日本GLP(株)に負担させ

万一市の予算を投入する場合は、その内容を明確にするとともに今回の計画との関連の有無を明確にして頂く必要があるのではないでしょうか。

市長への手紙を出しましょう

昭島市のホームページには次のように書かれています。
「市民の皆さんの市政に対するご意見・ご要望・ご提案を市政に反映するため、「市長への手紙」を受け付けています。 お寄せいただいたご意見、ご要望、ご提案は、市長がすべて目を通し、今後の市政運営の参考にさせていただきます。 」
市長への手紙|昭島市 (akishima.lg.jp)  (左をクリックするとページが開きます)

参考:今回の計画に際し、「日本GLP(株)計画に係る市道の安全確保と情報公開のお願い 」という内容で市長へお手紙を出しました。
ご参考(クリックするとPDFが開きます)

4.道路の幅員の問題

GLPの計画では多くの市道を通ることになっています。

●武蔵野通 ●諏訪松中通 ●はなみずき通 ●つつじが丘通●江戸街道 ●大師通り ●昭島 48 号

全て片側1車線の道路です。自転車で車道を走行する際は、後ろから来る車が気になると同時に、車を運転している時は自転車をよけて通らないと危ないので道を通り抜けるのに時間がかかります。

大型トラックが通るとなると、道路強度の問題にとどまらず、道路の幅員の見直しが必要です。

左の写真は「はなみずき通り」の一部分です。

片側1車線。道路もかなり傷んできており自転車で走行するときは注意が必要です。

現在も要所要所の交差点で渋滞が発生しています。
普通車で走行するのにも注意が必要な道幅なのに、大型トラックが通るとどのようになるのでしょう。
ましてや自転車で走行している時にトラックが横を追い越していくときにはその風圧を感じると巻き込まれるのではないかと恐怖すら感じます。

このような道を中心に走行計画を立てているGLP計画をこのまま放置して良いわけがありません。

上記写真の近くを横切るように16m道路の新設の計画(左図の施設真ん中を走る赤い2重線の部分)があります。

この新設道路ができると当然信号が取り付けられるでしょうが、次のような問題があります。

新設道路はGLPの施設内の移動を行う目的の為のものであり、地域住民が渋滞で困るであろうことへの対応ではありません。

この新設道路はかえってはなみずき道路の大渋滞を起こすのではないでしょうか。

はなみずき道路・市道の幅員対策をまず最初にやってから施設工事を行うべきです。

GLPが通行する道路の幅員計画を、先ず最初にGLP自身が行うべきではないでしょうか。

計画地の土地の供出は当然ながら、自らが通る道の安全確保を行うために必要な道路に供する土地の確保計画も立てるべきではないでしょうか。

突然、物流施設を作りますでは済まされない現状があります。
道路計画はGLPが事業を推進するために、GLP自らが行うべきだと思います。