SYMPOSIUM 2019
大学開学30周年記念 連続講演会「メディアとしてのミュージアム」
第1回 「つかうー印刷博物館からのプロポーザルー」(2019年10月1日)
印刷博物館館長 東京大学名誉教授 樺山紘一氏
博物館・美術館は、何を収蔵して、何を展示するかと同時に、どうやって来館者と、それをみせる側のスタッフたちとの対話が成り立つような場所になっていくのか、という発想に変わりつつあるという。
「博物館をメディアとしてつかうことができるだろうか?」という問いかけとともに、3つのキーメッセージ「コレクションは増殖する:収蔵に生命をあたえる」「ミュージアムは覚醒する:文化の開拓者として」「メディアは拡散する:情報ハブという機能」を残している。
第2回 「つなぐー古くて新しいつながりに気づく場所ー」(2019年11月18日)
東京都美術館 学芸員 稲庭彩和子氏
画像だけでなく、動画も駆使し、受講者とインタラクティブにやりとりしながら、一人ひとりの意見や考えを拾い上げて、それらをつないでいった。またご自身の人生を語ることで、博物館や美術作品のメディアとしての機能についても述べ、タペストリーも屏風絵も当時は現代アートであり、その時代のことを伝えるメディアなのだと力説した。
最後に、アートを介してコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクト、「とびらプロジェクト」を紹介。アートを介して社会関係資本を育む、人々の繋がりを豊かにする活動が必要なのではないかと結んだ 。
第3回 「つどうー世代・地域・文化を超えてー」(2020年1月20日)
日本博物館協会専務理事 半田昌之氏
ICOM(International Council of Museums:国際博物館会議)の紹介とともに、日本で初めて開催された2019年9月の京都大会について総括がなされた。ICOMの本部はパリ(フランス)にあり、公式言語は英語、仏語、西語であり、UNESCOと協力関係を保っているなどのキーワードが受講生の関心を喚起する。
京都が立候補し、招致するまでの過程や、実際の京都大会での様子(動画)は、今夏開催予定の東京五輪を髣髴とさせた。結果として、京都大会は世界120ヶ国・地域から史上最高の4,590人がつどい、全体の満足度も90%であったという報告がなされた。
→詳しくは「News letter vol.10」をご覧ください。