第23回 スポットライトの裏に

 2023年11月4日・5日、白山キャンパス、川越キャンパス、板倉キャンパス、赤羽台キャンパスにおいて大学祭が行われました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症になってから初めての大学祭ということもあり、学生部長として4キャンパス大学祭ツアー(?)を個人的に実施しました。いずれの大学祭もコロナ禍前の来場者数を上回る盛況ぶりで、「日常」が戻ってきたことを改めて実感することができました。

大学祭は、普段の研究・教育・課外活動の発表の場です。研究室・ゼミ・サークルなど、普段は身内だけで行われることが多い活動を、多くの方に観て・聴いて・体験していただくことができるハレの場です。同じ授業を履修しているAさんが、ステージの上でカッコよくベースを弾いていたかもしれません。Bさんが立派な研究発表をしていたかもしれません。Cさんが、美味しい焼きそばを作っていたかもしれません。Dさんが、素敵なイラストや写真を展示していたかもしれません。授業内では見ることのできない同級生、先輩、後輩の姿が、あちこちで繰り広げられていたはずです。

大学祭では、そのような「表に出る人」にスポットライトが当たりますが、大学祭を支えるためには、「裏に居る人」が不可欠です。大学祭実行委員会、警備さん、職員さん、委託会社さんなど、スポットライトは当たらないものの、その人たちの奮闘がなければ、大学祭を行うことはできません。

私の知っている学生に、大学祭期間中、ずーっと洗い物をしていたという人がいます。なぜだと思いますか?白山キャンパスの模擬店では、エコ活動としてリユース食器を使っています。模擬店で販売された飲食物で使用されたコップ・器をスタッフが回収し、洗い、模擬店に貸し出す。これにより廃棄物の量を減らし、Co2などの環境負荷軽減につなげています。洗い場にいた人にスポットライトが当たることはありませんが、そんな形で大学祭を支えてくれている人がいることを、誇らしく思います。




\この記事を書いた人/

    副学長 早川和宏

                      公開日:2023年12月1日