【留学レポート】理工学部のグローバル教育

長期留学(協定校語学留学・留学レポート

2022年8月~2023年3月 ジョージブラウンカレッジカナダ・協定校)6カ月 

東洋大学 理工学部 都市環境デザイン学科 3年

谷村愛菜 さん

1.谷村さんは、2年次の秋学期に約6か月間、カナダ・トロントのジョージブラウンカレッジに協定校語学留学で留学されました。気候などはどうだったのでしょうか?

夏は暑い日があっても日本に比べると湿度が低いため過ごし易く、夜8時頃まで明るくて活動し易かったです。しかし、11月以降は本当に寒かったです。でもスノーボードをしにケベックに行ったのですが、雪質が良くて楽しめました。


2.その他にも観光などに行く時間はあったのですか?

ナイアガラの滝、カサ・ローマ、CNタワー、ハーバーフロントなど、トロントの名所と言われる所にはかなり行くことができました。また、ブルージェイズの野球観戦やトロントメープルリーフスのアイスホッケー観戦とスポーツ観戦も楽しむことができました。そして滞在中には、アメリカのニューヨーク、メキシコのメキシコシティ、カナダのオタワの旅行に行きました。

3.治安の面ではどうでしたか?

都会でしたが、思った以上に良かったです。ホームレスの人に声を掛けられたことが1度だけありましたが、危険だと言われる地域には行かないようにしていたので問題なかったです。

4.ホストファミリーはどうでしたか?

各家庭の流儀があるので、合わせるのが大変でした。私のホストファミリーは年配の3人姉妹で、夕飯が夜の5時からと決まっていて、門限が厳しかったです。勉強などで遅れる事があると、遅れないように注意されたり、シャワーの時間や湯量なども節約するようにと言われたりしました。しかし、お料理はおいしかったですし、家事は手伝わないで良いという環境でした。ただ、ホストファミリーの女性たちの英語は聞き取って理解するのが難しく、私も英語で自分の思っていることを伝えるのが難しいと感じて、コミュニケーションが取れないので、一緒に過ごすのを最初は少し苦痛に感じてしまいました。しかし、私の他に、現地の大学に通っているメキシコ人とイラン人の女子学生がそれぞれ別室で一緒に暮らしており、ルームメイトとは友人として今でも付き合える仲になったので良かったです。

5.大学での授業はどうでしたか?

大学付属の語学学校なので、年齢層が幅広く、大学への正規留学を目指している方はかなり年上の方が多かったので、忙しく、友人にはなることはできませんでした。レベルが9つに分かれていて、私は最初5からスタートしましたが、このクラスは半分が日本人で、問題なくついていけるレベルでした。次に6・7のレベルに移ると、プレゼンや課題が多くなり、日本人学生も途中で帰国してしまったので、最後には日本人は私1人になりました。英語でのやり取りも増え、友人もできるようになりました。


6.授業は午前中だけだったと伺いましたが、午後はどのように過ごされたのですか?

最初は午後の時間をどう埋めたら良いか、誰に相談したら良いかもわからずに焦っていました。しかし、ジョージブラウンカレッジは留学生に対して非常に手厚いサポートをしてくれる大学で、イベントなどを頻繁に開催して下さったので、よく参加して楽しむことができました。野球の試合を見に行ったのも、そのイベントの一つです。その他にはボランティア活動にも参加しました。先ほど述べたように、授業やホームスティ先だけでは英語を使う訓練の時間が乏しかったので、とにかく、英語を使う機会を増やそうと努めました。

7.留学して良かったことは?

まず、行動力が付いたことかなと思います。英語力を上達させようと、イベントやボランティアに自分から積極的に参加したりすることは、日本にいる時にはありませんでした。それから、新年を迎えて、ホームスティ先のメキシコ人の友人の家に招待して下さったので、メキシコに行きました。初めての国に行く事もどうなるか不安でしたが、自分で飛行機のチケットを取って、トラブルがあった時に英語で交渉するなど、会話などではないところでリアルに英語を使うような経験が無かったので、ドキドキしましたが、無事に乗り越える事ができて自信もつきました。こうしたことは日本にいただけでは経験できなかった事だと思いますし、日本がどんなに便利で安全な場所かということも改めて実感しました。

8.これから長期留学をしたいと思っている方に向けてアドバイスをお願いします。

留学に行くかどうか迷っているのであれば、行くべきだと思います。私自身、日本にいる時には経験できなかったことをたくさん経験して、今は海外事業に携わりたいと思えるほど視野が広がった事は、何よりの財産だと思います。結果としてTGLプログラムのシルバーも獲得することができて嬉しかったです。

また、留学を経験した方の話を事前に伺う事も重要な事だと感じています。ネットだけの情報を元に決めるのではなく、実際に経験した方に聞いた方が良いと思います。留学の良い面だけを想像するのではなく、ホームスティ、現地の状況などの良い面と悪い面の両方などを具体的に考えてから行った方が良いですね。

それから、やはり、現地に行く前に、語学力もそうですが、ある程度のコミュニケーションスキルをつけておくのは重要だと思います。今では日常でのコミュニケーションで必要な会話はある程度できるようになりましたが、相手の言っていることが分らない時や、自分の言いたい事が伝わらない時や、単語がわからない時にどうすべきか、人間としてのコミュニケーションが試されると思います。

東洋大学理工学部では、GCSの運営や、各種資格試験対策講座などを通じて、グローバル人財の育成と国際的視野を持ったエンジニアの育成に取り組んでまいります。