【国際交流】2023年度タイ・チュラロンコン大学海外研修レポート

2024.04.04|THU

東洋大学理工学部では、主に建築学科と都市環境デザイン学科の学生を対象とし、バンコク中心部にあるチュラロンコン大学での海外研修を実施しています。この研修は、工業英語レッスンと様々な現地実習を盛り込んだ理工学部独自の研修プログラムです。

今年度は募集範囲を全学部に広げ、研修プログラムに興味のある学生は参加可能としました。

神山藍(都市環境デザイン学科)、崔ナレ(建築学科)、冨安亮輔、齋藤博(人間環境デザイン学科)が全行程にわたり同行し、チュラロンコン大学内にある東洋大学バンコクオフィスや、チュラロンコン大学の在校生によるサポートで、安心・安全で充実した学習環境が確保されています。

現地レポート

研修スタート (1日目:2月18日)

今年度は、建築学科、都市環境デザイン学科、人間環境デザイン学科、国際地域学科に所属する22名の学生が参加し、様々なプログラムを組み込んだ2週間のフィールドトリップが始まりました。


オープニングとキャンパスツアー (2日目:2月19日)

2日目は、オープニング・セッションの後、タイ文化の基礎知識とチュラロンコン大学キャンパスツアーを実施。チュラロンコン大学の広さと施設の充実ぶりに圧倒されたように見受けられました。今年は、建築学部の図書館を見学することができ、チュラロンコン大学の学習環境への理解が深まりました。初めは緊張していた参加学生も、現地スタッフやTAの方々とすぐにうちとけて、和やかな雰囲気の中で初日を終えることができました。

歴史地区見学 (3日目:2月20日)

3日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後はバンコクの歴史地区調査のため、ランタナコシン展示ホールや王宮を訪れ、バンコクの歴史文化に触れました。また、フラワー市場を訪問し、蓮の花の折り方について学びました。

開発の実情体験 (4日目:2月21日)

4日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は国際協力機構(JICA)タイ事務所を訪れ、JICAがタイで行っている取り組みについての講義を受けました。その後、バンコク市街で様々な交通機関を利用しながら、開発時期による街の作り方の違いや交通機関の変遷を体験しました。

コミュニティデベロップメント現場見学 (5日目:2月22日)

5日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後はバンコク最大のスラム街があったKhlong Toei地区を訪問し、急激な都市化の中で生まれたスラムの現状と住民の手による住環境改善プロセスを学びました。旅行者としてはなかなか行きにくい場所を見学し、現地での支援活動に取り組む講師の説明に学生たちは真剣に耳を傾けていました。

建設現場見学 (6日目:2月23日)

日本の建設会社はアジアでも活発な活動をしています。7日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は、日本を代表する総合建設業者のご協力により、この会社が手がける大規模な建設現場を見学しました。施工計画や外国人労働者について、活発な質疑応答が行なわれました。(見学先の守秘義務に関わるために建設業者名と工事現場名は伏せます。写真撮影もありません。)


現地文化体験 (7日目:2月24日)

7日目は、バンコクより北に車で約1時間のところにあるアユタヤを訪問しました。世界遺産になっているHistorical Parkをめぐり、アジア諸国の仏教建築の違いについて学びました。また、学生たちは遺跡を見学するだけでなく、民族衣装や象乗りを体験しました。

Day Off:(8日目:2月25日)

8日目は、自由行動。


バンコク周辺の市場見学:(9日目:2月26日)

9日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し(デモのためオンライン授業)、午後は、鉄道市場Mae Klong Railway Marketと、水上市場Amphawa Floating Market with boat tripの見学を行いました。

バンコク中華街の見学:(10日目:2月27日)

午前中にチュラロンコン大学で英語授業、およびタイの文化・風習についての講義を受講し、午後は、世界でも最大規模の中華街と川沿いの再開発プロジェクトの見学を行いました。

現場見学:(11日目:2月28日)

11日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は、タイ西松建設様のご厚意により、現在建設中である大型ホテル『グランドニッコー・バンコク サトーン』の開発事業を見学させていただきました。

発表準備:(12日目:2月29日)

12日目は、最終成果発表のための準備を午前から午後に行いました。

最終発表:(13日目:3月1日)

13日目は、午前中にプレゼンテーション準備を行い、午後に最終成果発表を行いました。

Day Off:(14日目:3月2日)

14日目は、自由行動。


帰国:(15日目:3月3日)

研修期間 2024年2月19日〜3月3日

対象 理工学部生/学部1年生〜4年生を中心とした全学部