2026年7月17日、東洋大学白山キャンパスにおいて、第2回大学史講演会を開催しました。
今回は、早稲田大学名誉教授の湯川次義氏を講師にお招きし、「大学沿革史編纂の意義と課題―新たな『東洋大学史』への期待―」と題してご講演いただきました。
講演では、大学沿革史を編纂する意義とその課題をはじめ、創立150周年に向けた新たな『東洋大学史』編纂への期待についてお話しいただきました。
なかでも、『東洋大学百年史』における高度経済成長期の記述について、詳細な分析が示されました。同書は、公的文書に加え、関係者の回顧録、校友会報、大学新聞など、多様な史資料を幅広く活用することで、当時の大学が直面していた課題を浮き彫りにしており、大学沿革史として高く評価できるとの指摘がありました。
また、学部・学科の多様化と拡大、女子学生数の大幅な増加など、現在も変化を続ける東洋大学の特色についても触れられました。そのうえで、創立150周年史の編纂に向け、どのようなテーマを深く追究し、東洋大学ならではの特色ある大学沿革史を構築していくべきかについて、さまざまな示唆が示されました。
当日は、対面で20名、オンラインで2名の計22名が参加しました。質疑応答では、創立者を大学史のなかでどのように位置づけ、記述するべきか、また、大学における不祥事を沿革史でどのように取り扱うべきかなど、多岐にわたる質問が寄せられました。
今回の講演は、今後の本学の大学史編纂において、何に着目し、どのような視点から歴史を描くべきかを考えるうえで、非常に有意義な機会となりました。