たから広辞苑ー初級編

あつまれ【集まれ】

皿に残ったおかずを一か所に集めて食べやすくすること。ただし、呪文のように唱えたところでおかずは勝手に集まってくれない。用法→「先生、あつまれして!」「あつまれすると残さず食べられるね」


ここああげぱん【ココア揚げパン】

甘いココアパウダーをまぶした揚げパン。子どもたちに絶大な人気を誇るたから保育園名物の手作りおやつ。食後は、95%の確率で口の周りが泥棒のヒゲのように真っ黒になる。これがおやつの日の園児服の汚れはすさまじく、多くの保護者を恐怖に陥れている。


しろすな【白砂】

園庭で採取される粒子が細かく白い砂。泥団子の光沢を増すため、あるいはご飯のふりかけ、ケーキのパウダーとして使用される。乾燥状態でないと採取が難しいという特徴を持つ。そのため、庭に水をまいている保育士が一部の愛好家から非難されることがある。


じょうおうあり【女王蟻】

たから保育園では、大きめの蟻はみなこう呼ばれる。


はやおむかえ【早お迎え】

通常よりも早い時間にお迎えが来ること。この語が持つ甘美な響きは、「お誕生日」「アイスクリーム」等に匹敵するという言語学者の指摘もある。友達や保育士に自慢げに発せられることが多い。用法→「オレ、きょうは早お迎えだもんね!」


まじょまじょ【魔女魔女】

図書室(たから文庫)に棲みついているおばあさんの魔女。普段はとても優しいが、絵本を粗末に扱ったり、借りた本を返さなかったりすると、お仕置きとして夢の中に現れて一晩中へたくそな歌を聞かせると言われている。ただの人形だという噂もあるが、本当のところは園長先生も知らない。