せんぱいとこうはい
平成28年4月25日号
平成28年4月25日号
新年度がはじまりました。あちらこちらで、「せんぱいとこうはい」の触れ合いが見られます。
まずは、ことり組(1歳児)のA君。4月に入園した乳児のBちゃんの頭を「いいこ、いいこ」しています。おかげでBちゃんは、早く保育園に慣れることができました。まだまだ「赤ちゃん」だと思っていたのに、A君はいつのまにか頼もしいお兄さんになっていたようです。
園庭に目を向けると、うさぎ組(年少児)の二人がしゃがんで頭を寄せ合っています。ダンゴ虫を取っているようですが、新入園児のD君はまだ触ることができません。C君が代わりに取ってあげているのです。
鼻の穴をふくらませているC君に憧れのまなざしを向けるD君。大丈夫、そのうち素手でザリガニだってつかめるようになるから。
ぞう組(年長児)のEちゃんは、このところ一輪車の後輩指導に余念がありません。教えてもらっているのはFちゃんです。なかなかうまくできず、落ち込む後輩を励ますEちゃんの声が聞こえます。
「乗りたいっていう気持ちがあれば、必ず乗れるようになるから!」
熱血コーチのような台詞に、Fちゃんが力強くうなずきました。実のところEちゃんもまだ乗れないのですが、わたしは心配していません。必ずできるようになるよ、強い気持ちがあるんだから!
異なる年齢の子供たちが一緒に生活するところ、それが保育園です。大人がさしのべた手が届かないところでも、子供たちはしっかりと、お互いを支えあい、学びあい、育ちあっています。