さまざまな先生

(平成29年12月)

「保育園の先生」といって、まっさきに思い浮かぶのは誰ですか? おそらく担任の先生ではないでしょうか。子供にとっても同じでしょう。日中のほとんどの時間を一緒に過ごしているのですから。担任の先生にとっても、自分のクラスの子供に対する思いはひとしおです。担任との絆があるからこそ、保育園が安心して生活できる場になっていると言ってもよいでしょう。

でも、忘れないでください。保育園には担任以外にもさまざまな先生がいます。

クラスを持たないフリーの先生がいます。担任がお休みのクラスに入ったり、急なトラブルがあると助けに来てくれたりします。少し離れたところから子供を見ているせいか、担任が見落としそうなことにも気づいて、そっとフォローしてくれます。気分が乗らずにお部屋に入れない子には、落ち着くまでずっとそばで寄り添ってくれます。とても頼りになる存在です。

時間外の先生も忘れてはいけません。いつもあたたかい陽だまりのような存在です。朝や夕方の時間帯は、お友達も少なく、まだ眠かったり、心細かったりするものです。そんな時、時間外の先生はいつも優しく受け止めてくれます。子供たちも心得たもので、担任の先生には見せないような表情で、思う存分甘えています。大切な心のよりどころです。

給食先生は子供たちのヒーローです。おいしくて栄養満点のお昼ごはんやおやつを毎日つくってくれるのですから。子供たちの体の半分は給食でできていると言っても、言い過ぎではないでしょう。いつの間にか苦手な野菜を食べられるようになっていたら、それは給食先生のおかげかもしれません。楽しい調理体験や野菜作りなどの食育活動にも力をいれています。

事務室の先生は保育園の潤滑油です。表からはよく分からないと思いますが、保育園にはたくさんの事務や雑用があります。脚光を浴びることはありませんが、なくてはならない仕事です。立派な肩書がついた先生もいますが、どっかりと構えている余裕はありません。一日中席を温める暇もなく、園内をかけずりまわっています

あとひとり、とっても大事な先生が残っていますよ。ほら、園・長・先・生です。 え、忘れてたって? そんなあ。