プレゼンテーションとは?
大学においても、社会に出てからも、人前でプレゼンテーション(口頭発表)をする機会は多くあります。その方法については、さまざまな参考書が出されていますので、ぜひご覧ください。
「プレゼンはプレゼントだ」という言い方があります。プレゼンテーションには
「伝えたい内容があり」
それを
「ちゃんと相手に伝わるように話す」
ことが最重要です。そのために、最低次のようなことは守ってください。
プレゼンテーションで最低守るべきこと
プレゼンテーションは朗読会ではありません。原稿棒読みはしないでください。目線を聴衆に向け、自分のことばで説明しましょう。
プレゼンテーションは必ず制限時間があります。時間内に収まるように必ずリハーサルをしましょう。
質疑応答までがプレゼンテーションだと心得てください。
質問されそうなことを予想してあらかじめ準備しましょう。
答えられないことはごまかさずに真摯に答えましょう。
パワーポイントのトラブルはよくあります。想定して、対策を講じておきましょう。
プレゼンテーションのツール
プレゼンテーションの補助ツールとして、パワーポイントやレジュメ(配布資料)があります。まずこれらはあくまで発表の補助ツールであり、発表の中心は口頭での説明だということを肝に銘じてください。
パワーポイントとレジュメ(配布資料)にはそれぞれの特徴があり、その特徴を生かすことが必要です。
まず、自分がどのような発表したいのか(何を伝えたいのか)をよく考えて、そのためにはどのような補助手段を使うべきか考えてください。パワーポイントとレジュメには、それぞれどのような利点・欠点があると思いますか。
パワーポイント
パワーポイントの注意点を列挙します。
スライド1枚に1つの内容を入れましょう。(盛り込みすぎない。)
文字を入れすぎないようにしましょう。
画像(ビジュアルなもの)が入れられるのが強みです。
聴衆は聞きながら見ていることを理解してください(見てもらう時間を確保しましょう)。「見ておいてください」「書いている通りです」という言い方はせず、ちゃんと説明しましょう。
レジュメ
レジュメは発表の際の配布資料です。原語の意味は「箇条書き」です。基本的には、
・発表の流れ(目次)
・発表内容
を箇条書きで書き、
・原文資料
などを入れます。
聴衆が手元でじっくりと読み、また持ち帰って後でじっくり読み返すことができるのが最大のメリットです。
わかりやすい説明をするための2つの型
わかりやすい説明をするための2つの型を紹介します。1つは「 PREP法」、もう1つは「ホールパート法」です。
【 PREP法】
「Point(要点、結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(要点、主張)」の順番に述べていく方法です。最初に結論を述べて、次に根拠となる理由を伝えて、相手が納得するような具体例を挙げて、最後に再び自らの主張を述べる方法で、こういう順番で述べていくとわかりやすく説得力を持って説明できます。
【ホールパート法】
最初に「Whole(全体)」を伝え、次に「Part(部分)」を1つずつ説明する方法です。「地図(目次)を見せる」という言い方もありますが、最初に話の全体像を伝えられると聞いている人にわかりやすくなります。
議論の仕方
大学生になると、議論をすることが求められます。議論の基本構造は以下のようです。
議論では、自分の主張(結論)をはっきり言うことが大事です。ただ、それだけなく、その理由(証拠)をきちんと説明することが必要です。この構造がしっかりしているかどうかが議論のポイントになります。
そこで、相手の議論に反論する場合も、「相手の言っている理由(証拠)は本当か」(証拠の信憑性:図のAの部分)と、「その理由(証拠)が本当でも本当にその主張に結びつくのか」(推論の確かさ:図のBの部分)がつくべきポイントになります。