ノートの取り方
大学の授業は教員によってスタイルがばらばら。「教科書通りに進む」「板書を書き写すだけできれいなノートが完成する」ような授業は、むしろレアです。
授業のスタイルごとに、ノートの取り方にも工夫が必要です。
・講義の要旨を書いたプリントが配られる
一番面白い部分は書かれていないことが多いので、聞き逃さずにメモる
・スライドがmanabaなどで配布される
その都度ダウンロードし、科目ごとにフォルダに整理して保存
(「後でまとめてやればいい」と思っていると、やらない)
・資料配布なし
講義の構成や話の要点を掴んで、要領よくまとめる努力を
(教員の口頭での説明やスライドの記載内容を、すべて書き取ろうとするとパンクする)
いずれの場合も、「きれいなノート」は学修の手段であって、目的にすべきではありません。
授業への参加
90分の授業の間ただ教室に座っているだけでは、内容は身につきません。大事なところをノートに取ったり、知らない語句は辞書を引いたりと、手と頭を動かしながら授業を聞きましょう。
授業時間の内外に課される課題にも、指示どおり取り組みましょう。事前に目を通しておくべき教材を読まずに授業を受けても、授業の内容を十分理解できません。授業中のグループワークや授業後の宿題も、内容の定着にとって意味があるから出題されています。
分からないことはそのままにせず、調べる習慣をつけましょう。調べて分からないときは教員に質問しましょう。
教員に質問するには
・授業の前後に直接声をかける
・シラバス下部に記載された連絡先に連絡する
・(専任の教員の場合)シラバス検索からオフィスアワーを調べて会いに行く
教員以外の相談相手
・(いれば)学科のTA(ティーチング・アシスタント)
・図書館のレファレンス専用カウンター
ペアワークやグループワーク
ペアワークやグループワークには、新たな視点が得られたり、理解が深まったりという利点があります。友達ごっこのためにするものではないので、初対面の人や苦手な人が相手でも、その時間は割り切って話してみましょう。何を話して良いか分からない人は、あえて最初に口火を切って、教員の指示内容をグループで確認する役割を担うと良いでしょう。
ディスカッションの目的は、相手を言い負かすことではありません。意見交換を通じて、それぞれがより深い理解に到達することです。お互いに敬意を持って接し、一人一人の意見に耳を傾けましょう。頭ごなしの否定はだめ。でも、データが間違っているときや、別の考え方もできるというときは、しっかり指摘します。分からないことを「分からない」と言える人も、グループワークでは実は貴重な存在です。どのような形でも、グループに爪痕を残しましょう。
学習のツール―Word,Excel,PowerPoint
学校が契約しているので、自分のパソコンにOffice(Word,Excel,PowerPoint)を無料でインストールすることができます。
【Word】ワープロ。文章を入力するのに使う。
【Excel】表計算ソフト。表が作る場合に便利。作った表をWordに入れることもできる。
【 PowerPoint 】プレゼンテーションのスライドを作れる。図を製作する際も便利。
ファイルの保存
作成したファイルは必ず複数個所で保存する(バックアップ)。
ファイル名はわかりやすくつける(適宜、年(24)月日などを入れると後日見る場合にわかりよい)。
manabaなどで提出する際にはできる限り自分の名前を入れる(フォーマットのままの名前では出さない)。
他人が製作したファイルを書き換えた場合は、必ずファイル名も変えて保存する。
生成系AIとの付き合い方
社会の生成系AI活用の流れはもう止まりません。怖がらずに触ってみて、大体の使い方は知っておきましょう。学園総合情報センターからガイダンス資料が出ていますが、各種サービスは日々更新されているので、最新の情報を確認するようにしましょう。
「正しく」使えば、生成系AIは学修の良きパートナーになってくれます。書くことが決まらない時のブレインストーミングや、外国語の会話練習にはうってつけ。何時間でも付き合ってもらえるし、間違いを恐れる必要もありません。書き上げた文章の校正や、より良いタイトルの提案などにも向いています。
ただし、授業の課題に生成系AIを使用して良いかは、教員ごとの指示に従ってください。使用を認められた場合でも、生成系AIの出力結果をそのまま自分の成果物として提出するのはNG。課題とは、学修内容の定着のために取り組むものなので、機械任せでは意味がありません。