著者 中村 好文
4.7 5つ星のうち 3 カスタマーレビュー
ダウンロード 意中の建築 上巻無料 ePub中村 好文 - 内容(「BOOK」データベースより)アスプルンドの図書館、村野藤吾の庭石、マティスの窓と光…韓国の鄙びた集落、インドの不思議な天文台、タルコフスキーが撮った廃墟。建築をめぐる旅はきっと人生の糧となる。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)中村/好文 建築家。1948年千葉県生まれ。1972年武蔵野美術大学建築学科卒業。宍道建築設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練校木工科で学ぶ。1976年から1980年まで吉村順三設計事務所に勤務。1981年レミングハウスを設立。1987年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。1993年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。日本大学生産工学部居住空間デザインコース教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、意中の建築 上巻で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 建築家の著者が感銘を覚えた、あるいは強い影響を受けた古今東西の建築・建築家を上巻12、下巻13、合わせて25作品で紹介した本。写真・著者によるイラスト・文章が渾然一体となって滋味あふれ、豊かな気分に浸れる好著。 建築家というのは権力と大企業に奉仕する存在と思っていたが、著者の方向性はかなり違う。それは冒頭に千代田生命本社ビル/村野藤吾を取り上げたことでもわかる。 村野は私でも名前くらいは知る「昭和を代表する建築家」で、都ホテルや日生劇場で有名だが、最近読んだ新聞記事によると、無機質なモダニズムに背を向けて「生身の人間を包む器」としての建築を追求し、時流に乗らなかったので建築界から白眼視されたらしい。 著者はそのような建築家を選び、ディテールに眼を向け、「オーラがある。その空間に身をおいて感じる愉悦がある」という。偶然目撃した、職人と一緒に汗して働く村野の描写が印象的で、権威主義のかけらもない人柄が偲ばれる。 本書のラインナップは、学校・図書館・廃墟・教会・墓地・刑務所というように建築に人間の多様性を見る感覚があり、それを反映した感性豊かで好奇心にあふれた文章がとてもいい。各建築家と設計コンセプトの考察は、村野の項で見るように人間臭くて興味深い。タルコフスキー、檀一雄、「第三の男」を取り上げるなど文学愛・映画愛があふれているのもいい。 本書で印象に残った建築・建築家を紹介すると・・・・閑谷(しずたに)学校、1670年、備前市。静かな谷間に建てられた庶民も学べる岡山藩の藩校。水成岩で構築された蒲鉾形の石塀(せきへい)が素晴らしく、建築群からは教育への真摯な情熱が気迫となって発散している。・母の家/ロバート・ヴェンチューリ、1962年、フィラデルフィア。「すかっと小綺麗でかっこいい」モダニズムとは対極的な、多様性(と曖昧さ、不統一感)あるデザイン。・カステルヴェッキオ美術館/カルロ・スカルパ、1964年(原建築は14世紀)、ヴェローナ。素晴らしい雰囲気の空間。スカルパは著者が敬愛し私淑する名匠。「体温と呼びたくなる温もりが感じられ、静寂の中に沈黙の音楽が流れている」 ・オタニエミ・チャペル/ヘイッキ&カイヤ・シレン、1957年、フィンランド。簡素にして繊細・清楚。限りなくシンプルな祭壇と説教台の背後のガラス壁を通して、森を背景として草地に立つ十字架を見る。独創的。 中村氏のスケッチと文章が楽しく何度読み返しても新しい発見があります。 Tags:意中の建築 上巻PDFダウンロード意中の建築 上巻PDF意中の建築 上巻のePub意中の建築 上巻ダウンロード意中の建築 上巻オーディオブック意中の建築 上巻ダウンロードブック意中の建築 上巻発売日意中の建築 上巻試し読み意中の建築 上巻ネタバレ意中の建築 上巻amazon意中の建築 上巻download意中の建築 上巻kindle