なんでこのサイトを始めたのか、自己紹介をかねてチョット説明させてください。
子供のころよく道で水道管が壊れて水が湧き出ていたりすると、筆者は飽きもせずよく眺めていました。透明な水の中に小さな穴が空いていて、水の中で砂が踊っていたりして、それを眺めているんです。地面から湧く水に興味があったんでしょうね。
温泉に目覚めたのは深大寺温泉に行ってからですね。それまで東京に温泉があることなどまったく知りませんでした。日本で働いてたときのオフィスが初台だったので近くに新宿十二社温泉もありましたが、どうせ人工温泉だろうとタカをくくって気にしていませんでした。でもこれが掘削による天然温泉と知ってからは、一度だけですが会社の人たちとこの黒湯に入りに行きました。
仕事は温泉とは関係ありません。それも IT 関係で、駐在ではなくて現地採用です。28才まで日本で暮らしました。日本の大学とアメリカの大学院を出ています。アメリカに来てから温泉に興味を持ったので、日本の温泉は片手で数えられるほどしか行ったことがありません。ここシリコンバレーに住んで 20年以上になりますが、アメリカの温泉を調べ始めたのはつい最近です。
日本の食料品や書籍は割と手に入る土地柄ですけど、まわりの日本人に何がほしいと聞けば異口同音に「温泉」という答えが返ってきます。日本人で温泉が嫌いな人はおそらくいないでしょう。日本は文句なしに世界で一番の温泉大国です。そして温泉の数では二番がアメリカ、三番が中国ということになっています。
意外でしょう?アメリカは温泉がいっぱいあるらしいのに、日本人が喜ぶ「温泉」がないんですよ。そこで西海岸を中心にどんな温泉があるのか調べたのが始まりです。最初に行ったのがギルロイの大和温泉でした。調べてみると、カリフォルニア州だけでもけっこうたくさんの Hot Spring があることが分かりました。
本当はビジネスとして温泉をやるなら日本の方が確実です。アメリカでは文化の違いを乗り越えねばならず、投資を回収するのに何十年もかかると思います。スシやサシミなどの日本食も最近でこそ人気が出てきましたが、やはりこの食文化が定着するまでに何十年もかかっています。日本式の日帰り温泉施設をシリコンバレーに作って、異国に住む日本人が疲れを癒せる場所を提供したいというのが筆者の願いです。
掛け流しの内湯と露天風呂、日本の桜ともみじ、苔むした石畳などをもうけ、畳の大広間と日本食の軽食コーナーを用意します。もちろん西洋式に個室の内湯と貸切の露天風呂も揃えますので、アメリカ人と結婚された方も楽しめるようにします。
ベイエリアでもちゃんとボーリングすれば本当の温泉が出ます。火山脈はありませんが、十分な地熱と深層地下水があります。あとは資金とやる気だけです。やる気は筆者が出しますので、どなたかぜひ資金のご提供をよろしくお願いします。それまでは、身近なアメリカの温泉を訪れて皆様にご紹介したいと思います。