アメリカの地ビールを飲もう
お風呂の後は何と言ってもクラフトビール
サンフランシスコ
アンカー社
リバティエール
San Francisco, CA
Anchor Brewing
Liberty Ale
公式サイトはここ
2004年4月3日掲載
通に人気のアンカービール。大麦、ホップ、イースト、水のみから作られ、透き通ったホップの香りとバランスのとれた深い味わいがうれしいエール。炭酸ガスも酵母をビン内で二次発酵させてできる天然ものを使用。サンフランシスコに来たらぜひ飲みたい地ビール。当地名物の酸味のあるパンにもよく合います。シーフードと一緒もおすすめ。明るい琥珀色とわずかなカスミが特徴。輸送途中も販売時も冷蔵が必要な生もの。このページの下にある姉妹品のアンカースチームもおすすめ。
チコ
シエラネバダ社
ペールエール
Chico, CA
Sierra Nevada Brewing
Pale Ale
公式サイトはここ
2004年4月10日掲載
これも大麦、ホップ、イースト、水のみで作られたホップの香り高いエール。シエラネバダ山脈の地下水を使って基本に忠実に作られたビール。炭酸ガスもビン内で二次発酵させてできる天然もの。色は透明な琥珀色でビンの底に酵母が沈んでいます。チコはサンフランシスコの北東に位置する小さな町で、このビールは町の名物となっています。日本のビールに比べるとホップの苦味が強烈なので、ある程度エール系のビールに慣れてから飲むことをオススメします。冬にじっくりと飲むタイプ。
ユリーカ
ロストコースト社
グレートホワイト
Eureka, CA
Lost Coast Brewery
Great White
公式サイトはここ
2004年4月17日掲載
これは小麦を主原料とするヴァイセン(白)ビール。小麦で作ると色がうすくなり場合によってはカスミがかかります。これもビンの底に酵母を残したタイプ。カリフォルニア州の北の町ユリーカ産です。可愛くないサメがサーフィンボードとビールのジョッキを持っている絵がいかにもカリフォルニア。ヴァイセンは果物のような香りが特徴で、さらにそれにハーブを加えていい香りのビールに仕立てています。女性に受けそうな甘い味と香りのエール。暑い日に合うビールです。
ペタルーマ
ラグニタス社
アンバーエール
Petaluma, CA
Lagunitas Brewing Company
Amber Ale
公式サイトはここ
2004年5月8日掲載
ワインで有名なソノマ郡はペタルーマで作られたエール。片目がぶちの犬の顔がマークです。ご覧のように色が濃いアンバー系のエールはやや酸味もあり深い味わいに仕上がっています。じっくりと楽しみたいタイプのビールです。エール系のビールは味が複雑なので、冬でも人気があります。原料の発芽大麦を少し長めに炒ることでモルトの色が濃くなります。大麦、水、イーストとホップのみで作られたおいしいビールです。北カリフォルニアにはホップが自生し、かつてはホップの産地として名をはせた事もあります。姉妹品もあります。
チコ
バットクリーク社
オーガニック
インディア
Pale Ale
Chico, CA
Butte Creek Brewing
Company
公式サイトはここ
2004年6月5日掲載
シエラネバダと同じチコの町で作られたIPA(インディアペールエール)です。IPAはインドが植民地時代に英国からインドまでの長い船旅に耐えるようアルコール度数を高めたビールです。ここではオーガニックというひねりを効かせています。ビールの原料は大麦とホップですので、有機栽培の大麦とホップを使っているIPAというわけです。濁りのある深い味わいのエールで、夏の暑い日にキューとやるとこたえられません。
ユキア
メンドシーノ社
レッドテール
エール
Ukiah, CA
Mendocino Brewing Co.
公式サイトはここ
2004年6月12日掲載
メンドシーノ郡はサンフランシスコの北に位置する海沿いの涼しい地域です。この地に生まれたメンドシーノ社はカリフォルニアで最初のブリューパブを1982年にホップランドに開店しました。人もまばらなこの土地から生み出されるエールは、苦味を抑えた香り高いビールとなっています。フルセイルのエールほど甘くはなく、辛口のエールといえます。酵母がビンの底に沈殿していますので、保存にも冷蔵庫が必要です。買ってきたら一週間以内に飲んでしまいましょうね。
パソロブレス
スティェンハウス社
太っちょイタチの
エール
Paso Robles, CA
Stienhaus Brewing Co.
公式サイトはなし
2004年6月19日掲載
Trader Joe's で手に入る比較的安価なエールです。しかし味は侮れません。オレゴンのフルセイルエールの次に好きなエールです。酵母は濾過されており、室温にて保存できます。「太っちょイタチのエール」と「飛んでるウシのエール」の二種類ありますが、このイタチの方はペールエールといった色合いです。ビールのジョッキを持った太目のイタチが目印です。なにせ値段が安いので、Trader Joe's の近くにお住まいの人にはオススメです。Trader Joe's では各種ビールが安価で販売されています。私の好きな店のひとつです。
ブーンヴィル
アンダーソンバレー社
Pale Ale
Boonville, CA
Anderson Valley
Brewing Company
公式サイトはここ
2004年6月26日掲載
ホップの効いた風味が特徴のペールエールです。クリーム状の泡立ちも気に入りました。北カリフォルニアはメンドシーノ郡のビール屋さんで、しっかりしたビールを作っています。パッケージを良く見ると、そこにはなぜか鹿の角をもつクマがいます。公式サイトから引用すると、これはクマと鹿にかけて bear と deer から beer となるシャレなんです。かわいいですね。味が良いので他の種類のビールも試したくなりました。酵母は濾過されており、ビンを振っても濁ることはありません。ぜひお試しください。
ユキア
カーメル社
Wheat Beer
Ukiah, CA
Carmel Brewing Co.
公式サイトはなし
2004年8月26日掲載
芸術家の住む町として有名なカーメルの名を冠した小麦のビール。ヴァイツェンらしい良い香りと軽い口当たりが夏向きです。もともとは1995年からカーメル近くのサリナスで造っていたそうです。ソーサリートの会社と1998年に合併して今は北のユキアで造っています。モンタレーからカーメルに抜ける17マイルドライブには、海中の岩上に立つ一本の有名な松ノ木があり、このビールのシンボルマークになっています。これも Trader Joe's で安く手に入れました。日本円に直すと一本百円の計算です。
フォートブラッグ
ノースコースト
ブリューイング社
Acme Pale Ale
Fort Bragg, CA
North Coast
Brewing Co., Inc.
公式サイトはここ
2005年2月11日掲載
ミニスカートのおネーサンがビールを片手にロープにつかまってにっこりと微笑むという、何とも意味不明のロゴで人目を引くアクメ印のペールエールです。いろいろな賞を取った地ビールの会社として有名らしいのに、Trader Joe's で見つけるまでは知りませんでした。流通経路が限られているのかもしれません。味の方は一般的で万人向きの飲みやすいエールとなっております。同じ会社から別の銘柄が出ていますので、そちらもいずれ報告いたします。
サンフランシスコ
アンカー社
Anchor Steam Beer
San Francisco, CA
Anchor Brewing
公式サイトはここ
2005年3月29日掲載
これぞサンフランシスコの地ビール。錨のマークで有名なアンカースチームビールです。瓶の首に巻いてある能書きによると、その昔当地にてビールを醸造したところ醸造熱によりビールが湯気をだし、それが蒸気のように見えるので「スチーム」の名前を生み出したとか。サンフランシスコは霧が出ると急に寒くなるので、あながち大げさとも言い切れません。お味のほうは程よい苦味と上品なホップの香りが引立つ、大人のアンバーエールといった具合です。酵母は濾過されていますが、冷蔵販売されている店で購入してください。
サンノゼ
ゴードンビアーシュ社
Marzen
San Jose, CA
Gordon Biersch
Brewing Company
公式サイトはここ
2005年4月20日掲載
シリコンバレーの中心地サンノゼで作られているメルツェンビールです。もともとはビールレストランとして有名で、料理のほうはまあまあですが、ビールのほうはイケます。GBはスーパーでも売られているほど広く流通している準大手のビールです。このレストランは北カリフォルニアではサンノゼのほかパロアルトとサンフランシスコにあります。名前から想像できるように、ゴードンさんとビアーシュさんのふたりがそれぞれビアマスタとレストランタとして築いた会社です。ドイツスタイルのラガーにこだわっています。
ペタルーマ
ラグニタス社
Rich Copper Ale
Petaluma, CA
Lagunitas Brewing Company
公式サイトはここ
2004年5月24日掲載
ぶちの犬の顔がマークのペタルーマのビール会社から出ているエールです。箱もビンも大きく「検閲済」となっていて異色のデザインです。ビールは赤銅色の美しいエールで良心的な味がします。ビンの底にイーストがたまるタイプなので、冷蔵して売っているお店から買いましょう。すでにご紹介したアンバーエールと同しくモルト、ホップ、イースト、水のみから作られています。すこし甘味があるところも気に入っています。強めに炒ったカラメルモルトが生み出すこの色を写真でお伝えできないのが残念です。
パソロブレス
スティェンハウス社
Mission Street
Palo Ale
Paso Robles, CA
Stienhaus Brewing Co.
公式サイトはなし
2005年6月11日掲載
これも Trader Joe's 販売されているエールです。ホップの青臭さが嫌いな人にはおすすめできません。今までご紹介したエールの中で一番ホップの香りが強いビールです。酵母は濾過されており室温で保存できます。味はペールエールの名前が示すようにあっさりしており、高原の朝を思わせる爽やかな仕上がりとなっています。この会社からは他にも個性的なエールが安価で売り出されており、Trader Joe's に行くたびに物色してしまいます。ちなみにワインとビールはソフトリカーと呼ばれ、ウィスキーやブランディーなどのハードリカーとは販売上区別されています。
ペタルーマ
ラグニタス社
Sirius
Petaluma, CA
Lagunitas Brewing Company
公式サイトはここ
2007年6月5日掲載
雨の多い北カリフォルニアの冬が終わり、春が始まるとともに市場に出回る季節物のエール。甘口のライトエールで私の好きなタイプです。アルコール度は重量比7.6%とやや高め、比重も 1.072 と重くなっています。「絹のような高比重のクリームエール」というのがうたい文句です。フルセールよりも甘口なぐらいですが、この甘さはカロリーにならないデキストリンが源なので、ダイエット中でも安心です。ラグニタ社は良心的なビールを作ることで定評があります。カリフォルニアの地ビールとしてぜひお勧めのブランドです。
以上がカリフォルニアの地ビールです。
ピートズ
Wicked
Strawberry Blonde
San Antonio, Texas
Pete's Brewing Co.
公式サイトはここ
2004年5月2日掲載
これは地ビールというには大きすぎる感もある会社のラガーです。イチゴの味と香りを付けた、いわば色物のビールとして紹介します。ビールに付ける果物の味としては、ほかにアンズなども季節に応じて登場します。ライトラガーのホップを抑える代わりに、イチゴ果汁が入った初夏らしい味です。ウィックドというのはクセになるという意味でしょうか。果物の味を付けたビールは他の会社からも出てますので、とくに気に入ったものをこれからもご紹介していきます。
フルセイル
Amber Ale
Hood River, Oregon
Full Sail Brewing Co.
公式サイトはここ
2004年5月28日掲載
私の一番好きなエールがこれ。ホップの苦味がやさしく、少し甘味もあり飲みやすいビールです。2本目も軽くいけます。他にもペールエールや季節限定のエールなどがあります。オレゴンは日本のように雨が多くて水が豊富なところです。風土に合った味のビールかも。最近パッケージのデザインが変わり、ぐっとモダンになりました。撮影途中に後ろのまな板が倒れる悲劇があり、キッチンの床をビールで磨いてしまいました。わりと大手の会社が出している地ビールです。
ミラーポンド
Pale Ale
Bend, Oregon
Deschutes Brewery
公式サイトはここ
2004年10月23日掲載
フルセイルと同じくオレゴンからやってきたビールです。カスケードホップの芳香を生かした飲みやすいエールで、淡白な白身の魚料理にも合います。Bendは地理的にオレゴンのほぼ中央に位置する比較的小さな町です。この会社はパブも併設しているようなので、食事と作りたてのエールの両方を楽しめそうです。オレゴンは林業が主な産業で、物価が安く消費税もないため、引退後にカリフォルニアから移り住む人が少なくありません。自然を愛するオレゴン人はリサイクルにも熱心です。
サミュエルアダムズ
Pale Ale
Boston, Massachusetts
Samuel Adams Brewery
公式サイトはここ
2005年2月8日掲載
ボストンラガーで有名なサミュエルアダムスのエール版です。ここは1984年に設立された準大手のビール会社で、少し大きめのレストランなら必ず置いてある有名な銘柄です。ちなみにサミュエルアダムズはアメリカの建国当時の政治家で、独立宣言に署名もしています。こちらのビールの味のほうはエールとして充分満足の行く出来となっており、濃い目のラガーと合わせて誰にでも紹介できる品質を備えています。雑誌の広告などにも登場するボストン発の国民的ビールです。
ファットタイヤ
Amber Ale
Fort Collins, Colorado
New Belgium Brewing
公式サイトはここ
2004年4月29日掲載
チョコレートモルトのような少し焦げた匂いが特徴のアンバーエール。オーナーが自転車に乗って訪れた、ベルギーのブリュワリめぐりから学んだレシピだそうです。瓶の肩のあたりには出っ張りがあります。コロラドは標高が高い内陸部の州で、ロッキー山脈国立公園で有名です。はるばるカリフォルニアまで配送されるのですから、人気のあるエールだと思われます。他の種類もそのうち試してみようと思います。
ピラミッド
Hefeweizen
Seattle, Washington
Pyramid Breweries
公式サイトはここ
2005年5月6日掲載
ワシントン州はシアトルからやってきたピラミッドのエール。小麦で作るヴァイツェンビールは果実のような芳香にやや酸味を感じるフレッシュな仕上がりとなっています。ビンの底に酵母がたまる要冷蔵のこのビールは、回転の速い信頼できるお店から買いましょう。黄色いピラミッドのロゴでおなじみのピラミッド社は他にもいいエールを出していて、北カリフォルニアでは有名な地ビールとなっています。普通のエール類の他に、アプリコットエールもおすすめです。
レッドフック
Amber Ale
Woodinville, Washington
Red Hook Breweries
公式サイトはここ
2005年5月30日掲載
こちらも同じくワシントン州を産地とするアンバーエールです。ESBはExtra Special Bittersの略だそうで、お味の方はやや苦めかも。たまたまセールで安かったので、大変お買い得の買い物をしました。フルセイルにも似た芳醇な味と香りの良品です。泡のつき方も申し分なく、どなたにもおすすめできるエールとなっています。こちらの会社は全部で8種類のビールを出しており、中規模の会社といっていいかと思います。いずれ他のビールもご報告したいと思います。
レッドフック
Indian Pale Ale
Woodinville, Washington
Red Hook Breweries
公式サイトはここ
2005年6月26日掲載
おなじみレッドフックのIPAです。IPAのわりにはホップの苦味が抑えられており、意外とおいしいエールです。これで値段さえ安ければ間違いなくオススメのビールとなります。セールの時を狙えば恐らく左のアンバーエールの値段と同じくらいにまで下がるでしょう。同じ値段でもアルコール分が高い分すこし得した気になるのは貧乏性の証でしょうか。日本の酒税は純粋にアルコール濃度のみで決まるべきだと思います。アルコール濃度6%なら酒税も6%とかね。ビール党よ立ち上がれ!
ファイヤーロック
Pale Ale
Kona, Hawaii
Kona Brewing
公式サイトはここ
2007年6月11日掲載
遠くハワイのコナから届いたペールエールです。でも色は濃い目でアンバーに近い感じ。少し甘口の好みのタイプです。値段も手ごろで気に入りました。ホップに特徴はないものの、飲みやすいエールといえます。酵母は濾過されており、ビンの中身はあくまでも透き通っています。ハワイにも何軒か小さなビール会社があり、レストランを併設しているところもあります。物価が高いのが玉にキズのハワイ。安定した仕事を得てそこで暮らせたらと思うのはカリフォルニアに住むアメリカ人の共通の願いでしょう。
レイクタホ
Red Ale
Crystal Bay, Nevada
公式サイトはなし
2008 年 1 月 5 日掲載
風光明媚なレイクタホの名前が目立つレッドエールです。チョコレートモルトのような焦げた香りが特徴ですが、あまり苦味のない飲みやすいエールです。赤銅色のアンバータイプで、泡もしっかり茶色になります。州境のすぐネバダ側に位置するレイクタホの会社が作っていますので、カリフォルニア州外となりました。近所ではあまり見たことなく、レイクタホの近く(Auburn のすぐ北 I-80 脇の IKEDA’s) で偶然見つけました。レイクタホに住んでビール作りするなんで羨ましい人生です。なお IKEDA’sはオニオンリングとテリヤキバーガーがおいしいオススメのお店です。ぜひお試しあれ。
フルセイル
リミテッド #1
Hood River, Oregon
公式サイトはこちら
2008 年 3 月 9 日掲載
オレゴンはフルセイルから出ているラガーです。フルセイルは私の好きなエールを作ってくれる会社で、ラガーも出しています。このLTDシリーズは色々なレシピを順繰りに試していくそうで、その最初となる#1ではアンバーエールのような色のラガーを出しています。ホップの香りを残したままあっさりした味わいに仕上がっている本品は、エールよりラガーが好きな人におすすめです。サミュエルアダムズのボストンラガーに似た味わいです。淡白なのでエール好きには物足りない?