カリフォルニア州の温泉4
ビバリー温泉(2010年9月訪問)
Beverly Hot Springs ビバリー温泉はロスアンジェルスの市中にある都市型日帰り温泉です。コリアタウンの外れにあり、周りは住宅街となっていますので、初めて行くときは昼間のほうが見つけやすいでしょう。落ち着いた緑色の2階建ての建物がOxfordとBeverlyの角に建っています。地味な建物でこれといった看板やサインがありませんので、はじめは車で通り過ぎてしまったほどです。ちかくには韓国スーパーとして有名なハンコックマーケットがあります。建物の裏手に駐車場があるのでそこに車を止め、入り口から建物に入ります。右手に受付があり、入浴だけですと週末2時間まで一人40ドルです。有料のマッサージもあります。値段が値段だけに落ち着いた雰囲気で、子供料金はありません。女性は入り口左手の1階のお風呂場、男性は2階のお風呂場を利用します。後はほとんど日本のお風呂と同じ方式で、脱衣所の手前で黄色の紙と引き換えにバスタオルを3枚もらって脱衣所で裸になったら、衣類は番号式のロッカーに入れます。このロッカーの鍵はつまみを縦にして4桁の自分の番号を決め、扉と閉じてつまみを横にまわして番号を変えておくという方式で、番号は小さいので眼鏡がないと読みづらいかもしれません。
お風呂は縦6m横10mぐらいの深めの湯船と、小さな水風呂がひとつ、4〜5人用の洗い場とシャワーがあり、さらにドライサウナとウェットサウナがあります。2階の男性用のお風呂は壁の一部が外部の光を取り入れる庭になっていて、日が射していて明るくいい感じでした。これに対して1階の女性用のお風呂はこうした自然の明かりがなく、やや暗い空間となっているそうです。お湯はつるつるする感触のもので、かすかに石油系の香りを含む薄緑色の温泉です。掘削自噴の適温のお湯がこんこんと湧いています。成分は不明ですが、おそらくかけ流しです。日曜の朝10時には他に数人のお客がいただけなので、サウナなども貸し切り状態でした。
この温泉はかなり昔からあるようで、100年近い歴史があるそうです。ロスには油田があり、その昔石油を掘っていたらかわりに温泉が出たという解説がインターネットにあります。ここは筆者の知る限りアメリカで一番日本の日帰り温泉に近いお風呂だと思います。値段が高めなので毎週は無理ですが、もし私がロスに住んでいたら毎月来てもいいくらいの温泉です。料金が高いため逆に混まなくていいかもしれません。大人のための温泉なので、子供連れにはお勧めしません。静かにお湯を楽しむためのお風呂です。ウェットサウナはユーカリの葉をスチームの出口に置いて香りをつけていました。これは鉄輪温泉にある蒸し風呂に似ています。水風呂は井戸水のようで、サウナと交互に入ると身が引き締まって気持ち良いです。マッサージは経験しなかったので、どのレベルかわかりません。ロスに住む日本人の皆様には、ぜひ一度訪れてほしい温泉です。筆者もパロアルトから1年に1度くらいは、この温泉に入りに来たいと思いました。
シリコンバレーからロスにI-5で向かう場合、州道152号 の両側に産直の店が並んでいます。先日はトウモロコシ6本で1ドルでした。一方I-5だとロスの手前の山が見えてくるころ、Copus Rd で Murray Family Farms というお店に寄りました。家族経営の小さな店で、新鮮な果物がおいしくて行きだけでなく帰りにも寄りました。ガーリック味のピスタチオも程よい塩味でおすすめです。